宇宙空間、遮蔽物なし、中距離開始という“純粋な射線と機動”だけが支配する条件では、キュベレイのサイコミュとファンネルの包囲網が先に戦場を塗り替えるか、Ex-Sガンダムの火力と管制が先に距離そのものを武器にするかが最初の分岐になる。
キュベレイは本体の姿勢制御からファンネル運用までニュータイプの感応で一体化し、疑似的な“全周照準”を即興で成立させるのに対し、Ex-Sはインコム、リフレクター・インコム、Iフィールド発生器、背部ビーム・カノン、大腿部ビーム・カノン、そしてビーム・スマートガンを同一リズムで束ねて「撃つ前から勝つ」設計思想を押し付けてくる。
中距離開始は、ファンネルが散開し切る前にビーム・スマートガンの高出力射線が通る距離でありつつ、Ex-Sの巨体が“面で狙われる”危険域でもあるため、開幕から両者が同時にリスクを背負う異常に濃いレンジになる。
そしてこの条件は、ハマーンのニュータイプ圧で相手の行動を“先読み”する側と、ALICEと機体コンピュータで相手の回避傾向を“統計化”する側が、互いの読みを上書きし合う消耗戦へ滑り落ちやすい。
戦力分析
機体
キュベレイ
キュベレイはサイコミュによってファンネルを遠隔操作しつつ、機体そのものの制御にもサイコミュ制御が及ぶとされ、ハマーンの感応が乗った瞬間に「本体+ファンネル」の分散火器管制が一体の生命体みたいに噛み合うのが最大の強みだ。
一方でファンネルはエネルギーCAPの制限で本体に戻して充電が必要になり得るため、遮蔽物なしの宇宙では“長い追いかけっこ”になるほど補給テンポが露骨に戦術へ滲み、立ち回りとしては開幕で散開→短時間の飽和射撃→即回収・再展開を繰り返し、決してダラダラ撃ち続けないのが正解になる。
Ex-Sガンダム
Ex-SガンダムはSガンダム系の強化形態として、インコム、リフレクター・インコム×2、Iフィールド発生器、背部ビーム・カノン×4、大腿部ビーム・カノン×2、そしてオプションのビーム・スマートガンを束ねる“艦砲レベルの面制圧”ができ、センサー有効半径も18,800m級で中距離開始の主導権を握りやすい。
この対戦での立ち回りの核心は、巨体ゆえの被弾リスクをIフィールド発生器の「必要瞬間だけコクピット周囲に秒単位で展開」という運用で最小化しつつ、リフレクター・インコムで“思いがけない方向からの攻撃”を一撃だけ通して相手の回避癖を折り、以後はビーム・スマートガン56MWとビーム・カノン群で距離を固定して削り切ることになる。
パイロット
ハマーン・カーン
ハマーンはニュータイプとしての感応を前提に、ファンネルの散開角・収束角を“回避行動に合わせて変形させる”運用ができるため、相手がインコムやビーム・スマートガンで射線を作るほど、むしろその射線へ逆刺しでファンネルを噛ませて相手の姿勢制御を崩す戦い方が得意だ。
この対戦では、Ex-SのIフィールドが「全身を覆えない」以上、狙うべきは装甲板ではなく“姿勢制御の連鎖”であり、ファンネルの細いメガ粒子ビームを四方から同時に擦り付けてスラスター噴射の選択肢を減らし、ビーム・サーベル圏へ押し込む一点突破がハマーンの勝ち筋になる。
リョウ・ルーツ
リョウは『ガンダム・センチネル』の主人公で、Sガンダム系に搭載された戦闘AI「ALICE」に人間の感情や非論理を学習させる目的から、常識では推し量れない“理不尽な男”として選ばれたという設定自体が、乱戦・極限での踏ん切りの強さへ直結している。
この対戦での立ち回りは、ハマーンの読みが鋭いほど「人間の癖」を逆手に取られるので、リョウ単体の腕前で競うよりもALICEの助言と自動戦闘・自律行動の領域を引き出して射線の最適化に寄せ、インコムで角度を作り、リフレクター・インコムの“一回きり”を決定打に変える冷徹さが必要になる。
キュベレイ vs Ex-Sガンダム|一騎討ちシミュレーション
序盤戦
中距離で相対した瞬間、Ex-Sは姿勢制御バーニアで機首を微調整しながらビーム・スマートガンをムーバブル・フレームに“通し”、背部ビーム・カノンと大腿部ビーム・カノンを同調させて、先に空間を“射線で区切る”圧をかける。
キュベレイはショルダー・バインダー周辺からファンネルを即散開させ、まだ飽和射撃に入らずとも、ファンネル配置だけでEx-Sの回避ベクトルを誘導し、ビーム・ガンの短い一閃で牽制して「動いたら詰む」格子を先に敷く。
Ex-Sはインコムを先出ししてキュベレイのファンネル軌道に干渉しつつ、真正面からのビーム・スマートガンは敢えて外し気味に通して“回避の癖”だけを採取し、ALICEの助言が乗るまでは深追いせず距離固定を最優先にする。
中盤戦
ハマーンはファンネルのメガ粒子ビームを一点集中ではなく面で擦り、Ex-Sの脚部ラインへ連続ヒットを狙って大腿部ビーム・カノンの発射姿勢を崩し、同時に本体のビーム・サーベル圏へ“押し込み角”を作り始める。
追い込まれたEx-Sは胸部中央のIフィールド発生器を秒単位で起動しコクピット周囲だけを硬化させながら、膝部のリフレクター・インコムを展開して射角の常識を捨てた反射攻撃の準備へ移り、キュベレイが一瞬でも回避姿勢を固定した瞬間を待つ。
その“待ち”を見抜いたハマーンが苛立ち混じりに「俗物が私に!」と吐き捨てた瞬間、ファンネルが射線を絞って包囲を完成させ、Ex-Sの巨体へビームの雨が落ち始める。
終盤戦
Ex-Sは被弾で外装を削られつつも、Iフィールドを「全身ではなく要所だけ」に切り替えて致命傷を回避し、背部ビーム・カノンの一基とテール・スタビレータ部バルカンでファンネルの回収ラインへ弾幕を置いて、補給テンポそのものを遅らせる。
キュベレイ側はファンネルのエネルギーCAP問題で回収と再展開が必要になり得るため、回収の瞬間だけは火線密度が落ち、その一瞬にEx-Sのインコムが横合いから刺さってバインダー周辺の姿勢制御を乱し、ハマーンの“理想の距離”がじわりと崩れていく。
そしてEx-Sの機体コンピュータが回避軌道の最適値を収束させたタイミングで、ALICEが戦闘の状況を自律的に判断して“撃つべき一回”を提示し、リョウは反射の角度ではなくハマーンの逃げ道そのものを撃ち抜く決断へ踏み切る。
決着
リフレクター・インコムが膝部から射出されると同時に、Ex-Sは背部ビーム・カノンの一基だけを点火し、反射面へメガ粒子ビームを叩きつけて“側面から来るはずのない死角射線”を宇宙に刻む。
その射線は機体コンピュータが最適値を求めた通りキュベレイの回避後の姿勢復帰点へ折れ曲がって飛び、ファンネルが迎撃に回った瞬間に回収中の一基が流れ弾で弾かれて隊列が崩れ、ハマーンのサイコミュ制御が“遅れ”として表面化する。
リョウはその一瞬に「帰る所が無えじゃねえか」と腹の底で割り切り、ビーム・スマートガンを真正面から撃ち下ろしてキュベレイのバインダー基部を貫通させ、推力軸が折れたキュベレイは姿勢を失って回頭不能となり、最後はEx-Sのビーム・サーベルが胴体ラインを一直線に薙いで爆光の中へ沈む。
キュベレイ vs Ex-Sガンダム|勝敗分析
勝敗判定
勝者:Ex-Sガンダム(リョウ・ルーツ)で、想定勝率はEx-S 65%:キュベレイ 35%と見る。
勝因分析
- ビーム・スマートガン56MWとビーム・カノン群で中距離の主導権を握りやすい点が勝因になる。
- Iフィールド発生器が“秒単位・コクピット周囲”運用で致命傷を拒否し、ファンネルの一点刺しを鈍らせる点が勝因になる。
- リフレクター・インコムが「思いがけない方向からの攻撃」を一発だけ通し、回避癖を折る決定打になる。
- ファンネルがエネルギーCAPの制約で回収・充電が絡む可能性があり、遮蔽物なしだとその瞬間が狙われやすい。
- ALICEが状況判断・助言・自動戦闘を担える設計で、リョウ単体の差を“管制の差”へ変換できる。
キュベレイ vs Ex-Sガンダム|異なる条件の場合
宇宙戦・近距離開始
近距離開始だとEx-Sはビーム・スマートガンやビーム・カノン群の“射線を作ってから勝つ”時間が削られ、キュベレイのビーム・サーベル圏とファンネルの即時包囲が一気に噛み合うため、勝敗はキュベレイ優勢(キュベレイ55%:Ex-S45%)へ傾く。
特にEx-SのIフィールドは全身展開ができず要所防御に留まるので、近距離の乱打戦では“守った直後に別角度から刺される”状況が増え、ハマーンの読みでスラスター噴射の選択肢を潰されるほど巨体は不利を背負う。
この条件のEx-Sの勝ち筋はインコムを盾代わりに置いて距離を剥がす一点になるが、遮蔽物がない分だけキュベレイは追撃ラインを外しにくく、結果として“離れ切れない”が致命傷になりやすい。
宇宙戦・遠距離開始
遠距離開始だとEx-Sはセンサー優位とビーム・スマートガン56MWの長射程火力で先に“当てに行く”展開を作りやすく、ファンネルが散開して包囲網を完成させる前に本体へ圧をかけられるので、Ex-S優勢(Ex-S75%:キュベレイ25%)になる。
キュベレイ側はファンネルで射線を曲げて接近ルートを確保したいが、遮蔽物なしの遠距離は回収・再展開のテンポも見えやすく、Ex-Sのインコムとビーム・カノン弾幕が“補給の瞬間”を狙ってくるぶん息継ぎが難しい。
決定打はリフレクター・インコムの反射で、遠距離ほど“死角から来る一撃”が回避不能になりやすく、ハマーンが回避で姿勢を固定した瞬間をEx-Sが一度でも掴めば、そのまま距離固定で削り切られる。
地上戦
地上戦は両機とも成立はするが、キュベレイは宇宙用のファンネル運用が地形・重力で制約を受けやすく、逆にEx-Sは巨体と重量で機動選択肢が狭まりやすいので、“互いの長所が鈍る”ぶん勝敗は五分(Ex-S50%:キュベレイ50%)に寄る。
ただし遮蔽物なしという条件が固定されるなら、地上でもEx-Sのビーム・スマートガンとビーム・カノン群の射線が通りやすく、キュベレイが接近で誤魔化す余地が減るため、わずかにEx-S寄りへ揺れる。
逆に地上で障害物が増える想定まで広げるなら、キュベレイは一瞬の死角からファンネルを刺し込みやすくなり、Ex-SはIフィールドの“秒単位防御”を切らされた直後に別角度を取られて崩れやすい。
キュベレイ vs Ex-Sガンダムに関するQ&A
Q1:ファンネルはEx-SのIフィールドでどこまで無効化されるのか
Ex-SのIフィールド発生器は全身を覆う展開ができず、普段はエネルギーをチャージして必要瞬間だけコクピット周囲に秒単位で展開する方式なので、ファンネルの“面制圧”を丸ごと消す盾というより致命傷だけを拒否する最後の保険になる。
したがってキュベレイはIフィールドの正面突破を狙うより、四方から擦って姿勢制御を乱し、Iフィールドを切らせた瞬間に別角度へ刺し直すのが合理で、Ex-Sは逆に「展開する瞬間を読ませない」運用が重要になる。
結論としてIフィールドは“勝ち筋”そのものではなく“負け筋を減らす装置”であり、勝敗は結局、射線設計(ビーム・スマートガン/リフレクター・インコム)とファンネル包囲のどちらが先に成立するかで決まる。
Q2:リフレクター・インコムはどれほど脅威なのか
リフレクター・インコムは展開してメガ粒子ビームを反射させ、機体コンピュータが最適値を求めて目標へ致命傷を与える設計で、さらに“思いがけない方向からの攻撃”が可能になる点がキュベレイにとって最悪の相性になる。
ただしリフレクター面にIフィールドを展開する都合で大量のエネルギーが必要なため、インコム射出中にリフレクターを使えるのは1回のみという制約があり、Ex-S側は「いつ撃つか」を外した瞬間に最大兵器がただの飾りになる。
ゆえにキュベレイ側の対策は“撃たせない”ではなく“撃たせた後に生き残る”で、ファンネルで反射角を乱す・回避姿勢を固定しない・回収と再展開を切ってでも瞬間的な散開で死角を潰す、といった対応が必須になる。
Q3:Ex-Sの巨体はこの一騎討ちでどれほど不利なのか
Ex-Sは全高25m級で装備も多く、遮蔽物なしの宇宙では“見える的”になりやすい一方、推力・センサー・火力が高く、そもそも近づかせない設計で不利を相殺している。
この対戦で巨体が不利になる局面は、ファンネルに四方から擦られて姿勢制御の選択肢が減った時で、回避ベクトルが読まれやすくなるほど反射攻撃のための“姿勢固定”すら危険になる。
だからEx-Sはインコムで角度を散らし、Iフィールドを“秒単位”で切り替えながら回避癖を隠し、最後にリフレクター・インコムやビーム・スマートガンで決めるという「工程管理」そのものが戦術になる。
Q4:ハマーンのニュータイプ能力はALICEで相殺されるのか
ALICEは教育型コンピュータとして非論理を学習し、状況を自律的に判断して助言や自動戦闘・自律行動まで可能とされるが、ニュータイプの直感そのものを“消す”能力ではなく、あくまで射撃解・回避解の最適化で人間の限界を押し広げる装置だ。
そのため相殺というより「読みの種類が違う」関係になり、ハマーンは“今この瞬間の気配”で詰め、リョウ+ALICEは“次に起きる確率”で逃げ道を塞ぐので、同じ未来予測でもぶつかり方がズレる。
結果として勝敗は能力の強弱ではなくレンジの維持に帰着し、Ex-Sが距離固定に成功するほどALICEの最適化が効き、キュベレイが近距離へ押し込むほどハマーンの直感が効く。
Q5:ファンネルのエネルギーCAP制限は勝敗に直結するのか
ファンネルがエネルギーCAPで本体へ戻って充電が必要になり得るという設定は、遮蔽物なしの宇宙では“回収の瞬間が読める”という弱点になり、Ex-Sのインコムやビーム・カノンの弾幕がそこを狙えるなら勝敗へ直結する。
ただしハマーン側が短時間で勝負を畳む運用(散開→飽和→押し込み)を徹底すれば、充電が必要になる前に姿勢制御を折って決め切るルートも成立し、制限は“弱点”ではなく“時間制限”として現れる。
つまり直結するかどうかは戦闘が長引くかに依存し、Ex-Sが距離固定に成功して削り合いに持ち込めばCAP制限が響き、キュベレイが短期決戦に持ち込めばCAP制限は目立たない。
Q6:中距離開始で“最初に効く武装”は何なのか
中距離開始で最初に効くのはEx-S側のビーム・スマートガン56MWとセンサー優位による“先制の射線”で、ファンネルが完全に散開する前に相手の回避リズムを作り替えられる可能性が高い。
一方でキュベレイ側はファンネルそのものの命中より、ファンネル配置で相手の回避ベクトルを縛る“戦場設計”が先に効き、これが成立するとEx-Sの射線が通っても当たりにくい空間へ変わる。
結論として「当てる武装」より「当てやすくする武装」が先に効き、Ex-Sは射線、キュベレイは包囲で、どちらが先に相手の自由度を奪うかが序盤の勝敗を決める。
まとめ|キュベレイ vs Ex-Sガンダム
- 遮蔽物なし宇宙・中距離開始は、ファンネル包囲とビーム・スマートガン射線が同時に成立し得る危険なレンジだ。
- キュベレイはサイコミュでファンネル運用と機体制御が噛み合い、短期で包囲網を作るほど強い。
- ただしファンネルはエネルギーCAP制約で回収・充電が絡む可能性があり、長期戦ほど弱点が露出する。
- Ex-Sはインコム/リフレクター・インコム/Iフィールド/ビーム・カノン群を統合し、中距離の工程管理で勝つ機体だ。
- Iフィールドは全身展開できず、秒単位でコクピット周囲を守る“致命傷拒否”として機能する。
- リフレクター・インコムは1回制限がある代わりに、死角から致命傷を狙える決定打になる。
- リョウはALICEの助言と自律判断を引き出せるほど、個の差を管制差へ変換できる。
- ハマーンは近距離へ押し込むほど直感とファンネルが冴え、巨体のEx-Sを“面で狩る”勝ち筋が太くなる。
- 想定勝率はEx-S優勢(65%)だが、近距離開始へ条件が寄るほどキュベレイが逆転しやすい。
- 決着は「反射一撃で姿勢を折る」か「包囲で姿勢を折る」かの、姿勢制御破壊レースになる。
こちらも要チェック!!「ハマーン・カーン搭乗キュベレイのIF対戦一覧表」はこちら!






