ガンダムヘビーアームズ改(EW版)の対戦一覧表
| 対戦カード | 宇宙・中距離 | 宇宙・近距離 | 宇宙・遠距離 | 地上 |
| ガンダムヘビーアームズ改(EW版) vs ウイングガンダムゼロ(EW版) | 敗北 | 敗北 | 敗北 | 敗北 |
| ガンダムヘビーアームズ改(EW版) vs ガンダムデスサイズヘル(EW版) | 敗北 | 敗北 | 勝利 | 敗北 |
| ガンダムヘビーアームズ改(EW版) vs ガンダムサンドロック改(EW版) | 勝利 | 敗北 | 勝利 | 勝利 |
| ガンダムヘビーアームズ改(EW版) vs アルトロンガンダム(EW版) | 敗北 | 敗北 | 敗北 | 敗北 |
| ガンダムヘビーアームズ改(EW版) vs トールギスⅡ | 敗北 | 敗北 | 敗北 | 敗北 |
| ガンダムヘビーアームズ改(EW版) vs トールギスⅢ | 敗北 | 敗北 | 敗北 | 敗北 |
ガンダムヘビーアームズ改(EW版)の武装
XXXG-01H2 ガンダムヘビーアームズ改(EW版)は、OVA『新機動戦記ガンダムW Endless Waltz』で描かれた重火器運用に特化したガンダムで、外装ハッチと固定火器の密度で「撃ち続ける」思想を徹底した機体だ。テレビ版のXXXG-01H ガンダムヘビーアームズをベースにしつつ、映像表現としては装甲の面構成やハッチ配置が精密化され、武装が露出する瞬間の情報量が増している。機体色の赤・白・黒のコントラストと、武装ハッチの連鎖開閉が合わさり、攻勢開始の合図そのものが“ギミック”として成立する。
固定武装の中核は、頭部バルカン×2、両肩マシンキャノン×2、胸部ガトリング砲×4という近中距離の弾幕群だ。特に胸部ガトリング砲は、機体正面の装甲ハッチが開くことで一斉に露出し、射線を太くして前方を面で薙ぐ設計になっている。肩のマシンキャノンは上方・側方へ偏差を取りやすく、頭部バルカンは至近距離の割り込みに即応する補助火器として機能し、いずれも「機体を構え直す前に撃てる」位置に置かれている点が特徴だ。
ミサイル系は、ホーミングミサイルとマイクロミサイルを中心に“面制圧の層”を形成する。ホーミングミサイルは回避行動を強制し、回避先へガトリングの射線を重ねるための圧力として働く。マイクロミサイルは細かい弾道で広い範囲に散り、遮蔽物裏や密集目標を崩す用途に向く。つまり、ミサイルで動かし、ガトリングで止め、キャノンとバルカンで詰めるという多層の制圧が、ヘビーアームズ改の戦い方になる。
そしてEW版ヘビーアームズ改を象徴するのが、手持ちのダブルガトリングガン×2だ。両手にそれぞれガトリングを保持し、胸部ガトリング砲・肩マシンキャノンと合わせて“複数の発射源”を同時運用することで、敵の侵入経路そのものを弾丸で封鎖する。全身ハッチの開閉と連動して火器が次々と露出するため、撃ち始めから撃ち終わりまでの間に火力が途切れにくく、弾幕の密度で主導権を握る設計思想が際立つ。近接格闘で勝ち切る機体ではなく、敵に近づく前提を捨てて、近づけさせないために武装が組まれている機体だ。
トロワ・バートンの思想とパイロット能力
トロワ・バートンは寡黙で感情を表に出さないが、内側には仲間への配慮と強い責任感を抱えた人物だ。地球降下後にサーカス団へ潜入し、ピエロ役として振る舞いながら情報と立場を確保する姿は、彼の「生存のための演技」を端的に示す。キャスリン・ブルームと行動を共にする中でも、言葉で熱く語るのではなく、必要な時に必要な行動だけで信頼を積み上げていく。派手な自己主張より、状況の中で最善を選ぶことに価値を置く性格だ。
彼の思想の根には、理想やスローガンよりも“任務の完遂”を優先する実務主義がある。そもそも「トロワ・バートン」という名は本名ではなく、オペレーション・メテオに参加する過程で別人の名を引き継いだ偽名だ。本人は幼い頃から戦場を渡り歩いた傭兵的な経歴を持ち、体系化された訓練を受けずとも実戦で生き残ってきた。その背景が、極端な環境でも冷静に手順を組み立て、感情を抑えて行動できる強さを形作っている。
パイロットとしてのトロワは、反射神経で無理を通すタイプではなく、機体の癖と状況を読み切って制御するタイプだ。重装備で慣性の大きいヘビーアームズを、体幹と姿勢制御で安定させ、弾幕の角度と射線の重ね方で敵の選択肢を削る。潜入任務では、相手の警戒心を逆手に取って「無害な存在」を演じ切り、戦闘では一転して最短距離で戦力を削ぐ。その切り替えの速さは、操縦技術だけではなく、場面ごとに人格すら切り替えるような精神的コントロールに支えられている。
ただし、トロワは無感情ではない。命令を遂行しながらも内面では揺れており、その揺れを表に出さないことで任務を成立させている人物だ。『Endless Waltz』の戦いでも、彼は前に出て英雄的に叫ぶのではなく、潜入して状況を整え、必要な瞬間にヘビーアームズ改の全火器を解放して戦局を終わらせる。トリガーハッピーな火力を、衝動的な乱射ではなく「逃げ道を塞ぐ設計」として使いこなせる点に、トロワ・バートンのパイロット能力の本質がある。弾幕は派手さのためではなく、作戦を完了させるための道具として緻密に選ばれている。
