ガンダムAGE-FXの対戦一覧表
| 対戦カード | 宇宙・中距離 | 宇宙・近距離 | 宇宙・遠距離 | 地上 |
| ガンダムAGE-FX vs AGE-1フルグランサ | 勝利 | 勝利 | 勝利 | 勝利 |
| ガンダムAGE-FX vs AGE-2ダークハウンド | 勝利 | 勝利 | 勝利 | 勝利 |
ガンダムAGE-FXの武装
ガンダムAGE-FX(型式番号AGE-FX)は、ガンダムAGEシリーズの「ウェア換装」を実質的に捨て、各部ハードポイントへ必要な装備を選択搭載する思想へ寄せた最終世代の機体として整理できる。大破したガンダムAGE-3のコアユニットを基点に、新設計フレームで徹底軽量化とスラスター増設を行い、キオ・アスノの反応速度に追従すること自体を設計目的に据えるのが核になる。「FX」が“Follow X-Rounder”を意味し、キオ専用機であることを直截に示すのも、この機体の武装体系が「人(Xラウンダー)ありき」で組まれている証拠だ。
主武装のスタングルライフルは、状況に応じて形態を変える“出力の段階変化”が最大の特徴になる。先端バレルを展開して高出力化するチャージモードを備え、さらにオプションの大型バレルを合体させることで最大出力形態ダイダルバズーカへ移行する、と設定上は一本の射撃兵装の中に「通常→高出力→最大出力」を折り込んでいる。ガンプラ側でも、スタングルライフルがダイダルバズーカへ換装できる点、バーストモード再現用のエフェクトが付属する点が明記されており、演出だけでなく“運用局面の切り替え”がAGE-FXの売りとして一貫している。
近接兵装はビームサーベル2基を基本線に置きつつ、AGE-FXでは「手持ち機能を廃した完全内蔵式」とされ、抜き差しの所作よりも即応性へ寄せた割り切りが見える。さらに、AGE-FXの象徴がCファンネル14基(大型6・小型8)で、ギラーガやレギルスとの交戦経験を踏まえた“刀剣型のオールレンジ攻撃兵器”として定義される。Cファンネルは攻撃だけでなくシールド機能を持ち、密集展開で防御面積を広げたり、一定範囲に展開してビームバリアを形成したりと、攻防一体の運用が前提になるうえ、1基を前腕のビームサーベル発振口に差し込んで「通常の剣」として使う転用まで想定されている。つまりAGE-FXの近接戦は、サーベル2基+Cファンネルの多点刃で“斬撃の密度”を上げる設計だ。
そして最終局面用の切り札が、ラ・グラミス攻略戦直前に追加されたFXバーストモードになる。これはCファンネル制御の低下と引き換えに機動性を極限まで高め、単機での大量撃破を可能にする機能とされ、発動後は全身のファンネルポートから余剰エネルギーを応用した青白いビームサーベルが展開、格闘能力が飛躍的に上がると説明される。Cファンネル主体の“精密な攻防制御”から、機体全体を刃に変える“突撃制圧”へ切り替える発想で、キオの判断と倫理観がそのまま戦術選択に直結するモードでもある。
キオ・アスノの思想とパイロット能力
キオ・アスノはアセム・アスノとロマリー・ストーン(ロマリー・アスノ)の息子で、フリット・アスノとエミリー・アモンド(エミリー・アスノ)の孫という、アスノ家三世代の系譜そのものを背負う存在だ。A.G.164年時点で13歳とされ、茶髪と翠色の瞳が特徴の少年として紹介される。幼少期にアセムが消息を絶ったため、フリットやロマリーに育てられ、「おじいちゃん子」と呼ばれるほどフリットを慕い、アスノ家の象徴であるAGEデバイスとも強く結びつく。
思想面の芯は、当初から「戦争そのものを終わらせたい」という願いに置かれる。フリットがヴェイガン殲滅を掲げ、アセムが中立として均衡を保とうとするのに対し、キオは地球圏と火星圏の戦争を終わらせるために動き出す、と三者三様の方向性で対比される。さらに、キオはヴェイガンに捕らわれ火星圏へ運ばれたのち、キャプテン・アッシュことアセムの救出で帰還し、火星圏で暮らす人々の事情を知ったことで戦争観が変化した、という流れが物語の骨格になる。ここでキオは「ヴェイガン=悪」と単純化していた視野を更新し、本当の意味でヴェイガンと向き合う段階へ進む。
パイロット能力は“教育”と“資質”の両輪で伸びていく。フリットから贈られたMSバトルシミュレーターで、本人はゲーム感覚のまま操縦技術を叩き込まれ、初陣でもガンダムAGE-3を軽々と乗りこなす、という導入がある一方、早期からXラウンダーとしての片鱗を見せ始めるともされる。育ちの良い優等生風で、危機には率先して手を差し伸べる正義感と優しさを持ちながら、人を疑わず、悪意なく場にそぐわない発言で軋轢を生むことがある、という人間的な未熟さも併記される。加えて、幼少期の経緯から「戦いはゲームの延長」と捉え、自分の行動が人殺しであるという認識が欠けている、という指摘があり、キオの倫理は“成長過程の痛み”とセットで描かれる人物像になる。
その結果として、キオの反応速度や戦闘適応はAGE-3の枠を超え、AGEシステムが導き出した“追従”の答えがガンダムAGE-FXになる、という構図が成立する。キオがAGE-FXを操り、戦争を止めるべくXラウンダーの力を使う、という最終局面の軸は、単なる撃墜数や腕前だけでなく、ゼハート・ガレット、イゼルカント、フリット、アセム(キャプテン・アッシュ)らと向き合う中で獲得した「敵もまた人間だ」という視野の広がりが、操縦と判断へ滲み出る点にある。
