ライトニングバスターガンダム

ライトニングバスターガンダムの対戦一覧表

対戦カード 宇宙・中距離 宇宙・近距離 宇宙・遠距離 地上
ライトニングバスターガンダム vs ストライクルージュ 勝利 勝利 勝利 勝利
ライトニングバスターガンダム vs スターゲイザーガンダム 勝利 勝利 勝利 勝利
ライトニングバスターガンダム vs ストライクノワール 勝利 敗北 勝利 勝利
ライトニングバスターガンダム vs ガンダムアストレイレッドフレームレッドドラゴン 勝利 敗北 勝利 勝利
ライトニングバスターガンダム vs インパルスガンダムSpecⅡ 勝利 敗北 勝利 勝利
ライトニングバスターガンダム vs デュエルブリッツガンダム 敗北 敗北 敗北 敗北

ライトニングバスターガンダムの武装

ライトニングバスターガンダム(ZGMF-103HD)は、GAT-X103 バスターガンダムを極秘改修し、核動力へ換装した重砲撃寄りのモビルスーツだ。コクピット周りもザクウォーリア系と同系統に換装され、運用思想そのものが「長距離火力の継続投射」に寄っている。遠距離用のミサイル、ビームキャノン、ビームガンを厚く揃え、戦線の一歩後ろから面制圧・対艦・対MSの火力仕事を同時にこなす構成になっている。設定上も、単発の決定力より「撃ち続けて戦場の形を変える」方向へ寄せた改修で、前衛の格闘型や高速強襲型と噛み合う。

主砲格は、バックパック両側に備える「MA-X60S/D 複列砲身多目的砲」2門だ。収納状態から砲身を伸長して展開し、バックパック側の可動アームとボールジョイントで射角を稼ぐ。肩越しの高角射撃にも、腰だめに近い低姿勢射撃にも寄せられるため、射線が通りにくい宙域やコロニー構造物の陰でも“撃てる角度”を作りやすい。バスター系の象徴だった砲連結ギミックとは方向性が異なるが、その分「即応性」と「連続斉射」に振った設計だ。敵機の回避運動を誘発させ、機動エネルギーと姿勢制御の余力を削り、味方の射撃や格闘の当てやすさを底上げする役割も担う。

近〜中距離の自衛と追撃には「MMI-KX815 高エネルギービームガン」2門を使う。腰部側から前方へ展開して射撃姿勢を取れるため、主砲展開中に接近してくる敵機へ“刺す”火力になる。さらに、バックパックには「77式多目的誘導弾発射筒」を左右に装備し、ハッチ開閉で弾頭が露出する。誘導弾は弾幕としての面制圧だけでなく、回避方向を限定して主砲の着弾精度を上げる「逃げ道を潰す」用途でも効く。誘導弾で敵の姿勢制御を乱し、次の瞬間に複列砲身多目的砲を置く――この連係は、単純な撃ち合いより「相手の選択肢を削る」戦い方になる。

この武装群を支える土台が、核動力化に伴う継戦能力と、ニュートロンジャマーキャンセラーなどの装備群だ。長射程火力は「撃ったら終わり」になりやすいが、ライトニングバスターは“撃ち続けること”自体が強みになる。さらに可変フェイズシフト装甲(VPS)を含む防御面も重砲撃機として整えられ、必要に応じて強化ユニット「ミーティア」との連携運用も視野に入る。つまり、複列砲身多目的砲で主戦域を押さえ、ビームガンで間合い管理し、誘導弾で敵の行動を縛る――火力・制圧・持久を束ねた“砲撃戦の完成形”がライトニングバスターガンダムの武装思想だ。

ディアッカ・エルスマンの思想

ディアッカ・エルスマンは、ザフト軍パイロットとしてバスターガンダムを操った人物で、感情が昂ると狡猾さが表に出るタイプの男だ。初期はクルーゼ隊の赤服として前線に立ち、戦果や撃墜スコアに価値を置く“勝って正しさを証明する”姿勢が強い。コーディネイターとしての自負や、戦場での優位性を当然視する空気も背負い、軽口と皮肉で他者を測りながら、自分の立ち位置を確かめるように振る舞う。だがそれは、単なる冷笑ではなく、戦場の不確実性を笑いで処理しないと精神の均衡を崩す、という彼なりの防衛でもある。

しかし彼の芯は、好戦やエリート意識だけで固まってはいない。立場が揺らぎ、アークエンジェル側との接触を経ることで、“敵味方”というラベルが実体を伴わないことを体験していく。ディアッカは当初ナチュラルへの否定的な認識を持っていたが、戦場の現実を踏むほど、先入観が戦死者を増やすだけだと理解していく。結果として、彼の思想は「正義の口実としての戦闘」から、「無駄な憎悪を連鎖させない現実主義」へ傾く。誰かを見下して勝つことより、そもそも見下し合いが戦争の燃料になる構造そのものを嫌うようになる。

『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』では、ジュール隊の隊員としてイザーク・ジュールを支える立場に回り、赤服ではなく一般兵の制服を着用し、ガナーザクウォーリアで戦う。ここが重要で、ディアッカは「自分が主役で戦果を誇示する」よりも、「隊の勝ち筋を作るために火力を回す」側へ自然に移行している。イザークの激情をいなす“クッション役”になっていく流れは、彼が他者の感情と組織の現実を両方見て動けるようになった証拠だ。派手な正論より、現場の損耗を減らす言葉と行動を選ぶようになり、思想面でも“勝つための戦争”より“終わらせるための戦い”へ寄っていく。

そして『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』でライトニングバスターガンダムを駆ることは、成熟を象徴する。核動力へ換装された重砲撃機で継戦火力を担う役回りは、前に出て目立つ英雄ではなく、戦場全体の損耗を減らすための“仕事人”の選択だ。皮肉屋の気質や言葉のトゲは残しても、目的は単純化されている――味方が生き残り、戦いが連鎖しない形で終わること。そのために最適な距離から最適な火力を置く。ディアッカ・エルスマンの思想は、理想論の平和主義というより、戦場の現実を見た上で「人間を消耗品にしない」方向へ収束した現実主義だ。