ガンダムエクシアリペアIVの対戦一覧表
| 対戦カード | 宇宙・中距離 | 宇宙・近距離 | 宇宙・遠距離 | 地上 |
| ガンダムエクシアリペアIV vs リボーンズガンダム | 勝利 | 勝利 | 敗北 | 敗北 |
| ガンダムエクシアリペアIV vs アルケーガンダム | 勝利 | 勝利 | 勝利 | 勝利 |
| ガンダムエクシアリペアIV vs ELSクアンタ | 敗北 | 敗北 | 敗北 | 敗北 |
| ガンダムエクシアリペアIV vs ガンダムサバーニャ | 勝利 | 勝利 | 敗北 | 勝利 |
| ガンダムエクシアリペアIV vs ガンダムハルート | 勝利 | 勝利 | 敗北 | 敗北 |
| ガンダムエクシアリペアIV vs ラファエルガンダム | 勝利 | 勝利 | 勝利 | 勝利 |
ガンダムエクシアリペアIVの武装
ガンダムエクシアリペアIVは、「ガンダム00 Festival 10 “Re:vision”」で設定が公開された“4度目の改修を経たガンダムエクシア”であり、刹那・F・セイエイの機体がソレスタルビーイングに加入したグラハム・エーカーへ受け継がれる、という継承関係そのものが武装コンセプトに直結する機体だ。最大の記号は、クリアグリーンの刀身を持つ“7本の実体剣”という構成で、従来のGNソード/GNダガー中心の近接特化を、さらに「帯刀」「抜刀」「持ち替え」を前提にした“剣の数で押し切る”方向へ研ぎ澄ませている。
主装備のGNタチは、背面に“長剣を背負う”レイアウトそのものが成立する長刀型で、機体シルエットを「剣豪」に寄せる最重要パーツだ。見た目の巨大さだけでなく、背中に納めた状態から抜刀動作へ繋ぐ所作を想像できるように設計されており、刹那のガンダムらしい「剣で語る」思想を、グラハムの「決闘で答えを得る」気質へスライドさせる役割を担う。GNタチの存在によって、間合いは“踏み込み一閃”のレンジが明確になり、GN粒子で生成するビーム刃ではなく実体刃の運動エネルギーと斬り結びを主役に据える、という戦い方が立ち上がる。
GNベイオネットは2本装備で、腰部のアームにより“携行状態のまま抜き差しする”運用が想定される小型剣だが、要点は「ソードモード」と「ライフルモード」を切り替えられる二面性にある。近接戦での二刀流、あるいはGNタチを握ったままのサブウェポンとしての取り回しに加え、射撃武器として“牽制・迎撃・間合い調整”を担えるため、純格闘機になり切らずに戦場の文法へ適応できる。二丁拳銃風の構えが可能という示唆もあり、グラハムが培ってきた空戦的な射撃センスを、ガンダムの装備体系へ無理なく流し込む接続点になる。
GNシールドは外観的にも機能的にもダブルオークアンタのシールドを想起させる装備で、展開ギミックで内部構造(“太陽炉”として言及される部位)を露出できる点が特徴だ。加えて、このシールドにはGNバトルソード×2とGNバトルブレイド×2、計4本の実体剣を懸架でき、GNタチ+GNベイオネット×2と合わせて“7本の剣”が成立する。重要なのは、GNバトルソード/GNバトルブレイドが「ソードビットのような自律兵装ではない」とされ、あくまで手で振るう・投擲する・切れ味が落ちたら持ち替える、といった“剣術的な消耗・選択”に寄せた在り方を与えられている点だ。また背部は太陽炉ではなくGNコンデンサーでGN粒子を封入する、とされており、装備の増設と運用の工夫で戦う“リペア”らしさが、機体構造からも補強される。
グラハム・エーカーの思想とパイロット能力
グラハム・エーカーの思想は、ユニオン軍人としての合理性と、ガンダムとの遭遇以後に肥大化した「個としての決闘願望」がせめぎ合うところから始まる。公式プロフィールでも、天才的な操縦技術を持つ一方で「ガンダムとの戦いに取り付かれ」、刹那のガンダムエクシアとの敗北を境にミスター・ブシドーへ名を変えて“ガンダムと戦い続けた過去”が明言される。その執着は単なる復讐ではなく、純粋種のイノベイターとして覚醒した刹那との戦いを経て「新たな境地」に到達し、再びグラハムへ戻る、という“自己更新”の物語として整理されている。
ミスター・ブシドー期の思考の核は、戦争の勝敗よりも「一対一の決闘」「己の技量の証明」「仮面を被った自己規定」に比重を置く点にある。これが機体設計へも反映され、マスラオは当初アヘッド系で進んでいた開発を“ブシドー専用機”とした時点でやり直し、フラッグを設計ベースに据えたとされる。さらにスサノオでは、強化サーベル用GNコンデンサーの追加やガントレット、大型ビームキャノンなどの“決闘に勝つための尖り”が上積みされる。つまり彼の「武士道」は美学だけでなく、兵器体系そのものを“勝敗が見える斬り結び”へ変形させる圧力として働いた。
パイロット能力の凄味は、「機体の限界を前提に、戦術で上書きする」点にある。グラハムはユニオンフラッグ系で空戦・可変運用に熟達し、擬似太陽炉を無理矢理搭載したグラハム専用ユニオンフラッグカスタムⅡのようなピーキーな機体にも適応する“操縦で成立させる”タイプだ。そして劇場版では、マスラオから発展したブレイヴ(一般用/指揮官用)という地球連邦の制式採用機に繋がる系譜の中で、彼の機体だけが擬似太陽炉を二基搭載すると明記される。これは単なる特別待遇ではなく、二基運用の出力・熱量・姿勢制御の難度を扱い切れる操縦者として評価されている、という読み替えが可能だ。
そして“Re:vision”以後のグラハムは、思想面でも能力面でもさらに異質化する。大型ELSへの突撃で死亡したかに見えたが、刹那の導きでELSとの同化を選択し、地球圏に戻る決断をする、と公式に説明される。この「同化」は、従来の人類側の勝利条件(撃墜・制圧)ではなく“理解・変容”を含む選択であり、彼が刹那との戦いで得た「新たな境地」を、行動として完遂したものだ。その帰結として、ガンダムエクシアリペアIVがグラハムに受け継がれる構図が成立し、ユニオンのフラッグファイターはソレスタルビーイングのガンダムを駆る側へ回る――という劇的な反転が、彼の最終的な立ち位置になる。
