宇宙空間、デブリなど遮蔽物なし、互いに中距離(目視とセンサーが同時に噛む距離)からの開始という条件で、α・アジール(クェス・パラヤ)とノイエ・ジール(アナベル・ガトー)の一騎討ちを組み立てる。
両機は同じ「巨大MA」でも設計思想が異なり、α・アジールはサイコミュとファンネルで戦場の幾何を変え、ノイエ・ジールはIフィールドと重武装で正面制圧を成立させる型だ。
世代はUC0083のノイエ・ジールに対しUC0093のα・アジールで約10年差があり、機体の“新しさ”とパイロットの“戦歴”が真正面から衝突するカードになる。
結論は「中距離・遮蔽物なし」ではノイエ・ジールが僅差で押し切る展開になりやすく、決着はIフィールドで射線を選別したのちの有線クローアーム拘束からのメガ・カノン砲が最短ルートになる。
戦力分析
機体
α・アジール
α・アジールは全長108.26m級のニュータイプ用試作MAで、ファンネル×9と有線サイコミュ式メガ・アーム砲×2を軸に、口吻部メガ粒子砲や胸部メガ粒子砲で“面”を焼けるのが強みだ。
推力総計は2,217,500kg級と巨体の割に加速が利くため、中距離開始では「まずファンネル散開→相手のIフィールド挙動を観測→有線メガ・アーム砲で拘束点を作る」という段取りが基本の立ち回りになる。
一方で操縦系はサイコミュ前提のため、クェスの感情の乱れがファンネル隊形の乱れに直結しやすく、遮蔽物なしの宇宙では“読み合いの失敗”がそのまま被弾に変換されやすいのが怖いところだ。
ノイエ・ジール
ノイエ・ジールは全高76.6m級の宇宙用攻撃型MAで、メガ・カノン砲、偏向メガ粒子砲×9、メガ粒子砲×6、大小ミサイルランチャー多数に加え、Iフィールド・ジェネレータ×4という「攻防を同時に成立させる」構成が最大の脅威だ。
ジェネレーター出力75,800kW級と、巨大MAとしても強烈な電力余裕があるため、Iフィールドを張ったまま偏向メガ粒子砲で迎撃し、間合いが詰まったら有線クローアーム×2で拘束してメガ・カノン砲に繋ぐのが勝ち筋になる。
ニュータイプでなくてもオールレンジ攻撃が可能とされる設計思想を持つため、相手がファンネルで空間を分割しても“迎撃の手数”が落ちにくく、中距離の撃ち合いが長引くほど相対的に有利になりやすい。
パイロット
クェス・パラヤ
クェスはニュータイプ適性でサイコミュ兵装の反応速度を引き出せる反面、戦闘中の情緒の振幅が大きく、ファンネル制御の精度が“瞬間的に跳ねるが瞬間的に崩れる”タイプになりやすい。
この対戦では、Iフィールドの輪郭を正確に掴むまで無駄撃ちを抑え、ファンネルを「囮」と「狙撃」に分けて偏向メガ粒子砲の迎撃癖を引き出し、有線サイコミュ式メガ・アーム砲の拘束に繋げられるかが肝になる。
アナベル・ガトー
ガトーはニュータイプではないが、重装MAの慣性と射線管理を身体で理解する“面制圧の職人”で、無駄に追い回さずIフィールドで相手の有効打だけを消しながら勝ち筋の距離へ押し込むのが得意だ。
この対戦では、偏向メガ粒子砲×9を「迎撃」ではなく「ファンネルの進路封鎖」に使い、ミサイルランチャーで姿勢制御を揺さぶってから有線クローアームで絡め取り、メガ・カノン砲の一点火力で終わらせる立ち回りが最適解になる。
α・アジール vs ノイエ・ジール|一騎討ちシミュレーション
序盤戦
中距離開始の瞬間、α・アジールはファンネル×9を扇状に散開させ、口吻部メガ粒子砲と胸部メガ粒子砲の射線を“中央”に残して空域を支配しにかかる。
ノイエ・ジールはIフィールド・ジェネレータ×4を前面寄りに展開し、偏向メガ粒子砲を短いバーストでばら撒いて「ファンネルが寄れない壁」を作り、まずは相手の攻撃密度を測る。
α・アジールのファンネルビームはIフィールドに吸われて散り、決定打が出ないと見たクェスは有線サイコミュ式メガ・アーム砲を左右に伸ばして拘束角度を探り、ノイエ・ジールの姿勢変化に合わせて“引っ掛け”を狙う。
中盤戦
ガトーは有線クローアームを畳んだまま小型ミサイルランチャーを広角に散布し、爆風と破片でファンネルの隊形を乱しながら偏向メガ粒子砲で“回避先”を潰していく。
クェスはファンネルを後退させて再同期を図るが、同時にメガ粒子砲×6の斉射がIフィールド越しに“圧”として迫り、機体が受ける衝撃で照準の再構築が遅れる。
被弾警報が重なった瞬間、クェスが「…やられた?」と漏らし、ファンネルの一群が反射的に散り散りになって“守り”の密度が落ちる。
ガトーはこの乱れを逃さず大型ミサイルランチャーを交えて進路を固定し、Iフィールドでα・アジールのメガ粒子砲を受け流しながら、有線クローアームが届く距離まで慣性を殺さず滑り込む。
終盤戦
距離が詰まるとα・アジールの有線サイコミュ式メガ・アーム砲が生き返り、片腕がノイエ・ジールの右舷へ回り込んで機体外周を撫でるように絡め取り、クェスはファンネルを“目くらまし”として偏向メガ粒子砲の視界を塞ぐ。
しかしノイエ・ジールは手数が多く、偏向メガ粒子砲でファンネルの射線を切りつつ、もう一方の有線クローアームを“逆方向”に伸ばしてメガ・アーム砲のケーブル自体を捕まえにいく。
ケーブルが引っ張られた瞬間、α・アジールの姿勢がわずかに崩れ、胸部メガ粒子砲の狙いが外れた刹那に、ガトーは推力を一点噴射して機体を回頭させ、腹部のメガ・カノン砲が通る“真正面の直線”を作る。
決着
ノイエ・ジールの有線クローアームがα・アジールの装甲突起に噛み込み、巨体同士が回転運動を伴って引き寄せ合う中で、Iフィールドが“接近戦の盾”として機能し、クェスの口吻部メガ粒子砲が距離不足のまま散って火花になる。
ガトーは拘束点を二点に増やして相手のロールを止め、偏向メガ粒子砲の短射でファンネルの再集合を妨害しながら、メガ・カノン砲の砲口を“胸部ブロックの継ぎ目”へ数度だけ修正して狙いを確定させる。
ゼロ距離に近い間合いで放たれたメガ・カノン砲は、α・アジールの装甲を一瞬で白熱させて貫通し、胸部メガ粒子砲区画の誘爆が連鎖して機体内圧が跳ね上がり、最後は有線クローアームで引き千切られるように機体が裂けて戦闘不能になる。
爆散する残骸が回転しながら遠ざかる中で、ガトーは「もはや、誰も止められんのだ」と呟き、追撃ではなく宙域制圧へ機体を切り替えて勝利を確定させる。
α・アジール vs ノイエ・ジール|勝敗分析
勝敗判定
勝者:ノイエ・ジール(アナベル・ガトー)で、想定勝率は55:45だ。
勝因分析
- Iフィールド・ジェネレータ×4がファンネル主体のビーム圧力を減衰させ、中距離の主導権を奪ったからだ。
- 偏向メガ粒子砲×9とミサイル群で「回避先」を潰し、α・アジールの機動を“選べない状態”に追い込んだからだ。
- 有線クローアーム×2が近距離での拘束力を保証し、有線サイコミュ式メガ・アーム砲の利点を相殺できたからだ。
- メガ・カノン砲の一点火力が、巨大MA同士の決着手段として最短で確実だったからだ。
- ガトーの射線管理と距離詰めの判断が、感情変動の大きいクェスより安定して再現性が高いからだ。
α・アジール vs ノイエ・ジール|異なる条件の場合
宇宙戦・近距離開始
近距離開始ならノイエ・ジールの勝率が上がり、想定は60:40でノイエ・ジール有利になる。
理由は単純で、有線クローアーム×2とメガ・カノン砲の“届く距離”から始まるため、α・アジールがファンネル×9で空域を編み直す時間が奪われるからだ。
α・アジールが勝ち筋を拾うには、有線サイコミュ式メガ・アーム砲で先に拘束点を作ってノイエ・ジールの回頭を止める必要があるが、Iフィールドでビームの抑止力が弱まり一撃で状況を戻しにくい。
宇宙戦・遠距離開始
遠距離開始ならα・アジールが巻き返し、想定は55:45でα・アジール有利に傾く。
ファンネル×9が十分に散開し、偏向メガ粒子砲の迎撃リズムを“外側から”観測できる距離があると、Iフィールドの展開方向が固定されやすく、狙いどころが見えやすいからだ。
それでもノイエ・ジール側にはミサイルで空域を荒らしてファンネルの隊形を崩す手が残るため、クェスが感情に飲まれず“遠距離の手順”を維持できるかが勝敗の分水嶺になる。
地上戦
地上戦は両機とも本来の運用環境ではなく、巨体と推力の扱いが制限されるため、前提として「成立しにくい条件」だ。
それでも無理やり平地・遮蔽物なしで戦うなら、Iフィールドで“面”を作れるノイエ・ジールが優位で、想定は65:35でノイエ・ジール有利になる。
理由は、α・アジールのファンネルが地表反射や射線制限で自由度を落としやすい一方、ノイエ・ジールは偏向メガ粒子砲とミサイルで地表を“焼いて削る”運用に寄せやすく、最終的に近距離拘束へ繋げやすいからだ。
α・アジール vs ノイエ・ジールに関するQ&A
Q1:α・アジールのファンネルはノイエ・ジールのIフィールドに通るのか?
Iフィールドはビーム兵器に対する防御として機能するため、ファンネルのビームだけで“正面から抜く”のは難しく、特に遮蔽物なしの宇宙では防御側が展開方向を調整しやすい。
ただし、ファンネル×9という手数は「同時多発の角度」を作れるので、Iフィールドの展開ムラや回頭遅れが出た瞬間に、偏向メガ粒子砲の迎撃網の外から狙撃する余地は残る。
結局は、クェスがファンネルを“突撃隊形”にせず、囮・牽制・狙撃に役割分担してIフィールドの癖を掴めるかが鍵で、感情で一気に押す運用だとIフィールドに吸われて手数負けしやすい。
Q2:有線サイコミュ式メガ・アーム砲と有線クローアームは何が違う?
α・アジールの有線サイコミュ式メガ・アーム砲はサイコミュ制御で“狙いを付けて撃つ・絡めて拘束する”を同時に狙える武装で、遠近どちらでも変則的な角度を作れるのが売りだ。
一方ノイエ・ジールの有線クローアームは“掴んで止める”ことに寄った拘束兵装で、相手の推力と慣性を殺してメガ・カノン砲やメガ粒子砲×6の射線を確定させるための装置として強い。
つまり、メガ・アーム砲は「攻撃角を作る武器」で、クローアームは「勝ち筋を固定する武器」なので、中距離開始では前者が主導権を取りやすいが、距離が詰まるほど後者が決定力を持ちやすい。
Q3:パイロット差はどこで決定的に出る?
クェスはニュータイプ適性でファンネル運用の瞬発力が出るが、戦況が崩れた瞬間に判断が飛びやすく、隊形再構築の“待ち”が苦手になりがちだ。
ガトーは重装MAを「追う」のではなく「追わせる」形にして、Iフィールドと偏向メガ粒子砲で相手の有効打だけを落としながら、最終的に有線クローアームの距離へ誘導する戦い方ができる。
この差は中盤の被弾局面で顕在化しやすく、クェスが“乱れた隊形を戻す”前にガトーが距離を詰め切れると、そのままメガ・カノン砲の射線に固定されて取り返しがつかなくなる。
Q4:決着で狙われやすい部位や弱点はある?
巨大MA同士の決着は「推力と姿勢制御を奪う」か「ジェネレーター直結火器で誘爆させる」が王道で、ノイエ・ジールは有線クローアームで相手の回頭を止めてからメガ・カノン砲に繋げられるのが強い。
α・アジール側の狙いどころは本来、Iフィールドの展開が薄い瞬間のIフィールド・ジェネレータ周辺や、偏向メガ粒子砲の死角だが、遮蔽物なしの中距離ではそれを見つけるまでに被弾が積み上がりやすい。
逆にノイエ・ジール側は“弱点を探す”より“拘束して固定砲で貫く”が最短で、ここが両機の思想差として決着の具体性に直結する。
Q5:α・アジールが勝つ展開を作るには何が必要?
α・アジールが勝つには、序盤でファンネル×9を「迎撃誘導」に使い、偏向メガ粒子砲×9の射撃癖を引き出して安全な角度を確保し、有線サイコミュ式メガ・アーム砲で先に姿勢制御を奪う必要がある。
そのうえで口吻部メガ粒子砲や胸部メガ粒子砲を“点”ではなく“線”で撃ち、Iフィールドの展開方向を強制的に偏らせてから、死角側にファンネルを滑り込ませる手順が理想だ。
要するに「感情の加速」ではなく「観測→誘導→固定」という冷静なプロトコルが要り、これが成立する遠距離開始では勝率が上がり、中距離開始だとガトーに手順を潰されやすい。
Q6:ノイエ・ジールの“ニュータイプでなくてもオールレンジ可能”は何を意味する?
公式の機体解説では、ノイエ・ジールはニュータイプでなくてもオールレンジ攻撃が可能とされ、これは射角の広い偏向メガ粒子砲や各部兵装配置で、相手の周回機動に対して“追い照準しなくても当たる空域”を作れる設計思想を指す。
つまりファンネルのような自律兵器を持たなくても、迎撃と制圧の手数が減りにくいので、相手が空間を分割するほど「その分割自体を焼く」戦い方が成立する。
この性質は遮蔽物なしの宇宙で特に強く、α・アジールがファンネルで作る“安全域”が時間とともに縮むため、ガトーのように距離を詰める意思決定が速いパイロットほど効果が増す。
まとめ|α・アジール vs ノイエ・ジール
- 中距離・遮蔽物なしの宇宙ではノイエ・ジールが55:45で僅差有利だ。
- α・アジールはファンネル×9と有線サイコミュ式メガ・アーム砲×2で空間を作る。
- ノイエ・ジールはIフィールド・ジェネレータ×4でビーム圧を消しながら前進できる。
- 序盤はファンネル散開と偏向メガ粒子砲の迎撃網の読み合いになる。
- 中盤でクェスの隊形が乱れると、ミサイルと偏向メガ粒子砲で“回避先”を潰される。
- 終盤は有線武装同士の絡み合いになり、拘束した側が射線を固定できる。
- 決着は有線クローアーム拘束→メガ・カノン砲の一点貫通が最短だ。
- 近距離開始はノイエ・ジールがさらに有利になりやすい。
- 遠距離開始はα・アジールが観測時間を得て逆転しやすい。
- 勝敗の本質は「世代差」より「Iフィールドで手順を潰せるか」と「隊形を保てるか」だ。
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