スターゲイザーガンダム

スターゲイザーガンダムの対戦一覧表

対戦カード 宇宙・中距離 宇宙・近距離 宇宙・遠距離 地上
スターゲイザーガンダム vs ストライクルージュ 勝利 敗北 勝利 敗北
スターゲイザーガンダム vs ストライクノワール 勝利 敗北 勝利 敗北
スターゲイザーガンダム vs ガンダムアストレイレッドフレームレッドドラゴン 敗北 敗北 敗北 敗北
スターゲイザーガンダム vs インパルスガンダムSpecⅡ 敗北 敗北 敗北 敗北
スターゲイザーガンダム vs デュエルブリッツガンダム 敗北 敗北 敗北 敗北
スターゲイザーガンダム vs ライトニングバスターガンダム 敗北 敗北 敗北 敗北

スターゲイザーガンダムの武装

スターゲイザー(GSX-401FW)は、深宇宙探査開発機構DSSDが火星以遠の探査・開発を目的に開発した非戦闘用モビルスーツであり、地球連合軍やZAFTの量産機のように「撃破前提の標準兵装」を最初から抱え込む設計ではない。機体コンセプトの中核は惑星間推進システム「ヴォワチュール・リュミエール(Voiture Lumiere)」と、無人運用を視野に入れた高い自律性にある。運用支援システムの総称として「Guider UNmanned Deployment Autonomic Manipulation」が与えられ、その頭文字が“GUNDAM”になるというネーミング自体が、兵器ではなく探査機としての立場を示す。背部に備わるリング状構造体は可変アーム機構で展開・収束し、太陽風やレーザー推進に関与する高効率の推力発生を支えるため、スターゲイザーにおける最大の「武装」は、撃つ道具ではなく“生き残り続けて帰る推進”そのものになる。

ヴォワチュール・リュミエール稼働時に発生する光輪状現象は、単なる演出ではなく、周囲空間へエネルギー干渉を起こす副産物として語られやすい。リングの形成は機体周辺の防御力を底上げし、ビームや荷電粒子の干渉によって“盾”として働く局面が想定されるうえ、条件次第では切断力を帯びた危険な干渉帯にもなり得る。ここがスターゲイザーの特殊性で、ビームサーベルや実体剣を振り回すのではなく、推進システムが生むリングの物理・エネルギー的効果で相手の接近そのものを拒むという防御思想に寄っている。つまり近接戦の解答が「格闘武器」ではなく「推進現象の副作用」で、非戦闘用の出自から逆算された自衛ロジックになっている。

携行火器として象徴的なのが、KSM71/Jビームガンだ。これは軍用のビームライフルのような大出力・長射程を狙った主兵装ではなく、緊急時の自衛を成立させるためのコンパクトな射撃手段として整理される。来歴としてはモルゲンレーテ社系の設計思想に近く、アストレイ系統の火器コンセプトとも親和性が高い。スターゲイザー本体が「戦闘のために最適化されたジェネレーター出力配分」や「軍用センサー前提の射撃管制」を最優先にしていない以上、万能の決定打にはなりにくいが、トロヤステーションのようにファントムペインの襲撃が発生し、105スローターダガーが接近してくる状況では、最低限の牽制と迎撃を成立させる“拳銃”として機能する。

さらにメディアミックス側では、ヴォワチュール・リュミエール由来のリングに指向性を持たせた攻防表現が拡張されることがある。たとえば「ボール・ド・リューヌ」「オラージュ・ド・リューヌ」のようにリング現象を攻撃判定へ転用した扱い、あるいはフラッシュマインのような設置・攪乱系の解釈、ビームシールドを前面化した整理が加わる場合もある。ただし映像本編のスターゲイザーを軸に据えるなら、装備の本質はあくまで「ヴォワチュール・リュミエールによる推進と生存性」「リング現象による自衛的防御」「KSM71/Jビームガンによる最低限の射撃」という三層で、正規軍のガンダムタイプのように“武装で相手を圧倒する”機体像とは異なる。非戦闘用であることが、逆に特異な防御・離脱能力という形で“武装の代替”になっている。

セレーネ&ソルの関係性

セレーネ・マクグリフはDSSD技術開発センターで「スターゲイザー計画」に携わる開発技術者であり、目標達成のためなら反対意見や批判も恐れず突き進む意志の強さを持つ。幼少期に宇宙事故で両親を失った経験が、彼女の価値観を宇宙へ強く固定し、恋愛よりも火星軌道圏以遠の天体を“恋人”と呼ぶほどに、天文学的スケールの未来へ自己を投じる性格を形成する。一方のソル・リューネ・ランジュはスターゲイザーのテストパイロットで、同じくDSSD職員だった両親を宇宙事故で亡くし、孤児となったのち、母の弟であるエドモンド・デュクロのもとで暮らしてきた少年だ。ここで二人は、同じ組織と同じ喪失を共有する者として、単なる仕事仲間ではない土台を持つ。

セレーネとソルの結びつきは「実の姉弟のような付き合い」という距離感で語られやすい。研究者とテストパイロットという肩書だけで見ると上下関係や職務関係に見えるが、実態は“家族に近い共同体”で、ソルにとってセレーネは生活史の延長線上にいる身内であり、セレーネにとってソルは開発成果を動かすための駒ではなく、守るべき当事者でもある。間に立つエドモンド・デュクロがDSSDの保安副部長として現場に存在している点も大きく、DSSDという組織が研究と保安を同じ共同体の中で支え合う構造を持つことが、セレーネ&ソルの“家族性”をより濃くする。つまり二人の関係は、宇宙を目指す研究開発の夢と、事故で失った家族の空白を埋め合う現実が重なった、非常に私的で具体的なつながりだ。

この関係性が最も露骨に表面化するのが、トロヤステーションでのファントムペイン襲撃だ。襲撃側にはストライクノワールやヴェルデバスターが絡み、DSSD保安部隊が追い詰められる中で、スターゲイザーが“実戦投入”される異常事態が発生する。そこでスターゲイザーは胸部ユニットを有人のコクピットブロックへ換装し、操縦席にソル、オペレータ席にセレーネが搭乗する。非戦闘用モビルスーツでありながら、105スローターダガーを翻弄し、最終的にはスウェン・カル・バヤンのストライクノワールと対峙する局面まで至るが、その最中にセレーネはソルを座席ごと強制射出し、生存を最優先させる。この瞬間の選択は、任務上の合理性だけでは説明しきれず、姉が弟を逃がすような“情の判断”が色濃く刻まれる。

その後の展開でも、二人の関係は「片方が守り、片方が受け身」という単純図式に留まらない。射出されたソルはレーザー発振ステーション「アポロンA」へ到達し、アポロンAのシステムを介して状況を動かす側に回る。一方でセレーネはスターゲイザー側に残り、ストライクノワールを拘束したまま、プロパルションビームをヴォワチュール・リュミエールで受けて戦闘領域から離脱する決断を実行する。結果としてスターゲイザーは地球と金星の間の軌道へ放り出され、敵側だったスウェンすら同乗させた形で帰還を目指すことになり、酸素残量の制約から休眠状態を選ぶという極限のサバイバルに踏み込む。最終的にソルが二人の生存を確認する結末は、セレーネがソルを救って終わりではなく、ソルが“回収者”として姉を救い返す往復運動として成立している。セレーネ&ソルの関係性は、喪失を共有する姉弟のような絆が、研究開発・実戦・救出という具体的な行動で何度も証明される点に本質がある。