戦場は宇宙空間、デブリなどの遮蔽物は一切なし、開始距離は中距離で固定、互いに機体の設定どおりの推進・姿勢制御と兵装だけで読み合う「真正面からの撃ち合い」になる。
ガンダムヌーヴェルは特典コミック「あなたと、一緒なら」に登場するカリス専用機として提示され、スラッシュシールドとAIドローンビットという「面制圧と拘束」を両立する新世代の思想を帯びる。
対するガンダムヴァサーゴ・チェストブレイクはヴァサーゴ系の高出力と異形の近接機構を踏襲しつつ、トリプルメガソニック砲による一撃必殺を「中距離のど真ん中」で狙えるよう改修された砲撃特化機だ。
この条件で勝負を分けるのは、ヌーヴェルがAIドローンビットで「撃たせない間合い」を維持できるか、チェストブレイクがストライククローで反動を殺し「撃てる姿勢」を一瞬でも作れるか、その一点に収束する。
戦力分析
機体
ガンダムヌーヴェル
ガンダムヌーヴェルは型式番号GNR-0008Cのワンオフ機として整理され、両腕のスラッシュシールドにビームショット兼用ビームサーベルを内蔵し、さらに基部を有線射出して刺突・牽制に転用でき、盾そのものも分離して大型ビットとして運用できる「防御体=攻撃体」という設計が核になる。
本命は左右36基ずつ計72基を搭載するAIドローンビットで、フラッシュシステムによる制御ではなくAIが自動判断してロックオン対象を攻撃し続けるため、パイロットが回避機動や格闘に集中しても「追撃の手数」が落ちにくく、遮蔽物ゼロの宇宙では相手の進路をビームの網で刈り取る立ち回りが最適解になる。
ガンダムヴァサーゴ・チェストブレイク
ガンダムヴァサーゴ・チェストブレイクはNRX-0013-CBとして整理され、ビームサーベルとストライククロー、両腕のクロービーム砲に加え、メガソニック砲を三門化したトリプルメガソニック砲を最大火力として抱え、強化改修の狙い自体が「奪取されたガンダムダブルエックスへの対抗」である点が示すとおり、射撃一閃で戦線を断つ思想が前に出る。
トリプルメガソニック砲は凄まじい反動ゆえストライククローで機体を固定して撃つ運用が要点になり、遮蔽物なし中距離では「固定=被弾リスク」と引き換えに「命中すれば終わる」という交換比を押し付けられるため、ヌーヴェルのAIドローンビットを先に散らす・腕を潰す・姿勢を崩す、という下準備をどれだけ短時間で片付けるかが立ち回りの生命線になる。
パイロット
カリス・ノーティラス
カリスは「愚かな僕を撃て」という言葉が象徴するように、自己犠牲と贖罪を臨界まで突き詰めた局面で一気に勝負へ踏み込むタイプで、宇宙の遮蔽物なしという条件でも臆さず最短距離の詰めに行ける胆力があり、ヌーヴェルではAIドローンビットが追撃・牽制を自律で担うぶん、本人はスラッシュシールドの有線射出とビームサーベルの切り返しに集中して「相手の砲撃姿勢を壊す」ことへリソースを全振りできる。
一方で、ヌーヴェルは「従来型のフラッシュシステムを持たない」整理がなされており、もし相手がフラッシュシステム由来の読み合い(先読みの制圧)を押し付けてくる場合、カリス側はAIの手数で穴を埋める運用になるため、開始中距離では最初の30秒で「トリプルメガソニック砲の射線」をどう断つかが、精神面の強さとは別次元で問われる。
シャギア・フロスト
シャギアは冷徹な観察と情報優位の構築を戦いの前提に置く指揮官肌で、ガンダムヴァサーゴ・チェストブレイクの「固定して撃つ」欠点を、相手の選択肢を奪ってから解消するタイプの戦術に合致させやすく、クロービーム砲で牽制しつつストライククローで進路を縫い、最後にトリプルメガソニック砲で面ごと抉る手順が最も勝ち筋として太い。
さらにチェストブレイクは設定上、トリプルメガソニック砲の増設が明確に語られており「当てるための改修」ではなく「当たったら終わる火力へ寄せた改修」でもあるため、遮蔽物なし中距離という舞台は、シャギアにとって「必要な工程が揃えば勝ちが確定する」盤面を作りやすく、逆に工程が一つでも欠けるとAIドローンビットの手数で崩されるリスクも大きい。
ガンダムヌーヴェル vs ガンダムヴァサーゴ・チェストブレイク|一騎討ちシミュレーション
序盤戦
中距離で機影が噛み合った瞬間、ヌーヴェルはスラッシュシールドを前に出しつつAIドローンビットを左右から放ち、72基の微細な噴射光が星屑のように散開してクロービーム砲の射線を薄く切り刻む一方、チェストブレイクはラジエーターブレードを展開して放熱と姿勢安定を取り、両腕のクロービーム砲でビームの「壁」を作りながらストライククローの伸縮で牽制距離を測る。
シャギアは相手の手数に怯まず、僚機のいない単騎戦であることを逆手に取り、AIドローンビットを「本体から引き剥がしてから処理する」ために低出力の拡散射を細かく撒き、口元だけ笑って「大丈夫です…それに、私の愛馬は凶暴です」と宣言しつつ、ヌーヴェルの進路をストライククローの間合いへ誘導する。
カリスはビットが削られていく感触を見て、射撃戦に付き合えばトリプルメガソニック砲の「一発の価値」で負けると判断し、スラッシュシールドのビームショットでクロービーム砲の発射タイミングをずらしながら一気に相対距離を詰め、相手の固定射撃に必要な「静止」を与えないテンポへ戦場を塗り替える。
中盤戦
距離が詰まると、チェストブレイクはストライククローを鞭のように振るってヌーヴェルの推進ベクトルを引っ掛け、クロービーム砲の連射で姿勢制御の中心を焼き、同時にトリプルメガソニック砲の胸部装甲をわずかに開いてプレッシャーだけを先に突き付け、カリスに回避の型を固定させにかかる。
ヌーヴェルはAIドローンビットを盾の外へ再配置して、ストライククローの関節部とクロービーム砲の砲口に数で貼り付き、低威力でも当て続けて熱を溜める嫌がらせを継続し、スラッシュシールドを180度回転させてビームサーベル形態へ移行しつつ、いよいよ有線射出で相手の腕を絡め取る角度を探る。
シャギアはビットの群れを完全に落とすことを諦め、機体を捻って最小限の被弾で耐えながら、逆にヌーヴェルの突進軌道を一本にまとめるためにストライククローを両側へ大きく開き、そこへ引力のように吸い込ませる形で「固定して撃てる一瞬」を作る準備として、機体そのものを後退ではなく横滑りで置きにいく。
終盤戦
カリスは撃たせない一点へ踏み込み、スラッシュシールドの有線射出でチェストブレイクの片腕を絡め、同時に残存ビットを胸部装甲の隙間へ集中させてトリプルメガソニック砲の展開を遅らせようとするが、シャギアは絡め取られた腕ごとストライククローを突き立てるように推進剤噴射を合わせ、むしろアンカーとして固定を完成させる逆転の発想へ切り替える。
宇宙の無音の中で、チェストブレイクの胸部最終装甲が割れるように開き、三つの砲口が一直線に並ぶ瞬間、ヌーヴェルのビットは砲口へ殺到してビームの針で塞ごうとするが、クロービーム砲の面制圧が先にビット群を薙ぎ、残った数十基が焼け落ちる時間差が一瞬の視界をシャギアへ渡してしまう。
カリスは最後の回避として機体を縦回転させ、スラッシュシールドで砲線を受け流しつつ懐へ潜り込むが、遮蔽物がない戦場では回避の最短経路がそのまま射線の最短経路になりやすく、しかもストライククローで固定されたチェストブレイクは反動を恐れず照準を微調整できるため、ヌーヴェルの回避は読み切られた角度で止められる。
決着
シャギアは固定したストライククローをさらに深く食い込ませ、機体の腹部と胸部に連なるトリプルメガソニック砲へ出力を集中させ、拡散ではなく収束で撃ち抜く選択を取り、ビームが放たれた瞬間に宇宙空間が白く裂け、ヌーヴェルのスラッシュシールドは防御姿勢のまま発光して蒸発し、残りのAIドローンビットは熱光の奔流に飲まれて点滅しながら消える。
カリスは機体の左腕を失いながらも推力を絞り出して体勢を立て直し、燃え残った右のスラッシュシールドをビームサーベルとして最大出力で突き立てようとするが、チェストブレイクはクロービーム砲で肩口を撃ち抜いて刺突線を逸らし、さらにストライククローでヌーヴェルの胴を挟み込んで動きを止め、至近距離で第二射の準備を整える。
コクピットへ迫る熱量を悟ったカリスは、かつての自分を終わらせるための言葉をそのまま戦場へ落とし「愚かな僕を撃て」とだけ呟き、次の瞬間、トリプルメガソニック砲の再照射がヌーヴェルの胸部コアブロック周辺を貫通して推進系を断ち切り、機体は爆散ではなく機能停止のまま千切れる形で静かに崩れ、勝負はシャギアの一撃必殺で閉じる。
ガンダムヌーヴェル vs ガンダムヴァサーゴ・チェストブレイク|勝敗分析
勝敗判定
勝者はガンダムヴァサーゴ・チェストブレイクで、想定勝率は60:40とする。
勝因分析
- トリプルメガソニック砲が遮蔽物なし中距離で一撃=決着の圧力を常時維持でき、回避側の選択肢を削り続けたからだ。
- ストライククローによる固定が反動対策だけでなく、ヌーヴェルの接近戦テンポを逆に拘束へ転換できたからだ。
- クロービーム砲の牽制でAIドローンビットの密度を薄め、砲口を塞ぐ最悪の事態を回避できたからだ。
- ヌーヴェルのAIドローンビットは低威力を数で補う設計であり、決定打を止めるには数が残っている時間が足りなかったからだ。
- シャギアの戦い方が工程を積んで確定させる砲撃機と噛み合い、短期決戦の押し付けでカリスの踏み込みを受け流したからだ。
ガンダムヌーヴェル vs ガンダムヴァサーゴ・チェストブレイク|異なる条件の場合
宇宙戦・近距離開始
近距離開始ならヌーヴェルが優位で、勝敗はヌーヴェル55:45チェストブレイクと見る。
理由は単純で、近距離ではチェストブレイクがトリプルメガソニック砲の展開と固定を作る前に、ヌーヴェルがスラッシュシールドのビームサーベルで腕部フレームや砲口周辺へ斬り込み、AIドローンビットが背面スラスターとセンサーを同時多発で焼くことで姿勢制御の破綻を誘発しやすいからだ。
チェストブレイク側もストライククローとビームサーベルで迎撃できるが、近距離での拘束は互いの接触角が増えるぶん読み負けた瞬間が致命傷になり、固定射撃の価値が下がる以上、決定打の総量でヌーヴェルが押し切る展開が増える。
宇宙戦・遠距離開始
遠距離開始ならチェストブレイクが優位で、勝敗はチェストブレイク70:30ヌーヴェルと見る。
遠距離はAIドローンビットが追いつくまでに時間がかかり、たとえ追いついても低威力の積み重ねは射撃姿勢の崩しに間に合いにくい一方、チェストブレイクは固定を作る猶予があり、クロービーム砲でビットを散らしつつトリプルメガソニック砲を狙い撃ちの角度へ置けるからだ。
この条件ではヌーヴェルが勝つには、スラッシュシールドの有線射出で固定そのものを遠距離から妨害する必要があるが、遮蔽物なしの直線空間では有線兵装の伸びる方向が読みやすく、シャギアの回避と切り返しが間に合いやすい。
地上戦
地上戦へ移行しても総合はチェストブレイク優位で、勝敗はチェストブレイク60:40ヌーヴェルと見る。
ヌーヴェルのAIドローンビットはリボンファン展開で揚力を得る整理があり、地上でも面制圧は維持できるが、遮蔽物なしという条件だと結局逃げ場のない平面でトリプルメガソニック砲の拡散・収束を押し付けられ、回避の自由度が宇宙よりむしろ落ちやすいからだ。
ただし近距離で噛み付けた場合のヌーヴェルの鋭さは健在で、スラッシュシールドを大型ビットとして分離運用しながら本体が側面へ回り込む二段構えが決まれば、チェストブレイクの固定射撃は成立しにくくなり、勝率差は宇宙中距離ほど開かない。
ガンダムヌーヴェル vs ガンダムヴァサーゴ・チェストブレイクに関するQ&A
Q1:AIドローンビットはトリプルメガソニック砲を封殺できるか
AIドローンビットは低威力を数で補い弱点を狙い撃つ設計思想であり、砲口を完全に塞ぐほどの瞬間制圧よりも、腕部やセンサーの継続損耗で撃ちにくくする方向が得意だ。
ゆえに封殺の現実解は、砲口へ突撃させるより先にストライククローやクロービーム砲の砲口周辺へ貼り付かせて照準補正を狂わせ、同時にスラッシュシールドの有線射出で固定工程を壊す複合手順になる。
それでも遮蔽物なしの中距離では、チェストブレイクが固定を一度でも完成させるとビットの損耗が先に進みやすく、封殺が間に合わないケースが一定数発生する。
Q2:スラッシュシールドの分離運用は有効か
スラッシュシールドは両腕に装備され、ビームショットとビームサーベルを内蔵し、さらにシールド自体を分離して大型ビット兵器としても運用できるため、遮蔽物がない空間では疑似的な遮蔽物を自前で作る唯一の手段になり得る。
分離したシールドを前方へ置き、背後からAIドローンビットで圧をかければ、チェストブレイクはクロービーム砲で盾を焼くか、ストライククローで盾ごと拘束して押し返すかの二択を迫られ、その選択の瞬間に本体が側面へ滑り込むルートが生まれる。
ただし盾を分離した瞬間は本体の腕部防御が薄くなり、ストライククローの一撃で推進系の姿勢が崩れると以後の回避が連鎖的に破綻しやすいため、分離は決め手を作る短時間の賭けとして扱うべきだ。
Q3:チェストブレイクの固定射撃は宇宙だと不利ではないか
宇宙では地面がないため固定という概念が成立しにくいが、チェストブレイクはストライククローをアンカーとして使い反動を殺す運用が要点になるため、自機の推進ベクトルを噛ませて擬似固定を作る余地がある。
実戦的には、固定=完全停止ではなく照準がブレない時間を作ることが目的なので、ストライククローで腕部の伸縮を止めつつ、姿勢制御を最小振幅に抑えたまま短時間だけ撃つ運用が最も現実的になる。
その短時間を許すかどうかがヌーヴェル側の防衛線であり、AIドローンビットとスラッシュシールドの有線射出が固定時間の発生をゼロにできなければ、宇宙でも不利が必ずしも決定打にはならない。
Q4:世代差はどこに出るか
ヌーヴェルは特典コミック由来の新機体として提示され、カリス専用に設計されている点が強調されるため、設計思想としては個人最適化と自律端末による手数が世代感として前に出る。
チェストブレイクは既存機の改修でありながら、メガソニック砲の三門化という明確な火力強化で勝ち筋を太くしており、世代というより戦術目的に合わせた尖りの方向で完成度を上げている。
結果として世代差は平均値の高さではなく、ヌーヴェル=手数と柔軟性、チェストブレイク=手順が揃った瞬間の確定力という勝ち筋の形の違いとして表面化する。
Q5:この一騎討ちで最も危険な瞬間はどこか
ヌーヴェル側が最も危険なのは、AIドローンビットの密度が薄くなり始めた時点で、チェストブレイクが胸部装甲を開いてトリプルメガソニック砲の照準を迷いなく置ける瞬間だ。
チェストブレイク側が最も危険なのは、固定射撃へ入る工程の途中でスラッシュシールドの有線射出が腕部へ絡み、さらに分離したシールドが前方から圧をかけて固定すべき方向そのものを奪われる瞬間だ。
つまり両者の危険域は入れ替わりで発生し、ヌーヴェルが危険域を短くできるほど勝率が上がり、チェストブレイクが危険域を一度でも確定させるほど勝率が跳ね上がる。
まとめ|ガンダムヌーヴェル vs ガンダムヴァサーゴ・チェストブレイク
- 遮蔽物なし中距離はトリプルメガソニック砲の価値が最大化し、チェストブレイクが主導権を握りやすい。
- ヌーヴェルはスラッシュシールドとAIドローンビットで撃たせない戦いを作れるのが強みだ。
- AIドローンビットは低威力でも数で弱点を狙い続ける設計で、姿勢制御や砲口周辺への嫌がらせが効く。
- チェストブレイクはストライククロー固定からの一撃で決着を取れるのが最大の脅威だ。
- 中距離の正面撃ち合いではチェストブレイク60:40で勝ち筋が太い。
- 近距離開始なら固定工程が崩れやすく、ヌーヴェルが押し切る展開が増える。
- 遠距離開始なら固定の猶予が生まれ、チェストブレイクの確定力がさらに上がる。
- 地上戦でも遮蔽物なしならトリプルメガソニック砲の押し付けが強く、総合はチェストブレイク寄りだ。
- ヌーヴェルが勝つ鍵はスラッシュシールド分離と有線射出で固定の発生を消すことだ。
- チェストブレイクが勝つ鍵はビット密度が落ちた瞬間を逃さず、固定から一撃で締めることだ。
こちらも要チェック!!「シャギア・フロスト搭乗ガンダムヴァサーゴ・チェストブレイクのIF対戦一覧表」はこちら!






