宇宙空間でデブリなどの遮蔽物が一切ない状況、かつ中距離から同時に動き出す条件では、初手から「射線」と「接近速度」が勝敗を左右しやすい。
ガンダム・バエルは近接戦特化のガンダム・フレームで、主武装は二振りのバエル・ソードと、背部スラスターウイングに内蔵された電磁砲という極めて割り切った構成だ。
レギンレイズ・ジュリアは高機動宇宙用の試験機で、両腕のジュリアン・ソード(ソードモード/ウィップモード)と各部のスラスター群で「一騎で仕留め切る」思想が機体全体に刻まれている。
なお本稿の対戦にウイングガンダムゼロ(EW版)は登場せず、バード形態の有無が戦術に介入する余地もない。
戦力分析
機体
ガンダム・バエル
ガンダム・バエル(ASW-G-01)は全高18.0m・本体重量30t級で、動力にアハブ・リアクターを2基搭載し、推進はアハブ・スラスターと熱相転移スラスター、武装はバエル・ソード×2と電磁砲×2という「機動で斬る」設計だ。
この対戦での立ち回りは、電磁砲で相手の姿勢制御と回避行動を“遅らせる”目的の牽制を入れつつ、スラスターウイングの加速で一気に間合いを詰めてバエル・ソードの初撃を通し、以後は二刀のリズムで相手に「構え直す暇」を与えない形が最適解になる。
レギンレイズ・ジュリア
レギンレイズ・ジュリア(EB-08jjc)は全高29.9m・本体重量43.3tで、ナノラミネートアーマーとアハブ・スラスター/熱相転移スラスターを備え、固定武装にジュリアン・ソード×2、ブレード×2、バルカン砲×4、(最終決戦装備では)クローとバルカン砲を内蔵するラージシールド(アンカー付き)などを持つ。
この対戦での立ち回りは、ソードモードで確実な迎撃線を作りつつ、ウィップモードへ切り替えて軌道の読みにくさで回避方向を縛り、脚部スラスターとレッグクローで“加速しながらの角度変更”を繰り返してバエルの二刀が噛み合う前に拘束→削りのテンポへ持ち込む形になる。
パイロット
マクギリス・ファリド
マクギリスはガンダム・バエルを起動するために阿頼耶識手術を施した側で、少なくとも「機体システムと神経接続して反応を引き上げる」方向のアドバンテージを持ち込める立場にある。
この対戦での立ち回りは、象徴性や大義の押し付けよりも純粋な実戦手順へ徹し、電磁砲で相手の初動を鈍らせた瞬間にスラスターウイングで偏差を潰し、二刀の「片手で崩して片手で刺す」連結攻撃を最短で完成させることが勝ち筋になる。
ジュリエッタ・ジュリス
ジュリエッタはレギンレイズ・ジュリアという高性能だが扱いが難しい試験機を乗りこなしつつも、阿頼耶識システムの移植による強化を拒否した人物として描かれており、身体改造の反射で押し切るより“鍛えた技能で機体を引き出す”側だ。
この対戦での立ち回りは、バルカン砲とウィップモードで相手の最短接近を嫌がらせのように細切れにし、クロー/レッグクローで「掴む・弾く・引き倒す」を混ぜて二刀の連撃を分解し、最後はジュリアン・ソードの一点貫通でコクピット周りを狙う運びが最も現実的になる。
ガンダム・バエル vs レギンレイズ・ジュリア|一騎討ちシミュレーション
序盤戦
中距離で向かい合った瞬間、レギンレイズ・ジュリアはバルカン砲の散弾でバエルの進路に“見えない柵”を作り、同時にジュリアン・ソードをウィップモードへ移して先端を蛇のように泳がせ、回避角を奪う準備から入る。
バエルはそれを真正面から受けず、スラスターウイングの姿勢制御で機体を薄く見せながら電磁砲を短く刻んで撃ち、命中というよりも「ウィップの軌道修正を遅らせる」狙いで時間差を作って距離を削る。
両者が最初の接触線へ踏み込むと、ジュリア側はウィップの節刃を輪にしてバエルの利き腕側を絡め取ろうとし、バエル側は二刀の片方でウィップを弾き飛ばしつつもう片方のバエル・ソードで“胴を割る”角度を探る形で、速度は拮抗しながらも読み合いが一段深くなる。
中盤戦
レギンレイズ・ジュリアは脚部スラスターで縦回転に近い機動を挟み、レッグクローでバエルの二刀の間合いを“外側から削る”ように擦り付け、同時にバルカン砲でバエルの推進器周りを狙って加速の芯を折りにくる。
バエルは電磁砲を完全に捨てず、相手がウィップを伸ばした瞬間だけピンポイントで撃って節刃の隊列を崩し、乱れた刃をバエル・ソードでまとめて薙ぎ払って“糸を切る”ように無力化しつつ、二刀の交互斬りで右肩から左腰へ一直線の斬線を通す。
ここでマクギリスが間合いを支配したと判断して「ギャラルホルンにおいてバエルを操る者こそが、唯一絶対の力を持ち、その頂点に立つ!」と叫ぶが、その声が響く間にもジュリエッタはラージシールドの“面”で初撃を受け止め、アンカーを射出してバエルの逃げ角へ食い込ませる。
終盤戦
アンカーによりバエルの進路が一瞬固定された刹那、レギンレイズ・ジュリアはウィップモードを逆手に取り、節刃をバエルの脚部へ巻き付けて姿勢を崩し、クローで引き寄せながらジュリアン・ソード(ソードモード)の突きへ繋げて“串刺しの線”を作る。
バエルはその拘束を受け切らず、スラスターウイングを開いて逆噴射で張力を殺し、同時に片方のバエル・ソードで自機の脚元を切り払うようにウィップを断ち、もう片方のバエル・ソードでラージシールドの縁を削って防御面を“欠けさせる”。
バエルが欠けたシールド面の隙間へ滑り込むと、ジュリエッタは間合いが消える恐怖に息を呑み「何故だ!?何故まだ抗う!?無駄な足掻きだ!こんな無意味な戦いに!どんな大義があるというのだ!?」と叫びながら、最後の一押しとしてブレードとクローを同時に叩き込む。
決着
同時攻撃の交差点でバエルは“受け”を選ばず、電磁砲を至近で一瞬だけ噴かして相手の機体姿勢を上に浮かせ、ラージシールドの死角へ自機を沈めるように滑り込んで、まず左のバエル・ソードでレギンレイズ・ジュリアの左腕基部を斜めに断つ。
左腕のジュリアン・ソードが落ちる一瞬の失速を見逃さず、バエルは右のバエル・ソードを“突き”ではなく“押し切り”にして胸部コクピット周りへ刀身をねじ込み、ナノラミネート外装の継ぎ目と装甲の段差を刃先で拾いながら内部フレームへ到達させる。
最後は、バエルが回転しながら二刀を逆方向へ引き裂くように振り抜いて胸部ユニットの制御系を破断し、レギンレイズ・ジュリアの推進が途切れて姿勢を失ったところで距離を取り、戦闘不能を確定させて決着となる。
ガンダム・バエル vs レギンレイズ・ジュリア|勝敗分析
勝敗判定
勝者はガンダム・バエル(マクギリス・ファリド)で、想定勝率は55%:45%と見る。
勝因分析
- バエルはスラスターウイングを軸に短距離の加速変化を作りやすく、拘束系のウィップモードでも決定的に止め切りにくい。
- 電磁砲が“撃破”ではなく“相手の動作を遅らせる”用途に噛み合い、ジュリアン・ソードの軌道制御と機動の同期を乱せる。
- ジュリアン・ソード(ウィップモード)は読みにくい一方で節刃という構造上「切断されるリスク」も抱え、二刀の刃線に一度噛み合うと手数で押し返される。
- マクギリス側は阿頼耶識手術によって機体運動の反応面で上積みを得られ、終盤の一瞬の“ズレ”を作って致命打へ繋げやすい。
- レギンレイズ・ジュリアは高性能ゆえに操縦技能の反映が大きい設計で、最適解を外した瞬間の損失が大きく、短期決戦の読み負けがそのまま敗北へ直結しやすい。
ガンダム・バエル vs レギンレイズ・ジュリア|異なる条件の場合
宇宙戦・近距離開始
近距離開始だと、レギンレイズ・ジュリアはジュリアン・ソード(ソードモード)とクローの即時打撃で「初手から当てて崩す」選択が強くなり、バエルが電磁砲でリズムを作る余地が減るため勝率は五分寄りに揺れる。
それでもバエルは二刀の同時圧力で防御面を割りやすく、シールドの縁や腕基部の“壊しどころ”を早期に抜ければ、そのまま胸部へ到達して短時間で戦闘不能にできる。
結論としてはバエル52%:ジュリア48%程度で、ジュリア側が最初の5〜10秒で拘束→刺突の一本線を通せるかが全てになる。
宇宙戦・遠距離開始
遠距離開始だと、レギンレイズ・ジュリアはバルカン砲とウィップモードで接近ルートを複数回“塗り替え”でき、バエルは電磁砲2門のみで圧力を維持する必要があるため、時間が伸びるほどジュリア側が有利になりやすい。
バエルは遠距離で決定打を持たない代わりに、電磁砲で相手の機動同期を崩した瞬間だけ加速し、距離を“分割して食う”ように詰めるのが現実的で、ここで焦って直進するとウィップの面制圧に絡め取られる。
結論としてはジュリア55%:バエル45%程度で、遠距離の長期化は「拘束の試行回数」を稼げるジュリアが得をする。
地上戦
地上戦だと、バエルの加速と旋回は空間制約を受けやすい一方、レギンレイズ・ジュリアは脚部スラスターとレッグクローの“地面反力”が使える分だけ拘束→転倒の圧が増す。
ただし遮蔽物なしの平地であればバエルも電磁砲で進路制御をかけやすく、地上の慣性と重力下の姿勢制御を逆用して「一瞬の踏み替え」でウィップの輪を外す芸当が成立しやすい。
結論としてはジュリア52%:バエル48%程度で、地上は“転ばせた側が勝つ”速度になりやすく、その一点でジュリアがわずかに上回る。
ガンダム・バエル vs レギンレイズ・ジュリアに関するQ&A
Q1:バエルの電磁砲はどれほど勝敗に影響するか
電磁砲は「撃ち抜く火力」というより、相手の姿勢制御と回避のテンポを崩すための“制限弾”として働きやすく、ウィップモードのような軌道制御武装に対しては特に「操作遅延」を起こし得る点が大きい。
遮蔽物なしの宇宙空間では回避の“逃げ場”が無限に見えて、実際は推進剤と姿勢制御の都合で選べる回避は有限になるため、電磁砲でその有限性を突かれると近接機のバエルが一気に仕事をしやすくなる。
したがって電磁砲は、命中率そのものより「相手の最適回避を1回でも外させる確率」を上げる装置として、勝敗を数%単位で押し上げる重要パーツになる。
Q2:ジュリアン・ソード(ウィップモード)はバエルに有効か
ウィップモードは節刃を電子信号で制御し軌道が読みにくいことが強みで、バエルの二刀が最も嫌う「間合いの外からの角度攻め」を成立させやすい。
一方で節刃という構造は、刃が伸びた瞬間に“切断可能な線”として露出する弱点も抱え、バエルが電磁砲でわずかな遅れを作って二刀の面で薙ぐと、攻勢の主柱が折れるリスクがある。
結論としては極めて有効だが「決め切れないと逆に危険」な武装で、当てるまでの過程より“当てた後の拘束維持”がバエル対策の核心になる。
Q3:世代差(厄祭戦由来のバエル vs 後年開発のジュリア)はどう響くか
ジュリアは高機動宇宙用の試験機として新規スラスター構成や設計思想が盛り込まれ、操縦技能が性能に直結する方向へ尖らせた機体で、単純な平均性能では後発の利が出やすい。
ただしバエルはガンダム・フレームの第1号機として象徴性だけでなく、阿頼耶識対応を前提にした操縦系と2基のアハブ・リアクターを持ち、瞬間的な運動性能の“山”を作りやすい土台がある。
結果として世代差は「平均値ではジュリア、ピークの一撃ではバエル」という形で現れ、短期決戦ほどバエル、長期戦ほどジュリアに寄りやすい傾向になる。
Q4:近接戦で重要になる“狙うべき部位”はどこか
バエル側が狙うべきは、ジュリアン・ソードを保持する腕基部と、ラージシールドの面防御が成立する縁と関節で、ここを割るとジュリアの防御テンポが崩れて胸部へ線が通る。
ジュリア側が狙うべきは、バエルのスラスターウイング由来の機動変化を支える姿勢制御の中枢で、ウィップ拘束やバルカンで推進器周辺を乱して加速の芯を折るのが現実的になる。
互いに“胴を斬る/刺す”のは最終段で、そこへ到達するためにまず「武器を振る腕」と「動く脚(推進)」を先に壊すのが、この二機の一騎討ちにおける最短ルートになる。
Q5:阿頼耶識の有無は純粋な操縦技能差を覆すほどか
阿頼耶識は機体と神経接続することで反応と空間把握を押し上げ得るため、同レベルの技量同士なら「先に当てる確率」を上げる方向に働きやすい。
一方でジュリエッタは阿頼耶識の移植を拒否しつつ高性能試験機を乗りこなす側として描写されており、技能で覆せる範囲も確かに存在するため、阿頼耶識があるだけで自動的に勝つ構図にはならない。
結局は「阿頼耶識で作れる一瞬の差」を、武装構成(電磁砲・二刀 vs ウィップ・拘束)と戦術でどう増幅するかが核心で、増幅に成功した側が勝つ。
まとめ|ガンダム・バエル vs レギンレイズ・ジュリア
- 遮蔽物なし宇宙・中距離開始では、初手の射線制御と接近速度が勝敗を決めやすい。
- バエルはバエル・ソード×2と電磁砲×2の割り切り構成で、電磁砲は拘束武装への“遅延”として効く。
- レギンレイズ・ジュリアはジュリアン・ソード(ソード/ウィップ)と多スラスターで一騎討ち性能を尖らせた高機動試験機だ。
- ジュリアン・ソード(ウィップモード)は読みにくいが、節刃ゆえに切断されるリスクも抱える。
- マクギリスは阿頼耶識手術で反応面の上積みを持ち込み、終盤の“一瞬のズレ”から致命打へ繋げやすい。
- ジュリエッタは阿頼耶識の移植を拒否し、技能で高性能機を引き出すタイプのため、拘束→刺突の精度が鍵になる。
- 本条件の想定勝率はバエル55%:ジュリア45%で、短期決戦ほどバエルが通りやすい。
- 近距離開始は一撃の応酬になり、勝率はバエル52%:ジュリア48%程度まで接近する。
- 遠距離開始は拘束の試行回数を稼げるジュリアが有利で、ジュリア55%:バエル45%程度に傾く。
- 地上戦は転倒・拘束が強くなり、ジュリアがわずかに有利(ジュリア52%:バエル48%)と見る。
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