デュエルブリッツガンダム vs デストロイガンダム

宇宙空間、デブリなど遮蔽物なし、中距離から同時に捕捉して開始という条件では、先に「射線の支配」を握った側がそのまま決定打まで運びやすい戦場になる。

デュエルブリッツガンダムは核動力化された改修機で、従来のデュエル系の堅実さに加え、ブリッツを想起させる近接・拘束寄りの手札を抱えた“刺し込み型”の機体だ。

デストロイガンダムは都市殲滅級の火器を全身に積み、陽電子リフレクターまで備えた「面制圧の要塞」で、開けた宇宙では回避先そのものを消し飛ばす設計思想が露骨に出る。

つまりこの一騎討ちは、デュエルブリッツが「射線の外」に踏み込んで急所を抉れるか、デストロイが「射線そのもの」を増やして踏み込みを許さず削り切るかの一点に収束する。

戦力分析

機体

デュエルブリッツガンダム

デュエルブリッツガンダムはデュエルガンダムを秘密裏に改修して核動力に換装した機体で、コクピットも換装されており、出力・継戦能力の土台がまず強い。

武装面はビームライフルやビームサーベル、ミサイル類に加え、ランサーダートIIやピアサーロックグレイプニールIIといった“刺して止める/引き寄せる”系の手が揃い、開けた空間でも一瞬の拘束から主砲に繋げられる構成だ。

立ち回りとしては、正面から撃ち合っても相手の火器密度が桁違いなので、ビームライフルの牽制→ミサイルで姿勢制御を崩す→グレイプニールIIで“動きを止める/角度を奪う”の順で射線をずらし、最短距離でビームサーベルか高エネルギー系の一撃に繋ぐ必要がある。

デストロイガンダム

デストロイガンダムは全高56.30m級の巨大可変機で、75mm対空自動バルカン砲塔システム「イーゲルシュテルン」、熱プラズマ複合砲「ネフェルテム503」多数、胸部1580mm複列位相エネルギー砲「スーパースキュラ」、背部高エネルギー砲「アウフプラール・ドライツェーン」など、同時に張れる火線が“面”として成立する。

さらに陽電子リフレクター発生器「シュナイドシュッツSX1021」を備え、腕部飛行型ビーム砲「シュトゥルムファウスト」は分離して遠隔運用も可能とされ、近寄られても“盾を出しながら火線を維持する”動きが取りやすい。

立ち回りは単純で、MA形態寄りの火力姿勢で「アウフプラール・ドライツェーン」と「ネフェルテム503」を主軸に空間を焼き、ミサイルとバルカンで突入角を潰し、接近を許しても「スーパースキュラ」や腕部火器で押し返すのが最適解になる。

パイロット

イザーク・ジュール

イザーク・ジュールは感情の熱量が高い一方で、前線指揮・即応の切り替えが利くタイプで、危機に対して“踏ん張る方向”へ舵を切れるのが強みになる。

この対戦で重要なのは、相手の火力が常識外れでも「退く/散る」ではなく「角度を奪って一点を穿つ」という解法を最後まで維持できるかで、イザークはそこをやり切れるメンタルの振れ幅を持つ。

ただし真正面の撃ち合いで引き出せる“格上殺し”の札が少ないので、グレイプニールIIとランサーダートIIを使った拘束からの追撃を、躊躇なく最短手で通す冷徹さが必要になる。

ステラ・ルーシェ

ステラ・ルーシェはデストロイの複雑な操縦系統に適合するエクステンデッドとして搭乗し、機体の「多砲門・多同時照準」という特性を“恐怖の塗りつぶし”として発揮できる。

この対戦での立ち回りは、敵を見失わない距離を維持しながら、ネフェルテム503の掃射角を細かく振って回避方向を潰し、突入の兆候が出た瞬間に陽電子リフレクターでビームの通り道を折り返して“近づくほど痛い”状況を作ることになる。

精神面は不安定さを抱えやすいが、ひとたびスイッチが入ると「撃つ→撃つ→撃つ」で迷いが消え、機体性能と噛み合った瞬間に止めにくくなるのが厄介だ。

デュエルブリッツガンダム vs デストロイガンダム|一騎討ちシミュレーション

序盤戦

中距離で互いを捉えた瞬間、デストロイは胸部「スーパースキュラ」を起点に、周辺を「ネフェルテム503」の帯で塗り潰すように照射し、まず回避先の選択肢そのものを削りにくる。

イザークはビームライフルで牽制しつつ、ミサイルで“回避の癖”を作ってからグレイプニールIIを通す腹づもりで機首を振るが、陽電子リフレクターの存在が「当てても通らない」疑念として初手から圧になる。

支援艦から下がれという通信が飛ぶが、イザークは歯を食いしばって「うるさい!腰抜け!」と切り返し、被弾前提ででも“懐に入るルート”を探す方向へ思考を固定する。

中盤戦

デストロイは背部の「アウフプラール・ドライツェーン」を動かし、直線の長射程ビームで逃げ道を縫い、同時に「マーク62 6連装多目的ミサイルランチャー」で回避の終点へ爆風を置く。

デュエルブリッツはアサルトシュラウドの装甲で細い掠りを耐えながら、ランサーダートIIを投擲槍のように構えて一瞬だけ直進し、“巨大機の死角は巨大なほど深い”という理屈で右腕部の付け根へ狙いを定める。

だがデストロイは「ネフェルテム503」の照射角を細かく振ってデュエルブリッツの進路を焦がし、さらに「イーゲルシュテルン」でグレイプニールIIの射出タイミングを潰すように弾幕を重ね、突入の“間”を奪う。

終盤戦

イザークは被弾の熱でモニターが白む中、グレイプニールIIを射出して一度はデストロイの腕部外装に噛ませ、ケーブルテンションで自機を振り子のように回し、射線を横にずらして“胸部正面”を避ける。

しかしデストロイは陽電子リフレクター「シュナイドシュッツSX1021」を展開してビームの通りを折り、同時に指先の「MJ-1703 5連装スプリットビームガン」で至近の空間を点ではなく面で穿ち、ケーブルの軌道ごと焼き切りにかかる。

ケーブルが一瞬弛んだ刹那、デストロイは腕部飛行型ビーム砲「シュトゥルムファウスト」を前に出して射線を遮蔽に変え、デュエルブリッツの突入を“ぶつけて止める”形へ強制し、距離が詰まるほど不利な状況を完成させる。

決着

ステラは視界に小さく揺れる敵影を見据え、「やっつけなきゃ…怖いものは、全部!」と呟くように言い、ネフェルテム503の照射を一段強く振ってデュエルブリッツの回避角をゼロに近づける。

イザークは最後の賭けとしてビームサーベルを抜き、スーパースキュラの砲口下へ潜り込む最短のラインを突くが、陽電子リフレクターが展開した瞬間に反射したビームが“逃げるための旋回”を許さず、アサルトシュラウド越しに胴体へ熱量が貫通して推力が失速する。

速度が落ちたデュエルブリッツに対し、デストロイはツォーンmk2の口部砲と指先ビームを同時に重ねるように撃ち下ろし、爆散する装甲片の隙間からコクピットブロック周辺を焼き抜いて機能停止へ追い込み、巨体の影が静かに戦場を覆って決着がつく。

デュエルブリッツガンダム vs デストロイガンダム|勝敗分析

勝敗判定

勝者:デストロイガンダム(ステラ・ルーシェ)

想定勝率:デストロイ 80%:デュエルブリッツ 20%

勝因分析

  • 遮蔽物なし中距離では、ネフェルテム503とスーパースキュラで“回避先を消す”面制圧がまず強すぎる。
  • 陽電子リフレクター(シュナイドシュッツSX1021)がビーム主体の刺し込みを鈍らせ、決定打の期待値を下げる。
  • アウフプラール・ドライツェーンとミサイルで距離管理の主導権を握り、突入の間合いを作らせない。
  • グレイプニールII/ランサーダートIIの“拘束→一点突破”が弾幕と反射防御で成立しにくい。
  • そもそもの機体規模・火器数・耐久思想の差が、正面の読み合いを「不利の積み上げ」に変える。

デュエルブリッツガンダム vs デストロイガンダム|異なる条件の場合

宇宙戦・近距離開始

近距離開始ならデュエルブリッツは初手からグレイプニールIIで“腕”か“フライトユニット基部”を掴む試行回数を確保でき、デストロイの面制圧が完成する前に角度を奪える。

ただしデストロイは至近でも指先ビーム(MJ-1703)と腕部火器(シュトゥルムファウスト)を重ねて迎撃でき、陽電子リフレクターが絡むと「当てたのに止まらない」局面が出やすい。

勝敗予想は依然デストロイ有利だが差は縮まり、デストロイ 65%:デュエルブリッツ 35%まで現実的に動く。

宇宙戦・遠距離開始

遠距離開始になるほどデストロイはアウフプラール・ドライツェーンとネフェルテム503で“広域を焼く”時間を稼げ、デュエルブリッツの接近はルート計算の時点で破綻しやすい。

デュエルブリッツ側の解はミサイルとビームライフルで照準を散らしつつ、相手の砲口が振り切れた瞬間にだけ直進することだが、遮蔽物がないため“直進の瞬間”がそのまま被弾の瞬間になる。

勝敗予想はデストロイ 90%:デュエルブリッツ 10%で、勝ち筋が「奇跡的に反射の外で拘束が通る」一点に寄る。

地上戦

地上戦でも遮蔽物なしなら基本構図は同じで、デストロイは都市殲滅想定の火器群を“地表に押し付ける”形でより当てやすくなる。

デュエルブリッツは地表反射や粉塵で一瞬だけ視界を濁せる可能性はあるが、ネフェルテム503の掃射とミサイルで“見えない場所”ごと剥がされると、接近戦の成立が難しい。

勝敗予想はデストロイ 85%:デュエルブリッツ 15%で、地上の利点がデュエルブリッツ側に寄り切らない限り覆りにくい。

デュエルブリッツガンダム vs デストロイガンダムに関するQ&A

Q1:デュエルブリッツはなぜ正面の撃ち合いが不利になるのか

デストロイはネフェルテム503やスーパースキュラなどで同時に張れる火線が多く、回避の“空白”を作りにくいからだ。

デュエルブリッツのビームライフルは堅実だが、陽電子リフレクターが絡むと“当てる=止める”になりにくく、撃ち合いが時間負けに繋がる。

よってデュエルブリッツは撃ち合いで勝つのではなく、撃ち合いを“拘束の前振り”に変える必要がある。

Q2:グレイプニールIIは巨大機に効くのか

効く可能性はあるが、問題は命中そのものより“命中後に維持できるか”になる。

デストロイは指先ビームやバルカンでケーブル周辺を焼き切る選択肢を持ち、さらに腕部火器の運用で引っかけた側の角度を潰しに来られる。

つまりグレイプニールIIは「当ててからが本番」で、当てた瞬間にどう自機を振って射線を外すかまでセットでないと勝ち筋にならない。

Q3:デストロイの弱点はどこに出やすいのか

巨大機ゆえに旋回の切り返しは小型MSほど鋭くなく、近接で角度を奪われると“同時照準の強み”が薄まる局面がある。

また火力が強いほど自軍も近づきにくい設計思想になりやすく、一騎討ちではその“孤立前提”が逆に弱点として露出しうる。

ただし本条件のように遮蔽物なしでは、その弱点が表に出る前に面制圧で押し切られやすい。

Q4:陽電子リフレクターは実体弾や拘束にも効くのか

陽電子リフレクターは主としてビームを含む攻撃への防御として語られることが多く、デストロイはそれを複数備える。

一方でグレイプニールIIやランサーダートIIのような“刺す/掴む”は別系統なので、完全に無効化される前提には置きにくい。

ただ実戦では、反射防御があるだけでビーム追撃の確度が落ち、拘束が通っても「止め切れない」事故が起きやすいのが現実だ。

Q5:デュエルブリッツが勝つとしたらどんな形か

理想はグレイプニールIIで腕部か基部を拘束し、即座にランサーダートIIで関節周りを破壊して火器運用を崩す流れだ。

次にデストロイの射線が細った瞬間だけ高エネルギー系の主砲かビームサーベルで“操縦系統に近い部位”へ一点突破を通す必要がある。

要するに勝ち方は「時間をかけない」「二手で終わらせる」に寄り、長期戦の勝率はほぼ上がらない。

Q6:中距離開始という条件が最も効くのはどちらか

中距離開始はデストロイに最も効き、スーパースキュラとネフェルテム503を最初から“当てやすい距離”で回せるからだ。

デュエルブリッツ側は、遠すぎれば届かず、近すぎれば迎撃されるので、中距離は本来“刺し込みの距離”でもあるが、遮蔽物なしがその利点を奪う。

結果として、中距離開始はデュエルブリッツの得意距離をデストロイの得意火力で塗り潰す形になり、条件が噛み合いにくい。

まとめ|デュエルブリッツガンダム vs デストロイガンダム

  • 遮蔽物なし中距離宇宙戦では、面制圧が強いデストロイが主導権を握りやすい。
  • デストロイの主軸はネフェルテム503とスーパースキュラの火線密度になる。
  • 陽電子リフレクターがビーム主体の決定打を鈍らせる。
  • デュエルブリッツは核動力化で継戦能力の土台が強い。
  • デュエルブリッツの勝ち筋はグレイプニールIIとランサーダートIIによる短手数の一点突破だ。
  • 遠距離開始ほどデストロイの勝率が跳ね上がる。
  • 近距離開始ならデュエルブリッツの“角度を奪う”余地が増えて勝率差が縮む。
  • 地上戦でも遮蔽物なしなら基本構図は大きく変わらない。
  • 総合の想定勝率はデストロイ80%優勢と見る。
  • 決着は「射線を消される側」が動力・推力から先に奪われて止まる形になりやすい。