ガンダムハルートの対戦一覧表
| 対戦カード | 宇宙・中距離 | 宇宙・近距離 | 宇宙・遠距離 | 地上 |
| ガンダムハルート vs リボーンズガンダム | 敗北 | 敗北 | 敗北 | 敗北 |
| ガンダムハルート vs アルケーガンダム | 勝利 | 敗北 | 勝利 | 勝利 |
| ガンダムハルート vs ELSクアンタ | 敗北 | 敗北 | 敗北 | 敗北 |
| ガンダムハルート vs ガンダムサバーニャ | 敗北 | 勝利 | 敗北 | 敗北 |
| ガンダムハルート vs ラファエルガンダム | 勝利 | 敗北 | 敗北 | 勝利 |
| ガンダムハルート vs ガンダムエクシアリペアIV | 敗北 | 敗北 | 勝利 | 勝利 |
ガンダムハルートの武装
ガンダムハルート(GN-011)は、ソレスタルビーイングのイアン・ヴァスティが、アレルヤ・ハプティズムとマリー・パーファシー(ソーマ・ピーリス)のために開発した複座コクピット機であり、先行するガンダムキュリオス(GN-003)/アリオスガンダム(GN-007)の「変形・高速一撃離脱」という系譜を維持しながら、単機での制圧力を引き上げた重武装志向の設計になる。MS形態と飛行形態を切り替え、超高速で戦域を横断しつつ、GN粒子兵器を“面”で叩きつける思想が武装配置そのものに反映されている。外装のボリュームは増したが、機体の役割はあくまで「速さで距離を支配し、火力で空間を支配する」点に集約される。
主兵装の核は、左右に各1挺ずつ装備するGNソードライフルになる。これはライフルとしての射撃機能に加え、近接用のブレード、さらに先端が“鋏”状に展開する切断機構までを一体化した多用途複合兵装で、飛行形態では2挺が主翼として機体外形を構成する。つまり武器がそのまま姿勢制御と推力ベクトルの一部になり、加速・旋回・姿勢変更を攻撃へ直結させる構造だ。すれ違いざまの斜め射撃、間合いに入ってからのブレード斬撃、刃先を開いた“シザー”での破砕という三段階を、同一の武装で連続して実行できるのが強みになる。
火力面では、サイドコンテナ先端に内蔵されたGNキャノンが固定武装として効いてくる。コンテナは単なる推進・装甲ブロックではなく、射撃ユニットとビット格納庫を兼ねる攻撃モジュールそのものであり、ここから展開されるのがGNシザービットになる。標準で10基を搭載し(左右コンテナ後部に各5基)、高速・高機動の格闘特化ビットとして敵機へ喰らいつき、先端を鋏状に開いて切断・破砕を行う。機体側が高速で間合いを作り、ビットが“掴んで壊す”仕事を分担することで、1対多数の乱戦でも戦線を崩しやすい。
広域制圧の主役は、腰部背面に搭載されるGNミサイルコンテナになる。多数の誘導GNミサイルを収め、複数ハッチから一斉発射して弾幕を形成し、回避行動を強制したうえでGNソードライフルやGNキャノンの追撃へ繋げる設計だ。撃ち切り後はコンテナ自体をパージし、戦域に残る危険物として扱う運用も可能になる。最終局面ではマルートモードが重なり、アレルヤ/ハレルヤ/ソーマそれぞれのオペレーティングシステムを同時稼働させることで反射と思考を束ね、ビット運用やトランザムの負荷を押し切るように戦闘密度を引き上げる構図になる。
アレルヤとハレルヤの違い
アレルヤ・ハプティズムは、人類革新連盟によって肉体強化と脳改造を施された「超兵」の一人として作られ、その改造の結果として第二人格ハレルヤが内在化した存在になる。外から見れば二重人格だが、単なる症状ではなく、戦闘用に極端化された感情と判断が別系統として表に出る構造だ。つまり同じ身体の中に「人としての理性」と「生存のための獣性」が並立し、戦場という極限状況でスイッチングし得る点が、アレルヤの特異性になる。
アレルヤ側の核は、穏やかさと罪悪感の強さにある。戦場でも相手の死を割り切れず、味方であれ敵であれ命の喪失に引きずられやすい。自分の能力が殺傷に直結する現実を受け止めきれず、戦闘のたびに心的負債を積み上げる傾向がある。一方で、ソレスタルビーイングの理念に「この力を戦争終結へ転化できる」という希望を見出し、プトレマイオスのクルーとしてティエリア・アーデやロックオン・ストラトス(ライル・ディランディ)とも関係性を結び直していく。劇場版ではマリーと共に贖罪の道を選び、戦いから距離を取ろうとする姿勢が表面化する。
ハレルヤ側の核は、生存と勝利を最優先にする攻撃性だ。アレルヤが躊躇する局面で、恐怖・怒り・闘争本能を燃料にして出力を上げ、言動も戦法も「殺すための合理」へ振り切れる。コックピットの会話でも挑発的で、敵の心理的隙を突く言葉選びをする一方、戦闘では接近戦の踏み込みが鋭く、相手の退路や姿勢制御を潰す選択を迷いなく取る。要するに、ハレルヤはアレルヤが背負う良心のブレーキを外し、短時間で最適解へ到達するための“冷酷な推進装置”として働く。
両者の決定的な違いは、同じ身体と記憶領域を共有しながら「何を優先順位の頂点に置くか」が真逆な点にある。アレルヤは“殺さない理由”を積み上げて戦いを遠ざけ、ハレルヤは“生き残る理由”を最大化して戦いを引き寄せる。ただし結末は単純な勝敗ではなく、ガンダムハルートの複座という構造が示すとおり、マリー(ソーマ)を含めた三者の判断を束ねて「葛藤そのものを戦闘判断へ変換する」方向に到達する。アレルヤの倫理とハレルヤの苛烈さが相殺ではなく合成へ向かうとき、ハルートは高速戦闘と広域制圧を同時に成立させる機体として完成する。
