宇宙空間、デブリなどの遮蔽物は一切なし、開始距離は中距離という最悪に“腕と機体性能だけ”が露出する条件で、インパルスガンダムSpecⅡとデュエルブリッツガンダムが正面から向き合う。
機動の誤差も、射線の詰めも、ミサイルの誘導も、すべてが真空の中で数値どおりに積み上がるため、MA-BAR72高エネルギービームライフルの一射も、350mmレールバズーカ「ゲイボルグ」の一撃も“外せば即死”の重さを帯びる。
ルナマリアはフォース/ソード/ブラストのシルエット換装を切り札にできる一方、イザークは核動力化されたデュエルブリッツの出力と継戦能力で、相手の選択肢そのものを焼き潰しに来る。
そして、遮蔽物ゼロの中距離戦は「見えている武装がすべて」という残酷さで、AIM-627G自立誘導中距離空対空ミサイル「トーレンス」とXM53Sピアサーロック「グレイプニールII」が“逃げ場の概念”を奪い合う勝負になる。
戦力分析
機体
インパルスガンダムSpecⅡ
インパルスガンダムSpecⅡは、インパルスを改修してバッテリーを最新型へ換装し、VPS装甲を持ち、デスティニーガンダムSpecⅡのデュートリオンビームで充電できるという“短期決戦の弱点を潰す方向”に伸びた機体だ。
この対戦での立ち回りは、フォース形態の高機動で射線をずらしつつMA-BAR72高エネルギービームライフルとMA-M941ヴァジュラビームサーベルの間合い管理で主導権を取り、換装(ソード/ブラスト)を“当てに行く瞬間”へ温存して相手の火力密度を一度切らせることが要になる。
デュエルブリッツガンダム
デュエルブリッツガンダムは、デュエルガンダムを秘密裏に改修して核動力に換装し、従来のデュエル武装に加えてブリッツを彷彿とさせる装備も併せ持つ“出力と手数を同時に積んだ”改修機だ。
この対戦での立ち回りは、57mm高エネルギービームライフル+MA-M1600/D2高エネルギービーム砲+トーレンスで中距離の回避限界を作り、XM61ランサーダートIIとグレイプニールIIの拘束で“換装する暇”と“格闘へ踏み込む角度”を奪ってから、MA-M99Eビームサーベル「マグナセクティオ」で確殺に移る形が最も再現性が高い。
パイロット
ルナマリア・ホーク
ルナマリアは、射撃戦でのプレッシャーに強い一方で、真正面の撃ち合いを長引かせるほど“相手の格”が効いてくるタイプであり、だからこそ機体のシルエット換装を「状況の反転」に使えるかが勝負の背骨になる。
この対戦での立ち回りは、フォース形態で先に速度差を見せて相手の照準更新を乱し、フォールディングレイザー対装甲ナイフとヴァジュラビームサーベルの射程で“近いのに当てにくい距離”を作り、決め手の瞬間だけソードのMMI-710エクスカリバーへ寄せるような波形の攻めが必要になる。
イザーク・ジュール
イザークは、敵機の癖と戦場の物理を早い段階で掴み、被弾を恐れるより先に“敵の次手を潰す”選択ができるタイプで、遮蔽物のない宇宙中距離はその強みが最も露骨に出る。
この対戦での立ち回りは、核動力の余裕を背景にビーム砲とミサイルの回転率で回避リソースを削り、グレイプニールIIの一回成功で機体の自由度を奪い切り、最後はマグナセクティオの突きかゲイボルグの至近射で“逃げる・換装する・刺す”の三択を同時に封鎖する一点突破になる。
インパルスガンダムSpecⅡ vs デュエルブリッツガンダム|一騎討ちシミュレーション
序盤戦
中距離で視認が成立した瞬間、デュエルブリッツは57mm高エネルギービームライフルの連射とMA-M1600/D2高エネルギービーム砲の太い射線を重ね、回避先にAIM-627Gトーレンスを散らして“ここに居続けると死ぬ”圧を最速で固定する。
インパルスSpecⅡはフォース形態の推力で直線回避を捨て、軸を外す斜行ブーストで射線をねじりながらMA-BAR72高エネルギービームライフルを三点で刻んで牽制し、MMI-RG59V機動防盾を立てて“被弾しても致命傷は避ける”角度管理で時間を買う。
ルナマリアの開戦の気合は「ルナマリア・ホーク、行くわよ!」という立ち上がりのテンポで出るが、この瞬間の“前へ出る癖”が遮蔽物ゼロではトーレンスの誘導と噛み合いすぎて、初手から回避リソースを強く要求される。
中盤戦
デュエルブリッツはトーレンスを「撃墜狙い」ではなく「進路規制」に使い、ビーム砲の射線で回避方向を限定したところへXM53SグレイプニールIIの射出角を合わせ、ワイヤークローが届く距離まで“押し込む”ことを最優先に切り替える。
インパルスSpecⅡはこの圧縮に対し、シルエットフライヤーでの換装を視野に入れるが、換装の瞬間は相対速度が落ちるため、実行するならビーム砲のリロードやミサイルの再誘導の“隙”に合わせる必要があり、ここで遅れるとグレイプニールIIが機体そのものを“引っ掛ける”。
結果としてルナマリアは、フォールディングレイザー対装甲ナイフを投げ気味に散らして近接の布石を作りつつ、ヴァジュラビームサーベルの抜き差しで「踏み込むフリ」を混ぜて相手のグレイプニールII発射タイミングを先に吐かせる読み合いへ持ち込むしかなくなる。
終盤戦
イザークは一度でもグレイプニールIIを“見せた”後、次はXM61ランサーダートIIを絡め、回避の終点へ高速貫通弾を置くことで「止まったら刺さる、動いたら掴む」という二段の罠を成立させ、インパルスの推力優位を“選択肢のなさ”で相殺する。
ルナマリアが逆転の一手として狙うのは、ソード換装からのMMI-710エクスカリバーでアサルトシュラウド越しに胴体を割る最短コースだが、遮蔽物がないため換装の兆候は丸見えで、デュエルブリッツはビーム砲の射線を太くして換装そのものを中断させに来る。
それでもインパルスSpecⅡは、機動防盾を前に出して一瞬だけ被弾を許容し、反動のブーストで間合いを詰めてヴァジュラビームサーベルを振り抜くが、その“踏み込みの角度”をイザークは待っており、グレイプニールIIの射出が次の瞬間に重なる。
決着
グレイプニールIIのクローがインパルスSpecⅡの装甲に噛み、ワイヤーが張った瞬間に機体の姿勢制御が破綻し、ルナマリアは推力で姿勢を戻そうとするほど機体が“引かれる側”へ回り込んで、結果的に自分から敵の正面へ機首を差し出す形になる。
イザークはその一瞬の硬直に迷いなくMA-M1600/D2高エネルギービーム砲を胴体ラインへ叩き込み、続けて57mm高エネルギービームライフルで機動防盾の縁と肩口を削って武装保持を崩し、最後にマグナセクティオの直突きでコクピット周辺の致命域を狙う“手順通りの殺し”を完遂する。
勝者側のセリフは、引き寄せの刹那にイザークが思わず漏らす「馬鹿なぁ……クッソ!」という激情が最も状況に噛み合い、敗者側は拘束からの最終局面でルナマリアが推力を叩き込むように声を張るが、ワイヤーの張力と射線の重なりは覆らず、宇宙の静けさの中でインパルスの光が途切れる。
インパルスガンダムSpecⅡ vs デュエルブリッツガンダム|勝敗分析
勝敗判定
勝者はデュエルブリッツガンダム(イザーク・ジュール)で、想定勝率は65:35だ。
勝因分析
- 核動力由来の出力と継戦能力でビーム砲・ミサイルの回転率を落とさず、中距離の回避限界を先に作れるからだ。
- トーレンスによる進路規制とグレイプニールIIの拘束が、遮蔽物ゼロの条件で“逃げ場”を物理的に消せるからだ。
- インパルス側の切り札であるシルエット換装は強いが、換装の瞬間が最も狙われやすく、この条件では実行難度が跳ね上がるからだ。
- ランサーダートIIとビーム砲の組み合わせで「動くと刺さる、止まると焼かれる」を同時に成立させやすいからだ。
- パイロットの“次手を潰す”設計が、拘束武装を持つデュエルブリッツの戦い方と噛み合い、近接の読み合いへ入る前に主導権を固定しやすいからだ。
インパルスガンダムSpecⅡ vs デュエルブリッツガンダム|異なる条件の場合
宇宙戦・近距離開始
近距離開始だと、インパルスSpecⅡはヴァジュラビームサーベルとフォールディングレイザー対装甲ナイフの即応で初動の押し込みができ、デュエルブリッツが射線を組む前に“切り結ぶ局面”へ持ち込めるため勝率はやや接近する。
ただしデュエルブリッツ側もマグナセクティオとグレイプニールIIが近距離で最も凶悪になり、掴まれた瞬間に姿勢が崩れて反撃の角度が消えるので、インパルスは「一度も掴まれない」難題を背負う。
総合すると、近距離開始はインパルスが一撃で勝ち筋に到達しやすい一方で、失敗した瞬間に拘束から確殺へ直結するため、想定はデュエルブリッツ55:インパルス45程度になる。
宇宙戦・遠距離開始
遠距離開始だと、デュエルブリッツはビーム砲とミサイルで“距離そのもの”を武器にでき、核動力の余裕で射撃の密度を落とさずに詰めていけるため、インパルスの機動優位が相殺されやすい。
インパルスSpecⅡはフォース形態の高機動で弾幕を抜けられるが、遮蔽物がない遠距離では回避線が読みやすく、トーレンスの進路規制が効きやすい上に、近づくほどグレイプニールIIの射程へ“自分から入る”構図になる。
よって遠距離開始はデュエルブリッツ70:インパルス30ほどに傾き、インパルスの勝ち筋は「被弾ゼロで距離を詰め、換装の瞬間を誤魔化し、初撃で致命域を取る」という高難度の一直線になる。
地上戦
地上戦では、インパルスはフォース形態の飛行と機動で地形高度差を作りやすく、機動防盾とビームライフルで“射線を切って刺す”動きが成立し、宇宙よりも換装の隙を隠しやすい。
一方でデュエルブリッツは地上でも火力と装甲で押し切れるが、グレイプニールIIの射出角が地面反射や視界制限で読みづらくなる代わりに、命中すれば地面に固定して拘束の価値が上がるため、読み合いの振れ幅が大きくなる。
総合すると地上戦は五分寄りに戻り、デュエルブリッツ55:インパルス45程度で、インパルスは「地形で射線を切る」ことで宇宙戦より現実的な勝ち筋を持てる。
インパルスガンダムSpecⅡ vs デュエルブリッツガンダムに関するQ&A
Q1:なぜ遮蔽物なしの中距離開始がデュエルブリッツ有利になりやすいのか
遮蔽物なしの中距離は、回避の自由度が“推力と姿勢制御”のみに還元されるため、トーレンスで進路を規制しつつビーム砲の太い射線を重ねるデュエルブリッツの設計が最も素直に刺さる。
インパルスは高機動で外せるが、外すほど次の回避線が読まれやすくなり、結果としてグレイプニールIIの射出角が合いやすくなるという“逃げるほど掴まれる”悪循環に入る。
この条件は、近接の技量差より「相手に選択肢を残すかどうか」が勝敗を決めやすく、拘束武装を持つ側が一度でも成功させると決着までが短い。
Q2:インパルスSpecⅡのシルエット換装は、この一騎討ちでどこまで現実的に機能するのか
シルエット換装は理論上は強烈だが、実戦では「換装の瞬間に速度と姿勢が鈍る」「換装後に武装を当てるまでの“踏み込み”が必要」という二段のリスクがあり、遮蔽物ゼロだとそのリスクが露出する。
デュエルブリッツはビーム砲とミサイルで“換装している時間”を攻撃対象にできるため、換装を通すには相手の弾幕の周期を読み、あえて距離を詰めて射線が細くなる瞬間を作るなど、手順が多くなる。
ゆえに換装は「常に使う手」ではなく「拘束武装を空振りさせた直後にだけ刺す手」になりやすく、成功率が上がるほど戦術としては高度になる。
Q3:グレイプニールIIが決定打になりやすい理由は何か
グレイプニールIIは、命中した瞬間に“機体の自由度”を奪い、回避・照準・換装・格闘のすべてを同時に劣化させるため、単なるダメージ武装より勝敗へ直結しやすい。
宇宙空間では慣性が働く分、拘束された側は姿勢を戻すのに推力を要求され、その推力を出した瞬間にワイヤーが張って引かれ、結果的に“敵の正面へ吸い込まれる”形になりやすい。
この状態はビーム砲の追撃と相性がよく、拘束→射線固定→確殺という短いループが成立するので、デュエルブリッツ側の勝ち筋の再現性が高くなる。
Q4:インパルスSpecⅡが勝つとしたら、最も現実的な勝ち筋は何か
最も現実的なのは、フォース形態の機動でトーレンスとビーム砲の“重なり”を外し続け、グレイプニールIIを空振りさせた直後に一気に距離を詰め、近接一回で致命域を取る短期決戦だ。
このとき重要なのは、ビームライフルの撃ち返しで勝とうとせず、機動防盾と姿勢制御で被弾を最小化して「相手の拘束手段が切れた瞬間だけ殴る」という戦術に徹することだ。
つまり勝ち筋は“当てる強さ”より“当てさせない強さ”に寄り、ルナマリア側は一撃必殺の局面まで耐える設計を要求される。
Q5:デュエルブリッツの「デュエルの武装+ブリッツ風の武装」という性格は、一騎討ちでどう効くのか
デュエル系の射撃武装は中距離の削り合いに強く、そこへブリッツを彷彿とさせる拘束系の武装が乗ることで、撃ち合いの延長線上に“拘束からの即死”という別ルートが生まれる。
この二層構造は、相手に「射撃を避ける」「拘束を避ける」という別々の回避を同時に強要し、どちらか一方に意識が偏った瞬間にもう一方が刺さるため、一騎討ちのような情報量の少ない状況で特に凶悪になる。
結果としてデュエルブリッツは、勝ち方の選択肢が多いのではなく“相手の負け方が増える”設計になり、遮蔽物なしの条件ではその残酷さが最大化する。
まとめ|インパルスガンダムSpecⅡ vs デュエルブリッツガンダム
- 遮蔽物なし中距離の宇宙戦は、射線と誘導がそのまま勝敗へ直結する条件だ。
- インパルスSpecⅡは最新バッテリーとVPS、デュートリオンビーム充電という改修で粘れるが、基本は“短期決戦で刺す”思想だ。
- デュエルブリッツは核動力化と拘束武装の組み合わせで、押し付けの再現性が高い。
- 序盤はトーレンスとビーム砲で回避線を削るデュエルブリッツが主導権を握りやすい。
- インパルス側はフォース形態の機動で“当たらない角度”を作り、換装は一点突破の瞬間に絞る必要がある。
- グレイプニールIIは命中時に姿勢制御と選択肢を同時に奪い、確殺ルートを短縮する。
- 終盤はランサーダートIIと射線の重ねで「動く/止まる」の両方を罰するデュエルブリッツが強い。
- 決着は拘束からの射線固定が成立すると一気に短くなり、読み負けが即敗北になる。
- 近距離開始や地上戦ではインパルスの勝ち筋が増えるが、宇宙遠距離開始ではデュエルブリッツがより安定する。
- 総合勝率はデュエルブリッツ65:インパルス35で、鍵は「拘束を一度でも通すか、空振りさせ切るか」だ。
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