サイコ・ガンダム vs ノイエ・ジール

宇宙空間、デブリなど遮蔽物なし、中距離始動という条件で、サイコ・ガンダム(フォウ・ムラサメ)とノイエ・ジール(アナベル・ガトー)の一騎討ちを想定する。

サイコ・ガンダムはIフィールドと巨体火力で戦域を“面”で制圧し、ノイエ・ジールは圧倒的推力と有線クローアームで“線”を通して急所を抉る構図になる。

互いにIフィールドを持つため、メガ粒子砲の押し付け合いでは決め切れず、ミサイル、クロー、体当たりといった「Iフィールドの外側の殺し方」に戦術が収束する。

結論としては、推力差と拘束兵装の質でノイエ・ジールが主導権を握り、サイコ・ガンダムを“動けない標的”に落として仕留める展開が最も現実的だ。

戦力分析

機体

サイコ・ガンダム

サイコ・ガンダムは全高40.0m級の可変モビルアーマーで、3連装拡散メガ粒子砲、指部ビーム砲×10、頭部小型メガ・ビーム砲×2という“全周ビーム飽和”の思想を持ち、さらにIフィールド・ジェネレーターでメガ粒子砲系を遮断できる重防御型だ。

一方で総推力168,000kg級に留まり、遮蔽物なし宇宙戦では「巨体=回避困難」がそのまま弱点化し、勝ち筋はIフィールドを維持しつつ3連装拡散メガ粒子砲と指部ビーム砲の断続射で牽制し、相手の有線クローアーム接近を“先読み”で潰す立ち回りに寄る。

ノイエ・ジール

ノイエ・ジールは全高76.6m級で、総推力1,938,000kg、ジェネレーター出力75,800kW級という桁違いの機動余力を持ち、Iフィールド・ジェネレーター×4を備えつつ、有線クローアーム×2とサブアームの大型ビーム・サーベル×4で“拘束して解体する”設計だ。

武装もミサイルランチャー×24と大型ミサイルランチャー×4を持つため、Iフィールドでビームを相殺しながら実体弾の同時着弾で装甲の継ぎ目を割り、そこへ有線クローアームを通して内部破壊に持ち込む立ち回りがこの対戦では最適解になる。

パイロット

フォウ・ムラサメ

フォウはムラサメ研究所の強化人間として調整されたサイコ・ガンダムのパイロットで、瞬間的な空間把握と攻撃の“当て勘”を上げられる反面、戦闘の継続と精神負荷が増すほど判断が刃こぼれしやすい危うさを抱える。

この対戦では、可変による姿勢制御とサイコミュ的な照準補助で「有線クローアームの射線」を読んで先手で潰し、撃ち合いではなく“接近そのものを成立させない”運用が生命線になる。

アナベル・ガトー

ガトーはジオン公国軍のエースで「ソロモンの悪夢」と称される戦歴を持ち、強化やニュータイプ的補助がないぶん、規律と手順で勝ち筋を固定し、短時間で決着させる戦いを得意とする。

この対戦では、Iフィールドの外側で効く大型ミサイルランチャーと有線クローアームを主軸に、相手の射界外へ“滑り込む”推力差運用で拘束工程を成立させるのが最短ルートになる。

サイコ・ガンダム vs ノイエ・ジール|一騎討ちシミュレーション

序盤戦

中距離で相互捕捉が成立した瞬間、ノイエ・ジールは高推力の姿勢変更でサイコ・ガンダム正面の3連装拡散メガ粒子砲の軸線を外し、Iフィールドを前面に厚く展開して「まず撃たせる」角度を作る。

サイコ・ガンダムは3連装拡散メガ粒子砲を散布角でばら撒き、指部ビーム砲×10を点射で重ねて“面圧”を上げるが、ノイエ・ジールのIフィールドが粒子束を霧散させ、決定打にならない。

ノイエ・ジールは返しのバイアス・メガ粒子砲とメガ粒子砲の同時照射を見せてサイコ側にIフィールド維持を強要し、その隙にミサイルランチャー×24を散開発射して回避行動の“型”を固定する。

中盤戦

ミサイルの実体弾がIフィールドの外側から迫ることで、サイコ・ガンダムは巨大シールドで一部を受け、残りを巨体の最小回避で捌くが、回避で姿勢が乱れた瞬間に有線クローアーム×2が“曲線”で食い付く。

クローの先端が肩ブロックとシールド裏の死角へ潜り、牽引テンションでサイコ・ガンダムの旋回を止めにかかるため、フォウは頭部小型メガ・ビーム砲でクロー基部を焼き切ろうとし、Iフィールドを瞬間的に絞って射撃窓を作る。

だがノイエ・ジールは牽引を“完全固定”ではなく“半拘束”に留め、サイコの射線が通る前に推力で位置をずらしてビームを流し、代わりに大型ミサイルランチャー×4の一斉射で胴体正面の装甲継ぎ目を叩く。

追い詰められたフォウの意識が揺らぎ、戦闘の意味を掴み直そうとして「私は記憶が欲しいの、自分の事をもっと知りたい!」と叫び、指部ビーム砲の連射が“狙い”から“衝動”へ寄っていく。

終盤戦

サイコ・ガンダムのビーム飽和は依然として脅威だが、ノイエ・ジールはIフィールド・ジェネレーター×4の余裕で被弾を許容しつつ、ミサイルとクローの二段構えで「足を止めた瞬間だけ殴る」テンポを崩さない。

有線クローアームがサイコ・ガンダムの片腕を引き剥がすように開かせ、反対側からサブアームが伸びて大型ビーム・サーベルを抜き、Iフィールドの干渉帯の外縁をなぞるように装甲の縁を削っていく。

フォウはシールドで間合いを潰しながら体当たりで押し返そうとするが、推力差がそのまま“押し合いの質量差”として現れ、ノイエ・ジールが姿勢を崩さずにサイコ側だけを回転させて射界を奪う。

決着

ガトーはミサイルランチャー×24を再装填間隔のズレで二波に分け、第一波でシールドの受け角を作らせ、第二波で胴体側面へ回り込む同時着弾を狙う。

フォウは第一波を巨大シールドで受け止め、爆風と破片をIフィールドで散らしながら耐えるが、第二波が回り込んだ瞬間、胴体外装のパネルラインに沿って衝撃が走り、姿勢制御が一拍遅れる。

その“遅れ”に合わせて、有線クローアーム×2が左右からサイコ・ガンダムの腕基部を縛り、牽引ベクトルを互い違いにして関節の可動域を潰し、指部ビーム砲の照準そのものを成立させない。

フォウは頭部小型メガ・ビーム砲でクローケーブルを焼き切ろうとするが、ガトーはケーブルを“張る”のではなく“たるませて”熱を逃がし、焼き切りを許す前に本体を前進させて拘束点を更新する。

ノイエ・ジールの巨体がサイコ・ガンダムの腹側へ潜り込み、サブアームが大型ビーム・サーベルを抜いたまま、装甲の縁と噴射口周辺へ“点”で当てて外装を剥がす。

剥がれた外装の隙間へ大型ミサイルランチャーの至近距離射が叩き込まれ、爆圧が内部区画を一気に舐めて、Iフィールド・ジェネレーターの維持が途切れ、サイコ・ガンダムの防御が瞬間的に“素肌”になる。

防御の落ちた瞬間をガトーは逃さず、バイアス・メガ粒子砲とメガ粒子砲を短い照射時間で差し込み、剥き出しになった区画へ焼き穴を作って拘束を“固定”へ移行する。

フォウは最後の抵抗として3連装拡散メガ粒子砲を至近で散布しようとするが、照射姿勢に入る前に有線クローが胴体を引き裂くように引き、発射角が外れて粒子束は虚空へ逃げる。

ガトーは機体をさらに密着させ、サイコ・ガンダムを“抱え込む”距離で爆発耐性を押し付け、躊躇なく追撃のミサイルを内部へ送り込みながら「再びジオンの理想を掲げる為に! 星の屑成就の為に!」と叫ぶ。

内部爆発が連鎖し、サイコ・ガンダムの胴体から白熱した破断面が開き、フォウの機体は推進剤と火器管制を同時に失って回転しながら崩壊し、最後は装甲片が星屑のように散って沈黙する。

サイコ・ガンダム vs ノイエ・ジール|勝敗分析

勝敗判定

勝者はノイエ・ジールで、想定勝率はノイエ・ジール75%:サイコ・ガンダム25%とする。

勝因分析

・総推力1,938,000kg級の機動余力で、サイコ・ガンダムの3連装拡散メガ粒子砲の軸線管理を常に外せる。

・有線クローアーム×2が「巨体=回避困難」をそのまま拘束に変換し、指部ビーム砲の照準成立を奪える。

・ミサイルランチャー×24と大型ミサイルランチャー×4がIフィールドの外側から継続的に構造ダメージを入れられる。

・Iフィールド・ジェネレーター×4の防御余裕で、ビーム飽和に“時間を買って”拘束工程へ移行できる。

・フォウは強化人間ゆえの不安定さが長期戦で露出しやすく、判断の乱れが拘束成立のきっかけになる。

サイコ・ガンダム vs ノイエ・ジール|異なる条件の場合

宇宙戦・近距離開始

近距離開始ではノイエ・ジールが有線クローアームとサブアーム大型ビーム・サーベルの初手拘束を押し付けやすく、サイコ・ガンダムは指部ビーム砲の照準を作る前に関節を潰される確率が跳ね上がる。

サイコ側の勝ち筋は、Iフィールドを即時最大運用しつつ、3連装拡散メガ粒子砲を“散布角ゼロに近い収束”で撃ち込み、押し返しで間合いを切ってから面制圧へ戻す形になる。

勝敗予想はノイエ・ジール優勢(勝率85%)で、距離が短いほど「推力差+拘束兵装」の価値が最大化するからだ。

宇宙戦・遠距離開始

遠距離開始ではサイコ・ガンダムの3連装拡散メガ粒子砲と指部ビーム砲による弾幕密度が活き、ノイエ・ジールは接近前に姿勢制御を乱されるリスクが増える。

ただしノイエ・ジールはIフィールドでビームを受け流しながらミサイルランチャーを撒けるため、遮蔽物なし空間では“回避の型”を作って遠距離を短縮できる。

勝敗予想はなおノイエ・ジール優勢(勝率70%)で、遠距離でも最終的にクロー拘束へ収束しやすいからだ。

地上戦

地上戦ではサイコ・ガンダムは巨体と火力で市街地や平原を制圧しやすいが、遮蔽物なし条件だと逆に“隠れる場所がない”ため、ノイエ・ジールのミサイルと有線クローの射線が通り続ける。

重力下ではノイエ・ジール側の運動制限が増える一方、推力余力が大きすぎるほど姿勢回復が早く、サイコの弾幕を踏み越えて近距離へ入る強みは残る。

勝敗予想はノイエ・ジールやや優勢(勝率60%)で、地上では接近までの被弾が増えるぶんだけ差が縮まるからだ。

サイコ・ガンダム vs ノイエ・ジールに関するQ&A

Q1:互いにIフィールド持ちだとビーム兵器は本当に決め手にならないのか。

Iフィールドはメガ粒子砲系を遮断できるため、サイコ・ガンダムの3連装拡散メガ粒子砲や指部ビーム砲、ノイエ・ジールのメガ粒子砲やバイアス・メガ粒子砲は「当たっても削り切れない」状況になりやすい。

その結果、勝敗は“防御を抜く手段”をどれだけ多層に持つかへ移り、ノイエ・ジールはミサイルと有線クローという実体・拘束の二枚看板を持つ一方、サイコは主にビーム火力へ寄るため不利が出る。

ただしIフィールドは運用の濃淡が戦術に直結し、瞬間的な出力低下や角度の穴が出た瞬間だけビームが刺さるため、完全に無意味ではなく“決め手にしにくい”と捉えるのが妥当だ。

Q2:サイコ・ガンダムは宇宙戦が不可能として地上戦に切り替えるべきではないのか。

サイコ・ガンダムは地上での運用描写が強い一方、スラスターとIフィールドと高出力ビーム火力を備えており、宇宙空間でも戦闘の成立自体は問題ない前提でシミュレーションできる。

ただし運用思想は地上制圧寄りで、遮蔽物なし宇宙では巨体が回避不利を背負うため、宇宙で戦わせるほどノイエ・ジール優位が強く出る点は押さえるべきだ。

よって本稿では宇宙戦のまま扱い、条件変更は「宇宙戦が成立しない場合」に限定する運用を維持する。

Q3:ノイエ・ジールの「有線クローアーム」はなぜこの対戦で致命的なのか。

有線クローアームは射角自由度が高く、巨体の外周へ回り込んで引っ掛けられるため、回避の遅い大型機に対して“当てる”より先に“捕まえる”が成立しやすい。

捕縛が成立すると、サイコ・ガンダムの主力である指部ビーム砲×10は照準そのものが崩れやすく、3連装拡散メガ粒子砲も発射角がズレて決定打になりにくい。

さらに拘束した状態でミサイルを至近で叩き込めばIフィールドの外側から内部へ衝撃を伝えられるため、ノイエ・ジールの勝ち筋が一本化されて再現性が高い。

Q4:サイコ・ガンダムが勝つとしたら具体的にどんな決着になるのか。

サイコ・ガンダムが勝つには、ノイエ・ジールの接近工程を成立させないことが必須で、初動で3連装拡散メガ粒子砲の散布角を最適化し、Iフィールドの穴が出る瞬間だけ頭部小型メガ・ビーム砲を差し込む必要がある。

そのうえで有線クローアームが伸びる前に指部ビーム砲×10を“ケーブル基部狙い”で断続照射し、拘束の成立確率を下げ続ければ、ノイエ側はミサイル偏重になって回避テンポが崩れる。

最終的な決着は、推進系かジェネレーター系を焼いて推力優位を消し、動きの鈍ったノイエ・ジールを弾幕で追い込み続けて崩壊させる形になる。

Q5:フォウとガトーの「精神状態」は戦局にどれほど影響するのか。

フォウは強化人間としての不安定さを抱え、戦闘が長引くほど感情と衝動が射撃精度や間合い判断へ混ざりやすく、特に“拘束を捌く冷静さ”が要求される展開でリスクが増える。

ガトーは戦術を工程化しやすいタイプで、撃破までの手順を「Iフィールドで受ける→ミサイルで姿勢を作る→クローで拘束→至近破壊」と固定でき、心理の揺れが少ないほど再現性が上がる。

よって両者の差は“瞬間最大値”ではなく“安定して勝ち筋を実行できる時間”として効き、遮蔽物なし宇宙戦ではこの時間差がそのまま勝率差になる。

Q6:もしデブリなど遮蔽物が多い宇宙戦なら結論は変わるのか。

遮蔽物が増えるとサイコ・ガンダムは巨体を隠しきれない反面、ビーム弾幕で“遮蔽物ごと薙ぐ”運用がしやすく、ノイエ・ジールは推力優位を活かした回り込みが読みづらくなる。

一方でノイエ・ジールの有線クローアームは遮蔽物越しに回り込ませやすく、目視しづらい角度から拘束が飛んでくるため、サイコ側の精神負荷はむしろ上がる。

結果として勝率はやや接近するが、最終的に拘束からの至近破壊というノイエの勝ち筋が消えないため、遮蔽物ありでもノイエ優勢という骨格は大きく変わらない。

まとめ|サイコ・ガンダム vs ノイエ・ジール

  • 遮蔽物なし宇宙戦では、Iフィールド同士の相殺でビーム決着が難しく、実体弾と拘束が勝敗の軸になる。
  • サイコ・ガンダムは3連装拡散メガ粒子砲と指部ビーム砲×10の面制圧が武器だ。
  • ノイエ・ジールはミサイルランチャー×24と大型ミサイルランチャー×4でIフィールドの外側から削れる。
  • ノイエ・ジールの有線クローアーム×2が巨体相手に最も刺さる拘束手段になる。
  • 総推力差が射界管理と接近工程の成功率を決める。
  • フォウは強化人間ゆえの揺れが長期戦で露出しやすい。
  • ガトーは工程化した勝ち筋を短時間で実行しやすいタイプだ。
  • 近距離開始ほどノイエ・ジールの拘束と至近破壊が加速する。
  • 遠距離開始でも最終的に拘束戦へ収束しやすく、ノイエ優勢は揺れにくい。
  • 総合の想定勝率はノイエ・ジール75%:サイコ・ガンダム25%だ。

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