ラファエルガンダム

ラファエルガンダムの対戦一覧表

対戦カード 宇宙・中距離 宇宙・近距離 宇宙・遠距離 地上
ラファエルガンダム vs リボーンズガンダム 敗北 敗北 敗北 敗北
ラファエルガンダム vs アルケーガンダム 勝利 敗北 勝利 勝利
ラファエルガンダム vs ELSクアンタ 敗北 敗北 敗北 敗北
ラファエルガンダム vs ガンダムサバーニャ 敗北 勝利 敗北 敗北
ラファエルガンダム vs ガンダムハルート 敗北 勝利 勝利 敗北
ラファエルガンダム vs ガンダムエクシアリペアIV 敗北 敗北 敗北 敗北

ラファエルガンダムの武装

ラファエルガンダム(CB-002)の戦闘設計は、「機体本体」と「背部上部ユニット」を二重の戦力として成立させる点に集約される。主兵装は、機体側で携行するGNビームライフル、背部ユニット左右に備わるGNビッグキャノン(運用形態としてGNクロー)、背部ユニットに搭載されるGNバズーカで構成される。さらに背部ユニットはセラヴィーガンダムIIとして分離し、ティエリア・アーデの量子脳波による遠隔制御で“もう一機”を戦域に出現させる。単機で射線を増やし、砲撃と制圧を同時並行で成立させる思想が、武装体系そのものに刻まれている。

GNビームライフルは、背部ユニット分離後に機体本体が担う自衛・指揮・精密射撃の要になる。高出力照射を背負う装備ではなく、戦闘継続に必要な取り回しと連射性、射撃管制の安定を優先した“基礎火器”として位置づけられるのがポイントだ。背部ユニット側が大火力を担うほど、機体側は被弾を避け、状況判断と射撃で戦線を維持する役割に寄る。ラファエルの強みは、火力担当と生存担当を同一フレーム上で分業できるところにある。

GNビッグキャノン(GNクロー)は、ラファエルの象徴的装備であり、面制圧と近接破壊を同一ユニットでこなす。巨大な砲身は照射ビームによる広域制圧を担い、戦艦級の目標や多数のMSをまとめて射線に収める用途に適する。一方で、クローとしての運用では爪部で装甲を砕き、間合いに入られた場合でも機体側を守る“盾と刃”として働く。さらに重要なのは、左右のユニットを別々に動かし得る点で、射撃と格闘、牽制と捕縛を同時に走らせ、敵の回避行動そのものを詰ませるような攻撃設計になっている。

GNバズーカは背部ユニット側の高威力火器として位置づけられ、短時間で戦況を動かす「決め手」の役割を担う。連射性より単発の破壊力を優先し、GNビッグキャノンの制圧線と組み合わせることで、回避先を潰しながら撃ち抜く連携が成立する。動力面では、合体状態で粒子供給に余裕を持たせ、分離後は機体本体が大型GNコンデンサーによる戦闘継続へ移るという運用が要点になる。合体時は“砲台としての最適解”、分離時は“生存と管制の最適解”へ役割が切り替わり、状況対応力そのものが武装の一部として機能する。

ティエリア・アーデの思想

ティエリア・アーデの出発点は、ヴェーダとイオリア・シュヘンベルグの計画に対する絶対的な信任にある。彼はソレスタルビーイングの武力介入を、倫理の主張ではなく「計画遂行の工程」として捉える傾向が強く、任務達成・規範遵守・組織の秩序を最上位に置く。イノベイドとしての自己認識は、個人の感情よりも“システムの正しさ”を優先する冷徹さにつながり、プトレマイオスのクルーを同僚ではなく構成要素として評価しやすい性格を形作る。

初期のティエリアは、規範から外れる判断に厳しく、刹那・F・セイエイの衝動的な行動や、ロックオン・ストラトスの人間的な情を優先する判断と衝突しやすい。ヴェーダへのアクセス権を背景に「自分こそが上位判断を理解できる」という自負が強まり、結果として選別と断罪に近い態度を取りがちになる。ここでは、正義感というより、設計思想としての“秩序”が人格に直結している。ティエリアにとって戦う理由は、勝つことでも守ることでもなく、計画の正当性を揺るがせないことにあった。

その硬さが変化する契機は、ヴェーダへの依存が断ち切られる局面にある。外部からの干渉でアクセスを失ったとき、彼は「仕組みの中でしか存在できない自分」と向き合わざるを得なくなる。そこで初めて、クルーとの関係性が“計画の部品”ではなく“支え”として立ち上がり、喪失や痛みを通じて価値観が更新される。ロックオンの死に対する反応は象徴的で、理念のためではなく仲間のために怒り、仲間のために戦うという、人間的動機がティエリアの中核に入り込む。

以後のティエリアは、計画の名を利用して支配を進めるリボンズ・アルマークらを「計画の継承者」ではなく「計画の簒奪者」として捉え、自分の判断で敵対する立場を選び取る。肉体を失っても意識をヴェーダへ移し、情報と戦術の支援としてソレスタルビーイングを支える存在へ移行する過程は、彼の思想が“盲信”から“主体的運用”へ変わった証明になる。劇場版でラファエルガンダムを用い、量子脳波による遠隔制御や分離ユニット運用を実戦戦術へ落とし込む姿は、「ヴェーダに従う」のではなく「ヴェーダという仕組みを自分の意志で使い、人類の未来と仲間の生存に接続する」という成熟の到達点になっている。