宇宙空間、デブリなどの遮蔽物なし、中距離始動という条件は、ZGMF-X13A プロヴィデンスガンダムの「ドラグーン・システム」が最も凶悪に働く、視界と射線が素直すぎる殺し合いになる。
一方でGFAS-X1 デストロイガンダムは、全身火器と陽電子リフレクターを前提に「都市一つを壊滅させる」級の面制圧を押し付ける兵器であり、遮蔽物ゼロはその射界を完全に解放する。
中距離というのが肝で、デストロイ側の1580mm複列位相エネルギー砲「スーパースキュラ」や高エネルギー砲「アウフプラール・ドライツェーン」が届き得る一方、プロヴィデンス側もドラグーン43門とMA-M221「ユーディキウム」ビームライフルで先手の包囲射を成立させやすい。
ここでは特殊能力は原作描写に沿って条件が揃った時のみ解禁とし、巨体の面圧と小型機のオールレンジが、宇宙の真空で正面衝突した瞬間から決着までを追う。
戦力分析
機体
プロヴィデンスガンダム
プロヴィデンスガンダムは無線遠隔操作の「ドラグーン・システム」を大型3基+小型8基で装備し、面の制圧と角度の強要を同時に行える重武装MSで、固定砲台ではなく“動く射界そのもの”として戦場の幾何をねじ曲げるのが本質になる。
この対戦では、正面からデストロイの陽電子リフレクターにビームを当て続けて消耗戦にするより、ドラグーンを散開させて「シュナイドシュッツSX1021」の防御面を割り、MA-M221「ユーディキウム」ビームライフルとMA-MV05A複合兵装防盾システムのビームサーベルで“発振器・砲口・関節”を順に落としていく立ち回りが最短になる。
デストロイガンダム
デストロイガンダムは巨大可変MSとして、75mm対空自動バルカン砲塔システム「イーゲルシュテルン」、熱プラズマ複合砲「ネフェルテム503」、200mmエネルギー砲「ツォーンmk2」、1580mm複列位相エネルギー砲「スーパースキュラ」、高エネルギー砲「アウフプラール・ドライツェーン」、両腕部飛行型ビーム砲「シュトゥルムファウスト」、MJ1703 5連装スプリットビームガン、マーク62 6連装多目的ミサイルランチャーを抱え、さらに陽電子リフレクター発生器「シュナイドシュッツSX1021」を備える“移動要塞”だ。
この対戦での立ち回りは、宇宙でもMA形態とMS形態の切替で射界と反動制御を最適化しつつ、アウフプラール・ドライツェーンとスーパースキュラで「当たれば終わる」線を引き、近づく小型機をネフェルテム503とシュトゥルムファウストの“分離砲台”で包囲していくが、ドラグーンに対しては防御面の向きが追い付かない瞬間が必ず生じる。
パイロット
ラウ・ル・クルーゼ
ラウ・ル・クルーゼはザフト軍の上官であり常に仮面で素顔を隠す謎多き指揮官として描かれ、MS戦でも冷静さと先読みで戦況を作るタイプで、単に操縦が上手いだけでなく“相手の判断を先に奪う”のが戦い方になる。
この一騎討ちでは、デストロイの火力密度に真正面から付き合わず、ドラグーンの散開・収束をテンポ良く切り替えて反射角を崩し、砲門を潰して射線を細らせた瞬間だけ距離を詰め、MA-MV05A複合兵装防盾システムのビームサーベルで致命部位を抉る“間合いの彫刻”を徹底するはずだ。
ステラ・ルーシェ
ステラ・ルーシェは地球連合軍によって人為的強化が施された兵士「エクステンデッド」の一人で、無邪気さと感情の振れ幅を併せ持ち、条件が揃うと暴走気味に戦闘へ没入しやすい。
作中でもステラはデストロイガンダムを与えられ新たな戦場へ誘われる流れが明示され、巨大兵器の圧倒的火力を“迷いなく振るう”局面では恐ろしく強いが、オールレンジへの対処は機体任せになりがちで、ドラグーンに視界を切り裂かれると「防御を向ける→射界が死ぬ」という矛盾を抱える。
プロヴィデンスガンダム vs デストロイガンダム|一騎討ちシミュレーション
序盤戦
開戦0秒、ラウはZGMF-X13Aのバックパックから大型ドラグーン3基と小型ドラグーン8基を放ち、真っ直ぐ撃たずに“円周上の射点”を作ってから一斉に角度を付け、ドラグーン43門のマルチロック気味の照射でデストロイの正面装甲ではなく「発振器の位置」と「砲口の導線」を炙り出しにかかる。
デストロイはMS形態で口部200mmエネルギー砲「ツォーンmk2」と胸部1580mm複列位相エネルギー砲「スーパースキュラ」の照準を先に置き、背部フライトユニットの高エネルギー砲「アウフプラール・ドライツェーン」を“当てる”というより“逃げ場を消す”角度で走らせ、同時にネフェルテム503の連続照射で周囲を焼き払ってプロヴィデンスの軌道を単純化させようとする。
ラウはその「面を焼く」挙動を見た瞬間に推力ベクトルを細かく刻み、MA-M221「ユーディキウム」ビームライフルは温存しつつ、ドラグーンだけで“反射させても意味の薄い角度”を増やしていき、デストロイが陽電子リフレクターを正面に張るほど側面と背面の射線が太るという逆説を序盤から仕込む。
中盤戦
デストロイは前腕分離の両腕部飛行型ビーム砲「シュトゥルムファウスト」を射出し、陽電子リフレクター併設の“飛行砲台”で死角を埋めつつ、MJ1703 5連装スプリットビームガンを指先から散らして空間そのものを網に変え、巨体ゆえの旋回遅れを火器の数で補う形に切り替える。
その圧に対してラウはドラグーンを二群に割り、片方でシュトゥルムファウストの反射面へ連続ヒットを重ねて姿勢制御を乱し、もう片方でデストロイ本体のフライトユニット周縁に埋まるネフェルテム503群へピンのビームを差し込み、砲門が一つ沈むたびに“面の熱量”が目に見えて細くなるよう調律していく。
ステラは追い詰められるほど反射と火力を信じる方向へ傾き、モニター越しの脅威に呼吸が速まりながらも「シン…ステラ、守るって…」と縋るように言葉を漏らし、同時にスーパースキュラの斉射準備へ移るが、その“溜め”がドラグーンの角度調整に必要な時間をラウへ与えてしまう。
終盤戦
ラウはデストロイがMS形態でスーパースキュラを撃ち抜ける射線を作ろうと上体を捻った瞬間を待ち、ドラグーンを“時計回り”に滑らせて反射面の追従を遅らせ、遅れた側の死角からMA-M221「ユーディキウム」ビームライフルを一点へ通して口部ツォーンmk2の発振部を灼き、次弾で胸部装甲の継ぎ目へ穿つ。
ツォーンmk2が沈黙し、ネフェルテム503の数門が失われたことで“面の熱量”が一段落ちた空間に、今度はドラグーン43門が同時に線を引き、スーパースキュラの砲口周辺へ複数角度から短い照射を浴びせて熱を蓄積させ、撃てば自滅しかねない温度へ追い込む。
焦りが火力の暴発を呼ぶ瞬間、ラウの口から「これが人の望み!人の夢!人の業!」が滑り出て、彼は撃破の快感ではなく“人が生む兵器の必然”として引き金を絞り、ドラグーンの角度をさらに割ってシュナイドシュッツSX1021の守りたい面を無意味化していく。
決着
デストロイは最後の手としてアウフプラール・ドライツェーンをMA形態寄りの姿勢で強引に通し、一本でもかすればプロヴィデンスの装甲と推進器を断ち切れる線を引くが、ラウはその瞬間にドラグーンを“砲の根元”へ集束させて発振器周辺を瞬間的に焼き、ビームの収束が乱れた刹那に機体をその線の外へ滑らせる。
回避の直後、ラウはMA-MV05A複合兵装防盾システムを前へ出しつつ距離を詰め、ドラグーンでデストロイの右腕シュトゥルムファウスト基部と膝関節周りを同時に刺して“姿勢を崩すしかない”状態を作り、巨体が傾いたところへビームサーベルの一閃を胴体側面の装甲継ぎ目へ深く入れて内部のエネルギーラインを断つ。
断線の火花が走った次の瞬間、デストロイはスーパースキュラの残熱と内部配管の破断が連鎖し、陽電子リフレクターの光が薄れるのと入れ替わりに機体各部のネフェルテム503が暴発的に明滅して巨体が内側から裂け、ステラの意識が闇へ落ちる直前の視界に“白い星”みたいなドラグーンの残光だけが漂って決着となる。
プロヴィデンスガンダム vs デストロイガンダム|勝敗分析
勝敗判定
勝者はプロヴィデンスガンダム(ラウ・ル・クルーゼ)で、同条件(宇宙・遮蔽物なし・中距離開始)の想定勝率はプロヴィデンス65%:デストロイ35%と見る。
勝因分析
- ドラグーン・システム(大型3+小型8)による角度の強要が、陽電子リフレクターの“守れる面”を物理的に割るからだ。
- デストロイの火力は一点命中で勝てる反面、溜めと姿勢が大きく、先読み型のラウに“撃つ前提”を読まれやすいからだ。
- 砲口(ツォーンmk2/スーパースキュラ)や発振器、関節といった致命部位が巨体ゆえに狙いやすく、ドラグーンのピン差しが通るからだ。
- シュトゥルムファウストの分離砲台で死角を埋めても、ドラグーン側が“外周から外周へ”再配置できるため追従で後手になるからだ。
- ステラはエクステンデッドとして感情の振れが戦闘判断を荒らしやすく、長い読み合いほど安定度で差が出るからだ。
プロヴィデンスガンダム vs デストロイガンダム|異なる条件の場合
宇宙戦・近距離開始
近距離開始だとデストロイのスーパースキュラやツォーンmk2が“回避させない距離”で押し付けやすく、陽電子リフレクターの面も相手の機動範囲を狭めることで価値が上がるため、プロヴィデンス有利は揺らぐ。
それでもプロヴィデンスはMA-MV05A複合兵装防盾システムの取り回しとドラグーンの即応散開で、真正面の撃ち合いを避けながら背後へ射点を作れるので、初撃を凌いだ時点で主導権を握り返す線が残る。
結論としてはプロヴィデンス55%:デストロイ45%で、近距離の“事故死”確率が跳ね上がるぶんだけ勝率が縮む。
宇宙戦・遠距離開始
遠距離開始はプロヴィデンスのドラグーン再配置が完全に間に合い、デストロイが“撃てる姿勢”を作る前に射角の網が張られるため、序盤からデストロイは反射面の向きに追われる展開になる。
デストロイがアウフプラール・ドライツェーンで面を薙いでも、遠距離ほどラウは推力で“線の外”へ逃げやすく、ドラグーンのピン差しで砲口周辺の熱を上げて不発化させるプランが安定して通る。
結論としてはプロヴィデンス70%:デストロイ30%で、遠距離ほど“角度の兵器”が勝つ。
地上戦
地上戦はデストロイが本来得意とする“都市を面で消す”運用に寄り、ネフェルテム503とアウフプラール・ドライツェーンの照射が地形を焼いて回避ルートを潰しやすく、プロヴィデンスの回避は宇宙より制約を受ける。
一方で遮蔽物なしという条件が地上でも維持されるなら、ドラグーンは空気抵抗で多少追従が鈍っても“角度の数”そのものは残り、陽電子リフレクターが守れない背面・側面へ回り込み続ければ、デストロイの装甲を削る手数は確保できる。
結論としては五分寄りのデストロイ55%:プロヴィデンス45%で、地上の逃げ場の少なさが“当たれば終わる砲”の価値を押し上げる。
プロヴィデンスガンダム vs デストロイガンダムに関するQ&A
Q1:ドラグーン・システムはデストロイの陽電子リフレクターをどう崩すのか?
ドラグーン・システムは大型3基+小型8基を散開させて射点そのものを増殖できるため、防御が“面で受ける”ほど守れない角度が必ず残り、そこへ43門のビームを短く刻んで当て続けることで防御姿勢を破綻させる。
陽電子リフレクターは万能の透明装甲ではなく、向けた面と発振器の稼働に依存する以上、攻撃側が角度とタイミングを同期させると「守った瞬間に別の面が空く」という欠陥が露出する。
最終的には“貫通”ではなく“追従不能”を作る発想が重要で、ドラグーンの配置換えでデストロイの旋回と防御面の指向を疲弊させ、砲口や関節へピン差しを通すのが勝ち筋になる。
Q2:デストロイの最も危険な一撃はどれか?
最も危険なのは一撃で戦況を終わらせ得る高エネルギー砲「アウフプラール・ドライツェーン」と、胸部3連装の1580mm複列位相エネルギー砲「スーパースキュラ」で、命中すれば小型MSは装甲より先に推進と骨格を断たれる。
次点で口部200mmエネルギー砲「ツォーンmk2」と、フライトユニット周縁の熱プラズマ複合砲「ネフェルテム503」の連続照射が危険で、回避ルートを“熱で封鎖”することで回避という選択肢を奪う。
つまり危険性は威力だけでなく「逃げ道を潰す設計」にあり、デストロイは命中率を火力で補う思想なので、対抗側は“撃たせない姿勢”へ追い込む必要がある。
Q3:プロヴィデンスはなぜMA-M221「ユーディキウム」ビームライフルを温存しがちなのか?
MA-M221「ユーディキウム」ビームライフルは“決め手の一点”を作るための直線火力であり、序盤から乱射するとデストロイ側に砲口位置と射線の癖を学習され、反射面の向きと斉射のタイミングを合わせられてしまう。
ドラグーン43門は当てるというより“向きを変えさせる”武器で、まずは反射と姿勢制御を疲弊させて「一瞬だけ素の装甲が露出する角度」を作り、その瞬間にユーディキウムで砲口・発振器・関節のいずれかを焼いて戦力を削ぐのが合理的だ。
要するにユーディキウムは終盤の“確定札”であり、ドラグーンで確率を上げてから撃つほど価値が跳ね上がる。
Q4:ステラ搭乗時のデストロイは「強いのに崩れる」場面が出やすいのはなぜか?
ステラはエクステンデッドとして情動の揺れが大きく、圧倒的火力を持つ機体に乗ると「感じた恐怖を火力で消す」方向へ判断が偏りやすく、結果として射線は派手でも防御面の最適化が後手になりがちだ。
デストロイは全身火器と陽電子リフレクターで“面を支配する”設計である反面、相手がドラグーンのように角度を増殖する場合、守る面を変えるたびに別の面が薄くなるため、精神の揺れがそのまま防御の揺れに直結する。
つまり強さは火力と装甲で担保されているのに、崩れは「防御姿勢の連続選択」の失敗で起きやすく、読み合いが長いほど操縦者の安定度が重要になる。
Q5:デストロイのシュトゥルムファウスト分離はドラグーン対策として有効か?
両腕部飛行型ビーム砲「シュトゥルムファウスト」を前腕ごと分離して飛行砲台化するのは、巨体の死角を埋めるという意味では有効で、ドラグーンに“正面だけ守ればいい”状況を与えない点で理に適っている。
ただしドラグーン側は射点の移設が速く、分離砲台が守る角度を読んで“外周から外周へ”回り込むと、シュトゥルムファウストは追従のために自分の姿勢制御を消耗し、結果として本体の反射面と射線が噛み合わなくなる。
よって対策としては時間稼ぎにはなるが決定的ではなく、むしろ分離した瞬間に基部や制御系を狙われると“守りの手”が一枚剥がれてしまうリスクも抱える。
Q6:もしデストロイが複数機だったら結果は変わるか?
複数機になるとデストロイ側は射界を重ねて“逃げ場のない面”を作れるため、プロヴィデンスの機動で線を外す余地が減り、ドラグーンの角度優位が相対的に薄まる。
一方でプロヴィデンスは単機でもドラグーン43門で複数目標へ圧を分散でき、砲口や発振器を“壊れやすい順”に落としていくことで、数の優位を時間とともに削る設計にもなっている。
結論としては数が増えるほどプロヴィデンスの勝率は下がるが、遠距離で先に角度を作れる状況なら“一機ずつ無力化”の筋は残り、初期距離と隊形が勝敗を決める。
まとめ|プロヴィデンスガンダム vs デストロイガンダム
- 宇宙・遮蔽物なし・中距離はドラグーンによる角度支配が最大化する条件だ。
- デストロイは全身火器と陽電子リフレクターで面制圧する移動要塞だ。
- プロヴィデンスは大型3+小型8のドラグーンで射点を増殖できる。
- 決め手はMA-M221「ユーディキウム」ビームライフルとドラグーンの同期だ。
- デストロイの必殺域はスーパースキュラとアウフプラール・ドライツェーンの線だ。
- シュトゥルムファウスト分離は死角を埋めるが、追従戦では後手になりやすい。
- ステラはエクステンデッドとして情動の揺れが戦闘選択に影響しやすい。
- ラウは先読みと角度の作り方で“撃たせない状態”を組むタイプだ。
- 同条件の想定勝率はプロヴィデンス65%:デストロイ35%だ。
- 地上では逃げ場が減るため、デストロイの当て得る火力が相対的に上がる。
おすすめ!!「ラウ・ル・クルーゼ搭乗プロヴィデンスガンダムのIF対戦一覧表」はこちら!
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