ガンダムヌーヴェル vs ガンダムアシュタロン

宇宙空間、デブリなどの遮蔽物は一切なし、中距離で対峙した瞬間から「先に主導権を奪った側が勝つ」条件が、ガンダムヌーヴェルとガンダムアシュタロン・ハーミットクラブの噛み合わせを極端にする。

ガンダムヌーヴェルは両腕のスラッシュシールドに内蔵されたビームショット/ビームサーベルを軸に、AIドローンビット72基の面制圧で「距離そのもの」を武器に変える機体だ。

ガンダムアシュタロン・ハーミットクラブは巨大化したバックパックと脚部大型スラスターで推力を底上げし、ギガンティックシザースとシザースビームキャノンで「捕まえた瞬間に終わらせる」宇宙戦改修機だ。

したがってこの一騎討ちは、カリス・ノーティラスが“群れ”で刻み続けて安全圏を維持できるか、オルバ・フロストが一度でも“掴む角度”を作ってギガンティックシザースを通せるか、という一点に収束する。

戦力分析

機体

ガンダムヌーヴェル

ガンダムヌーヴェルは新地球連邦軍がカリス専用に開発したワンオフの戦後型ガンダムで、背部大型スラスターと流線型装甲で高加速・高追従の姿勢制御を取れる設計思想を持つ。

両腕のスラッシュシールドはビームショット兼ビームサーベル内蔵に加え、有線で基部を射出して刺突角をずらす攻撃も可能で、正面衝突を避けつつ“斜めから当てる”動きがこの対戦での基礎になる。

さらにAIドローンビットは左右36基ずつ計72基を搭載し、ビーム砲とバーニアを持つ小型端末がロックオン対象を自動追撃して「弱点を数で突く」ため、遮蔽物ゼロの宇宙では回避コースそのものを狭められる。

立ち回りとしては、開幕からAIドローンビットを散開させてシザースの突進線を外側から削り、スラッシュシールドのビームショットで脚部・バックパック周りの姿勢制御点を狙い、接近を“遅らせ続ける”のが最適解になる。

ガンダムアシュタロン・ハーミットクラブ

ガンダムアシュタロン・ハーミットクラブはアシュタロンを宇宙戦用に改修した機体で、脚部に大型スラスターを内蔵し、バックパックは大幅に大型化され、可変機構も含めて推進効率と耐弾性を上げた“追いつくための改修”が核になる。

武装はギガンティックシザース、シザースビームキャノン、ビームサーベル、マシンキャノンなどで構成され、特にアトミックシザースから強化されたギガンティックシザースは器用さを保ったままパワーを伸ばし、捕縛からの粉砕に直結する。

オプションのサテライトランチャーは連携条件が付く兵装として知られるため、この一騎討ちでは主役にならず、純粋に“推力と鋏”でヌーヴェルの間合い管理を破る必要がある。

立ち回りとしては、モビルアーマー形態への変形で姿勢と被弾面積を切り替えつつ、シザースビームキャノンとマシンキャノンでドローン散開を乱し、ギガンティックシザースが届く「一回の直線」を捻り出すのが勝ち筋になる。

パイロット

カリス・ノーティラス

カリス・ノーティラスは人工ニュータイプとして一時期圧倒的な戦闘優位を見せた経験を持ち、専用機運用でも“相手の選択肢を潰して詰める”戦い方が骨格にある人物だ。

ガンダムヌーヴェル側の設定としては、カリスがフラッシュシステムを使えなくなっているためAI制御ビットを採用しており、本人の反応速度だけに依存しない「自動追撃の圧」を作れる点が、遮蔽物ゼロの宇宙で最も強烈に作用する。

この対戦でのカリスの立ち回りは、序盤から“撃墜”ではなく“機動力の鈍化”を狙い、ドローンのビームで脚部スラスター周りを舐めるように刻み、相手の加速線が細る瞬間にスラッシュシールドを有線射出して角度をずらすのが合理的だ。

近距離に入られた場合でも、スラッシュシールドの回転展開とビームサーベルの抜き差しで“鋏の閉じる瞬間”だけを外し続ける必要があり、ここで集中を切らさないのが勝敗の分水嶺になる。

オルバ・フロスト

オルバ・フロストはフロスト兄弟の一角として状況を「勝てる形に整える」狡猾さと、機体の素性差を押し切る執念を併せ持ち、アシュタロン系の変形・加速を“決着のため”に惜しまず使うタイプだ。

アシュタロン・ハーミットクラブ自体が推進系を全面改良して宇宙での機動力を押し上げた機体である以上、オルバの仕事は「追える」ではなく「捕まえる」までの幾何を作ることで、ヌーヴェルのドローン網を“直線で割る”瞬間が要る。

この対戦での立ち回りは、シザースビームキャノンでドローンの密度が薄い面を焼いて突破口を作り、マシンキャノンでスラッシュシールド基部の有線射出タイミングをずらし、変形で一気に距離を詰めてギガンティックシザースを押し当てる順番が最短になる。

ただし遮蔽物なしの宇宙では、接近までの“予備動作”がすべて可視化されるため、読み負けた瞬間にドローンの細かいビームが推力点を削り、勝ち筋の直線そのものが消えるリスクも背負う。

ガンダムヌーヴェル vs ガンダムアシュタロン・ハーミットクラブ|一騎討ちシミュレーション

序盤戦

中距離でロックが成立した瞬間、ガンダムヌーヴェルはスラッシュシールドを正面に構えたままAIドローンビット72基を扇状に放ち、ビーム砲の細い光線を“壁”ではなく“網”として宇宙空間に張り出す。

ガンダムアシュタロン・ハーミットクラブは脚部大型スラスターの噴射で加速を始めるが、正面から突っ込めばドローンの照準が収束するため、モビルアーマー形態への変形で姿勢を寝かせ、シザースビームキャノンを散射してドローンの外周を焼き払おうとする。

カリスはその変形を見て即座にドローンの一部を“追撃”に回し、残りをアシュタロンの進行方向に先回りさせ、低威力でも数でスラスター周りを削る判断に切り替え、「そう…僕がニュータイプだ」と静かに間合いの主導権を宣言する。

中盤戦

アシュタロンはギガンティックシザースを開き、閉じる動作の前段として機体を半回転させるが、その“閉じる角度”に入る前にAIドローンビットが脚部・バックパック周辺へ斜めから刺さり、推力の左右差で突進線がわずかに蛇行する。

オルバは蛇行を逆手に取り、マシンキャノンでドローンの帯を薙ぎ、次にシザースビームキャノンを一点へ収束させて「網の目」を広げ、そこへ変形加速で身体ごと滑り込ませてヌーヴェルの射線を外へ押し出す。

だがヌーヴェルはスラッシュシールドの基部を有線で射出し、アシュタロンが“入ってくる面”の外縁を刺して姿勢を引っ掛け、同時にビームショットを噴射口近傍へ短い連射で置いて、加速の質をさらに落としていく。

終盤戦

追う側のアシュタロンは、推力が削られたままでも一度の直線に賭けるため、ギガンティックシザースを最大に開き、ビームサーベルを抜かずに“鋏の面”でヌーヴェルを押し潰す突進を選ぶ。

カリスは後退で逃げ切らず、ドローンの一群をアシュタロンの背面に回り込ませて小さなビームを推力点へ集中させ、同時にスラッシュシールドを180度回転させてビームサーベルを前へ出し、鋏が閉じる瞬間だけを切り裂く角度に身体を傾ける。

オルバは鋏を閉じ切らずに“挟み込み”へ切り替え、ヌーヴェルの左腕をギガンティックシザースの内側に誘導して固定しようとするが、固定の前にドローンの群れが肩部装甲の縁を刻み、姿勢制御が一瞬だけ遅れる。

決着

その一瞬でヌーヴェルは左のスラッシュシールド基部を有線射出し、鋏の内側へ“楔”のように差し込み、アシュタロンのギガンティックシザースが閉じる角度を強制的に外へずらす。

角度がずれた鋏の隙間に、右スラッシュシールドのビームサーベルが滑り込み、続けてビームショットがバックパック付け根の推力制御ブロックへ至近で撃ち込まれ、アシュタロンの巨大バックパックが噴射の逆流で跳ねて機体が半回転しながら失速する。

回転の最中にAIドローンビットが残光のように集束し、露出した脚部スラスターのラインへ細いビームを数十本同時に通して推力を完全に断ち切り、オルバは「次の戦争は、僕らが求めた戦争だ」と言いかけた声を途切れさせたまま、ガンダムアシュタロン・ハーミットクラブは姿勢を戻せず大破判定に至る。

ガンダムヌーヴェル vs ガンダムアシュタロン・ハーミットクラブ|勝敗分析

勝敗判定

勝者はガンダムヌーヴェルで、同条件(宇宙、遮蔽物なし、中距離開始)での想定勝率はガンダムヌーヴェル65%:ガンダムアシュタロン・ハーミットクラブ35%と見る。

勝因分析

  • AIドローンビット72基の自動追撃が、遮蔽物ゼロの宇宙で回避コースを削り続けた。
  • スラッシュシールドのビームショット/ビームサーベルに加え、有線射出で“角度をずらす”干渉ができ、ギガンティックシザースの決定打を未然に外せた。
  • ヌーヴェルは戦後型として機動設計が洗練され、追われる側でも姿勢制御の余裕を保ちやすい。
  • アシュタロン側は連携前提の要素がこの一騎討ちで主戦力になりにくく、近接一撃へ寄った勝ち筋が読みやすい。
  • カリスはAIビットという機体思想により、終盤の集中力勝負でも“手数”を落とさずに押し切れた。

ガンダムヌーヴェル vs ガンダムアシュタロン・ハーミットクラブ|異なる条件の場合

宇宙戦・近距離開始

近距離開始ではガンダムアシュタロン・ハーミットクラブのギガンティックシザースが最短で届き、ヌーヴェルのAIドローンビット散開が“展開前”の硬直になりやすい。

この条件の勝敗予想はアシュタロン・ハーミットクラブ優勢で、想定勝率はヌーヴェル45%:アシュタロン55%とし、初動で鋏がスラッシュシールドを押し込めばそのまま機体ごと固定して決着を作れる。

ただしヌーヴェル側にも、有線射出で鋏の内側へ楔を打つ・ビームサーベルを“閉じる瞬間”へ差し込む逆転手段が残るため、近距離は即死ではなく「最初の3秒」の読み合いになる。

宇宙戦・遠距離開始

遠距離開始ではガンダムヌーヴェルのAIドローンビット72基が最大効率で展開でき、ドローンの薄いビームでも数で推力点を削る“準備時間”が十分に取れる。

この条件の勝敗予想はヌーヴェル優勢で、想定勝率はヌーヴェル75%:アシュタロン25%とし、アシュタロンが変形加速で直線を作るたびにドローンが先回りして進行面を削り、突進の質が落ち続ける。

アシュタロン側はシザースビームキャノンとマシンキャノンでドローン密度を落とす必要があるが、遮蔽物なしの遠距離では射撃の“溜め”が読まれ、スラッシュシールドの角度干渉でさらに不利が積み上がる。

地上戦

地上戦ではガンダムヌーヴェルが重力下飛行も可能な設計である一方、アシュタロン・ハーミットクラブは宇宙戦改修の推進最適化を持ち、互いに「高度」と「速度」の取り合いが激化する。

勝敗予想はヌーヴェルやや優勢で、想定勝率はヌーヴェル60%:アシュタロン40%とし、地上ではドローンが相対速度の差で追撃を当てやすく、スラッシュシールドのビームショットが推力点へ刺さりやすい。

ただし地上では急制動・急上昇の縦運動に制限が出る局面が増え、アシュタロンが変形で低空から“面”で入り、ギガンティックシザースを押し当てた瞬間に逆転が起きるため、宇宙よりも接近決着の比率が上がる。

ガンダムヌーヴェル vs ガンダムアシュタロン・ハーミットクラブに関するQ&A

Q1:ガンダムヌーヴェルのAIドローンビットは、フラッシュシステムのビットと何が違うのか

AIドローンビットはフラッシュシステムで直接制御されず、本体行動に合わせてAIが自動判断して攻撃する方式で、ロックオン対象を攻撃し続ける“追跡圧”が特徴になる。

そのため操縦者の反応速度が一瞬落ちても手数が減りにくく、遮蔽物のない宇宙空間では回避コースを削って「相手の突進線を細らせる」用途で特に強い。

一方でビーム砲の単発威力は低いとされるため、決定打はスラッシュシールドのビームサーベルやビームショットで推力点・関節部を狙う連携が要る。

Q2:アシュタロン・ハーミットクラブの最大の強みは何か

最大の強みは宇宙戦に合わせた推進系改良で、脚部大型スラスターと巨大バックパックによる加速・追従性能が「接近して捕まえる」戦いを現実にする点だ。

武装面ではギガンティックシザースが器用さを保ったままパワーを大きく伸ばしたとされ、掴み・挟み・押し潰しのどれでも決着へ直結しやすい。

よって一騎討ちでは、射撃戦で勝つというより「一度でも正しい角度で届かせる」ことが勝ち筋の中心になる。

Q3:この条件(宇宙・遮蔽物なし・中距離)でヌーヴェルが有利になりやすい理由は何か

遮蔽物がないほど、AIドローンビットの散開と収束が視界・センサー上の制約を受けにくく、相手の回避行動を“数”で追い詰めやすいからだ。

中距離開始はドローン展開の時間を確保しつつ、アシュタロンの鋏が即座に届かない距離でもあるため、ヌーヴェルが最初から「間合いを設計」できる。

その結果、アシュタロンの勝ち筋である直線接近が“予告された動き”になり、スラッシュシールドの角度干渉と合わせて読み勝ちが起きやすい。

Q4:スラッシュシールドは防御専用ではなく、どう攻撃に繋がるのか

スラッシュシールドは先端にビームショット兼ビームサーベルを内蔵し、攻撃時に前方へ回転展開することで、盾の形状をそのまま“斬撃角”へ変換できる複合兵装だ。

さらに基部を有線で射出して攻撃できるため、直線で届かない角度でも“楔”を打って相手の姿勢や武器の閉じ角をずらすような干渉が可能になる。

この対戦ではギガンティックシザースの「閉じる瞬間」を外す用途が極めて重要で、盾で受けるより先に角度そのものを崩せる点が生存率に直結する。

Q5:アシュタロン側が勝つには、どこを狙うのが最短か

最短はヌーヴェル本体の胴体を狙うより、スラッシュシールドの可動と有線射出のタイミングを崩し、ヌーヴェルの“角度調整”を封じたうえでギガンティックシザースを押し当てることだ。

具体的には、マシンキャノンやシザースビームキャノンでドローンの密度を一時的に落として突進線を確保し、変形加速で一気に距離を詰める順番が要る。

その突進が読まれた場合は不利が積み上がるため、“最初の突破口”を作るための射撃精度とタイミングが、アシュタロン側の勝率を決める。

Q6:両機の「世代差」は戦い方にどう反映されるのか

ヌーヴェルは戦後に開発された新たなガンダムタイプで、AI制御ビットなど操縦者の負荷を分散する思想が入っており、長い交戦ほど優位が出やすい。

アシュタロン・ハーミットクラブは既存機を宇宙戦向けに改修して推進と火力を伸ばした機体で、短い時間で“掴んで終わらせる”方向に尖らせた強さが出る。

よって世代差は単純な数値差というより、ヌーヴェルが「面で削って詰める」継戦型、アシュタロンが「一点突破で決める」瞬間型として戦術を固定してしまう形で表面化する。

まとめ|ガンダムヌーヴェル vs ガンダムアシュタロン・ハーミットクラブ

  • 宇宙・遮蔽物なし・中距離開始では、最初に間合いを設計できる側が有利になる。
  • ガンダムヌーヴェルはスラッシュシールドの複合兵装と有線射出で角度干渉が可能だ。
  • AIドローンビット72基は低威力でも数で推力点を削り、回避コースを狭める。
  • アシュタロン・ハーミットクラブは脚部大型スラスターと巨大バックパックで追いつく改修が核だ。
  • ギガンティックシザースは捕縛から決着へ直結するため、近距離ほど破壊力が上がる。
  • 同条件の想定勝率はヌーヴェル65%:アシュタロン35%と見立てた。
  • 近距離開始では鋏の即時圧が増え、アシュタロン側が勝ち筋を作りやすい。
  • 遠距離開始ではドローン展開が最大効率となり、ヌーヴェルの優位がさらに拡大する。
  • 地上戦ではドローン追撃が当てやすい一方、接近押し当ての逆転も増える。
  • 決着は「鋏が閉じる角度」を外せるかどうかが最終的な分岐点になる。