ネオ・ジオング

ネオ・ジオングの対戦一覧表

対戦カード 宇宙・中距離 宇宙・近距離 宇宙・遠距離 地上
ネオ・ジオング vs Hi-νガンダム 敗北 敗北 勝利 敗北
ネオ・ジオング vs ユニコーンガンダム(結晶体) 敗北 敗北 敗北 敗北
ネオ・ジオング vs Ξガンダム 勝利 勝利 勝利 勝利
ネオ・ジオング vs ガンダムF91 勝利 勝利 勝利 勝利
ネオ・ジオング vs V2アサルトバスターガンダム 勝利 勝利 勝利 勝利

ネオ・ジオングの武装

ネオ・ジオング(NZ-999)の火力は「機体そのものの重武装」と「コアユニットであるMSN-06S シナンジュの手持ち武装」を二重に重ねた構成だ。主兵装は巨大なアーム・ユニット先端に集約された有線式大型ファンネル・ビットで、射出・格納を繰り返しながら遠隔ビーム射撃と捕縛を両立する。さらに本体各所にメガ粒子砲群を備え、遠距離では面制圧、近距離ではアームで押さえ込んでから至近照射へ移行できる設計になっている。

有線式大型ファンネル・ビットは合計40基が標準装備とされ、指先に並ぶ「手」そのものがファンネル・ラック兼発射機構になるのが特徴だ。ビットはビーム・ガンとして機能するだけでなく、ワイヤーで対象に取り付き、ドリル状の端子で侵入して相手MSを拘束・攪乱する運用も語られている。これにより、ジェガン(ECOAS仕様)やスタークジェガンのような実戦機でも、動きを止められた瞬間に追撃火線が集中し、回避ではなく「制圧された」状態へ落とされる。

本体側の固定火器は、肩部大型メガ粒子砲が6門、そして胴体側に大口径ハイメガ粒子砲を持つと整理される。肩部砲は散弾的な拡散照射と収束照射を切り替える前提で、艦艇級目標への威圧にも、MS編隊への掃射にも転用できる。防御面では腰部Iフィールド・ジェネレーターを4基備え、ビーム主体の迎撃線を「そもそも届かせない」層で押し返すため、ユニコーンガンダム(RX-0)やバンシィ(RX-0[N])のような高出力機でも正面突破が難しくなる。

そして象徴的な特装がサイコ・シャード・ジェネレーターだ。展開時に金色の六角結晶状の“シャード”を形成し、巨大なサイコ・フィールドを発生させて「搭乗者の意思を現象化する」兵装として扱われる。最終局面では、サイコフレームの共振を介して敵側の武装や挙動そのものへ干渉する描写があり、純粋な砲撃よりも戦場の法則をねじ曲げる方向で脅威を発揮する。加えて前方スカート部には展開腕ギミックも語られ、押さえ込み・拘束・追撃の連携がさらに厚くなる。

フル・フロンタルの思想

フル・フロンタルは「袖付き(The Sleeves)」の首魁として振る舞い、ラプラス事変(UC0096)を政治工作と軍事作戦の両面で主導した人物だ。表層では“赤い彗星の再来”としてシャア・アズナブルの影をまとい、ネェル・アーガマやロンド・ベルに対しても紳士的な言辞を崩さないが、その核にあるのは「連邦はスペースノイドに自由を与えない」という冷徹な前提の固定化だ。理想の提示ではなく、現実の力学を逆手に取る交渉者として世界を見ている。

彼が掲げた到達点が「サイド共栄圏」で、月と7つのサイドを軸に地球を経済圏から排除し、地球連邦政府を孤立・衰退させる構想だ。地球が宇宙の食料・エネルギー供給に依存している現実を突き、宇宙側がボイコットを成立させれば、政治の中枢は崩れるという読みがある。ここで重要なのは「地球を変える」のではなく、「地球を外す」ことで秩序を組み替える発想で、フロンタルの合理主義と非情さが最も濃く出る。

ラプラスの箱(宇宙世紀憲章オリジナル)を追った理由も、この構想を実現するための“時間稼ぎ”として、ジオン共和国の自治権返還(共和国解体)を先延ばしする交渉材料にする点へ収束する。つまりフロンタルにとって「箱」は理念の回復装置ではなく、連邦と共和国とアナハイム・エレクトロニクス、ビスト財団の均衡を揺さぶるためのレバーだ。アンジェロ・ザウパーやガランシェール隊、パラオ拠点の運用も、最終的にはこの政治目標へ奉仕する配置になっている。

ただし、その思想はジオン・ズム・ダイクンの「人の革新」や、逆襲のシャアにおけるシャアの極端な地球寒冷化思想とも異なり、ミネバ・ラオ・ザビからは終盤に明確に否定される。フロンタルの提示する未来は、勝者と敗者の入れ替えを伴う対立の延命に近く、「希望」や「可能性」を語るバナージ・リンクスの感覚とも最後まで噛み合わない。彼自身もまた、個人としての激情より役割に徹する色が濃く、シャアの名を借りて世界を動かす一方で、内側は徹底して機能主義的だ。