ストライクノワールの対戦一覧表
| 対戦カード | 宇宙・中距離 | 宇宙・近距離 | 宇宙・遠距離 | 地上 |
| ストライクノワール vs ストライクルージュ | 勝利 | 勝利 | 勝利 | 勝利 |
| ストライクノワール vs スターゲイザーガンダム | 敗北 | 勝利 | 敗北 | 勝利 |
| ストライクノワール vs ガンダムアストレイレッドフレームレッドドラゴン | 勝利 | 勝利 | 勝利 | 勝利 |
| ストライクノワール vs インパルスガンダムSpecⅡ | 敗北 | 敗北 | 勝利 | 敗北 |
| ストライクノワール vs デュエルブリッツガンダム | 敗北 | 敗北 | 敗北 | 敗北 |
| ストライクノワール vs ライトニングバスターガンダム | 敗北 | 勝利 | 敗北 | 敗北 |
ストライクノワールの武装
ストライクノワールガンダム(GAT-X105E)は、GAT-X105ストライクガンダムを基礎に、アクタイオン社によって改修された「ストライクE」を母体とし、専用のノワールストライカー(AQM/E-X09S)を装備することで成立した高機動万能機だ。設計思想は「稼働時間の延伸」「OS・インターフェイスの洗練」「中近距離での制圧と白兵の両立」に置かれ、武装配置もそれに沿っている。単純な火力の押し付けではなく、拘束・急加速・射線形成・斬撃への切り替えを連続させ、敵の姿勢と間合いを崩して勝つ戦い方が基本になる。
機体の自衛と変則機動を支えるのが、M2M5 トーデスシュレッケン12.5mm自動近接防御火器と、EQS1358 アンカーランチャー群だ。トーデスシュレッケンは接近するミサイルや小型機、実体弾への迎撃と牽制を担い、格闘レンジへ持ち込む直前の弾幕として機能する。アンカーランチャーはワイヤー射出で捕縛・牽引・急制動を同時に成立させ、相手の推進方向や姿勢制御を乱して“逃げ”と“回避”の選択肢を削る。ノワールはこの拘束から一気に詰め、斬撃と至近射撃で畳みかける設計だ。
射撃武装は用途で明確に分けられている。主兵装として57mm高エネルギービームライフルを携行し、安定した中距離火力と精密射撃を担保する一方、175mmグレネードランチャーを併載する仕様により、爆風と破片効果で遮蔽物の裏や密集隊形を崩す面制圧も可能になる。さらにM8F-SB1 ビームライフルショーティーを左右に携行でき、短銃身ゆえ取り回しが良く、ワイヤー拘束からの抜き撃ち、急旋回中の片手射撃、格闘の間合いでの追撃など、機動戦に直結する“瞬間火力”として活きる。
ノワールストライカー側には、推進・主翼・固定武装が一体化して搭載される。主翼は展開状態そのものが戦闘形態で、射線を作る可動と機動安定を同時に成立させる構造だ。固定武装として長射程の実体弾系火器(レールガン系統)を備え、引き撃ちや追撃の外縁レンジを担当する。加えて大型ビームブレイドを装備し、ビーム刃の発生で一気に白兵へ移行できるため、「拘束→接近→斬撃→離脱」を背部ユニットだけで完結できるのが強みだ。結果としてストライクノワールは、射撃と格闘を“段階”ではなく“連続動作”として繋げる武装体系を持つ。
スヴェン・カル・バヤンの思想とパイロット能力
スヴェン・カル・バヤンは地球連合軍第81独立機動群「ファントムペイン」に所属する士官で、ストライクノワールのパイロットとして前線に投入される。シャムス・コーザ、ミューディー・ホルクロフトらと行動を共にし、部隊としてはヴェルデバスター、ブルデュエルなどと役割分担しながら、局地戦を短時間で決着させる特殊作戦を得意とする。スヴェンの人格は、戦場での冷徹さと命令遵守によって際立ち、敵対者を情緒で捉えない“任務の遂行者”として描かれる。
思想の中核は、コーディネイターを明確な敵と規定し、その排除を正当化する価値観にある。スヴェンは個人の善悪や事情よりも、所属組織の目的達成を最優先に置くため、戦闘判断が常に割り切れている。そこにはブルーコスモス的な反コーディネイター思想と親和性があり、感情の噴出というより「教育と環境で形成された敵意」として機能している点が特徴だ。だからこそ、彼の冷酷さは衝動ではなく、訓練で研ぎ澄まされた合理性として表に出る。
パイロット能力は、強化人間的な即効性ではなく、基礎技量の積み上げで高水準に到達したタイプだ。編隊戦術の理解、敵味方の位置関係の把握、射線管理、推進剤と姿勢制御の運用が精密で、ストライクE系の改良OSと相性が良い。アンカーランチャーによる拘束で相手の推進を殺し、ビームライフルショーティーで至近距離の隙を刺し、ビームブレイドで確実に致命傷へ繋ぐ一連の動作を、迷いなく連結できるのが強みだ。単発のエース的ひらめきより、再現性の高い“手順”で勝ちを積み上げる操縦者だ。
ただし物語上のスヴェンは、完全な戦闘機械として固定されるだけでは終わらない。セレーネ・マクグリフやスターゲイザーガンダムを巡る出来事を経て、彼の内面には「命令の外側」にある感情や疑問が差し込み、揺らぎが生まれる。その揺らぎは操縦の弱体化ではなく、むしろ判断の幅を広げる方向へ働き、任務遂行一辺倒だった戦い方に“選択”を持ち込む。結果としてスヴェンは、冷静な戦術眼と高い操縦精度を維持したまま、自身の憎悪の由来と向き合う人物へ変化していく。
