宇宙空間、遮蔽物なし、中距離始動という条件は「射線が通り続ける」ぶん、機体の運動性と照準更新速度がそのまま命綱になり、巨大な火力を抱えるΖΖガンダムと、極小フレームで加速と姿勢制御を詰めたガンダムF91の思想差が露骨に出る。
ΖΖガンダムは頭部ハイメガキャノン(50MW級)と2連装メガビームライフル、ハイパービームサーベル、21連装ミサイルランチャーなど「一撃の重さ」で押し切れる一方、頭部ハイメガキャノン射撃後の行動制限やエネルギー過消費が、遮蔽物なしの撃ち合いでは致命傷になりやすい。
ガンダムF91はビームシールドとヴェスバーという革新的な兵装に加え、バイオ・コンピュータによる操縦支援で反応の遅れを削り、同条件で最も重要な「撃たれない時間」を作るのが得意で、しかも機体自体が小型(頭頂高15.2m)で被弾面積が小さい。
宇宙戦は十分可能なので条件変更は行わず、原作準拠として特殊能力は「必要な状況が満たされた瞬間」にのみ解禁し、世代差(U.C.0088の重火力大型可変MSと、U.C.0123の小型高機動試作MS)もそのまま勝敗の土台に組み込む。
戦力分析
機体
ΖΖガンダム
ΖΖガンダムはジェネレーターを3基搭載する設計で破格の出力を得た代わりに全高22.11m・本体重量32.7t級へ巨大化し、ダブルバルカン、頭部ハイメガキャノン、2連装メガビームライフル、21連装ミサイルランチャー、肩部10連装ミサイルランチャー、ハイパービームサーベルなど“艦隊制圧に近い”火力密度を単機に凝縮している。
この対戦での立ち回りは「中距離のまま撃ち勝つ」よりも、2連装メガビームライフルとミサイルで相手の回避方向を固定し、必中に近い状況で頭部ハイメガキャノンを通す設計図になるが、頭部ハイメガキャノンは射撃後に一定時間行動不能に陥るため、外した瞬間に反撃確定の“賭け”へ転落しやすい。
ガンダムF91
ガンダムF91はビームシールドとヴェスバーを含む斬新な兵装を多数装備し、バイオ・コンピュータがパイロットのバイオリズム適合によって性能を最大限に引き出すという「人機一体の反応速度」を前提に組まれた試作小型MSで、遮蔽物なしの宇宙戦で“先に当て、先に消える”挙動が最も映える。
立ち回りはヴェスバーの射速可変(高速・貫通寄り/低速・破壊力寄りの撃ち分け)で遠〜中距離の主導権を握りつつ、ビームシールドで射線を切り、必要なら高機動運動の副産物としてMEPE(剥離金属片が輪郭に沿った残像を生み、肉眼とセンサー双方を惑わす)まで踏み込んで、巨大なΖΖガンダムに照準更新の負担を押し付ける形になる。
パイロット
ジュドー・アーシタ
ジュドー・アーシタは大出力機を強引に押し通す胆力と、土壇場で戦術を切り替える現場脳を併せ持ち、ΖΖガンダムの“燃費の悪い最終兵器群”を「ここでしか撃てない」という瞬間にまとめて叩き込む決断力が最大の武器になる。
この対戦での立ち回りは、相手が小型で速い以上「追いかけて当てる」のではなく、ミサイル・ポッドや21連装ミサイルランチャーで空間を区切り、2連装メガビームライフルの連続射で回避先を潰してから頭部ハイメガキャノンを通す“空間制圧→必殺”の二段構えが最適になるが、外した時の反撃が重すぎて精神的にも時間的にも余裕を失いやすい。
シーブック・アノー
シーブック・アノーは「操縦の上手さ」だけでなく、状況の読み替えが速いのが強みで、バイオ・コンピュータ適合が得られると操縦補正が“機体側から勝手に寄ってくる”ため、視界と計器が追いつかない速度域でも射撃と回避の同時処理を成立させやすい。
この対戦での立ち回りは、ヴェスバーでΖΖガンダムの推進器・武装基部(肩部ラッチ、バックパック周辺、頭部センサー周辺)を優先的に削って「頭部ハイメガキャノンの一発」を成立させないことに尽き、ビームシールドで“当たるはずだった一撃”を無効化した直後に、MEPEの残像で照準更新を遅らせて反撃の角度を確定させるのが最短手になる。
ΖΖガンダム vs ガンダムF91|一騎討ちシミュレーション
序盤戦
中距離で正対した瞬間、ガンダムF91は推力の立ち上がりで相対速度を先に作り、ヴェスバーを高速・貫通寄りの設定で“一点を貫く線”として撃ち始め、ΖΖガンダムは2連装メガビームライフルで面制圧を作ろうとするが、小型のガンダムF91は機体サイズ差そのものを盾にして被弾確率を下げる。
シーブック・アノーはコクピット内で「ガンダムF91は、シーブック・アノーで行きます!」と気持ちを切り替え、ビームシールドを最小展開して射線を一度だけ受け流すと、返しのヴェスバーでΖΖガンダムの肩部10連装ミサイル・ポッド基部に狙いを集めて“空間制圧の芽”を潰しにいく。
ジュドー・アーシタは追いすがるよりも、21連装ミサイルランチャーと2連装メガビームライフルの同時運用で回避経路を塞ぎ、頭部ハイメガキャノンの射線が通る一瞬を探すが、ガンダムF91が作る加速の“間”のせいで照準が追いつかず、序盤の主導権はガンダムF91が握る。
中盤戦
ミサイルの雲を抜けるタイミングでΖΖガンダムは頭部ハイメガキャノンのチャージに入り、50MW級の一撃で勝負を決めにいくが、その予備動作(機体姿勢の固定と射線の確保)が“撃つ前から読める情報”として宇宙空間に露出し、ガンダムF91はビームシールドを展開しながら斜め上へ逃げずに突っ込んで射角そのものを崩す。
ビームシールドが受けた熱量で警告が鳴るより早く、ガンダムF91はヴェスバーを低速・破壊力寄りに切り替え、ΖΖガンダムのバックパック側面と脚部スラスター周りへ“押し潰す光”を叩き込み、巨体の慣性を殺して旋回半径をさらに大きくさせることで、次の頭部ハイメガキャノンの角度を作らせない。
ΖΖガンダムは分離・合体や変形を選べるが、遮蔽物なしで相手が小型高機動だと形態変更の一瞬が“狙撃の的”になりやすく、ここは機動性維持を優先してモビルスーツ形態のまま耐え、2連装メガビームライフルとダブルバルカンでガンダムF91の接近線を切ろうとするものの、命中弾はビームシールドの面と小型機体の回頭で薄められていく。
終盤戦
中盤の被弾でΖΖガンダムの推進器周りが削れたことで、もともと巨大な機体の照準更新がさらに遅れ、ガンダムF91は“撃てる角度”を作っては消し、消えては別角度から撃つという反復で、ヴェスバーの一本一本を「武装の切断」と「姿勢制御の破壊」に変換し始める。
ジュドー・アーシタは苛立ちを抑えながら「そんなに人を信じられないのか!憎しみは、憎しみを呼ぶだけだって分かれ!」と叫び、力押しではなく“相手を止める”方向へ意識を切り替えてミサイルで空間を網にしようとするが、ガンダムF91の速度域では網が張られる前に外へ出られる。
ここでシーブック・アノーはバイオ・コンピュータの補正に乗せて操縦をさらに尖らせ、熱限界に近づく運動を意図的に積み上げてMEPEを誘発し、剥離金属片が生む“輪郭の残像”をΖΖガンダムのセンサー更新と肉眼の双方に押し付け、次に来る決着の一手のために「当たらない錯覚」を完成させる。
決着
ΖΖガンダムは最後の賭けとして頭部ハイメガキャノンの射線を無理やり通し、発射直前に2連装メガビームライフルの連射でガンダムF91の回避方向を縛ろうとするが、ガンダムF91はビームシールドを細かく点滅させて“当たりそうな弾だけ”を削り、同時にMEPEの残像をΖΖガンダムの正面に散らして「本体がどこにいるか」を瞬間的に曖昧にする。
頭部ハイメガキャノンが宇宙を白く塗り替える一閃は残像の一つを貫いて空間を焼くだけに終わり、直後にΖΖガンダムは設定通りエネルギー消費の反動で“一定時間の行動不能”に落ち、そこへガンダムF91はヴェスバーを低速・破壊力寄りで二連射し、まず頭部センサー周辺と頭部ハイメガキャノン基部を焼き切って「次の一発」を物理的に封じる。
最後は距離を詰めたガンダムF91がビームシールドを面展開してΖΖガンダムの2連装メガビームライフルの銃口を押し退け、空いた胸部ラインへ高出力を一点で通し、装甲の内側で爆ぜる粒子流がジェネレーター系統へ連鎖してΖΖガンダムの機体出力を落とし切ったところで、コア・ファイター分離の判断が間に合うギリギリのタイミングまで追撃角度を維持して“撃墜ではなく戦闘不能”として勝負を終える。
ΖΖガンダム vs ガンダムF91|勝敗分析
勝敗判定
勝者:ガンダムF91。
想定勝率:ガンダムF91 78%:ΖΖガンダム 22%。
勝因分析
- 小型機体ゆえの被弾面積の小ささと、バイオ・コンピュータ適合による反応速度の底上げで「照準更新勝ち」を作れる。
- ヴェスバーとビームシールドの組み合わせで、撃ち合いを“受けてから勝つ”形に変換できる。
- MEPEの残像効果が、遮蔽物なしの空間でこそ最大効率になり、巨体側の追尾を破綻させる。
- 頭部ハイメガキャノンは決定力が高い反面、射撃後の行動不能とエネルギー過消費がリスクとして重すぎる。
- ヴェスバーで推進器・武装基部を削る戦い方が、ΖΖガンダムの長所(火力)を発揮する前提(照準と姿勢)そのものを壊す。
ΖΖガンダム vs ガンダムF91|異なる条件の場合
宇宙戦・近距離開始
近距離開始だとΖΖガンダムのハイパービームサーベルと巨体の押し込みが怖いが、ガンダムF91はビームシールドという“近距離で成立する面防御”があるため、初手の斬撃交換を受け流してから距離を剥がすルートが作れる。
ΖΖガンダムは格闘の当てやすさを優先して前へ出るほど、ヴェスバーが「関節と推進器を折る光」になって返ってくるので、殴り合いの距離を維持すること自体が難しく、近距離ほど“最初の10秒”に勝負が偏る。
結論としてはガンダムF91勝利で、勝率はやや下がるがそれでもガンダムF91 70%:ΖΖガンダム 30%程度になる。
宇宙戦・遠距離開始
遠距離開始はヴェスバーの射速可変がそのまま試合を支配し、ΖΖガンダムの2連装メガビームライフルが届く前に、ガンダムF91が先に推進器と武装基部を削って“接近して撃つ権利”を奪う。
ΖΖガンダムが遠距離から狙う頭部ハイメガキャノンは、射線が長いぶん予備動作が読まれやすく、外した瞬間の行動不能が遠距離でも致命傷になり、遮蔽物なし条件ではリターンよりリスクが勝ちやすい。
結論はガンダムF91勝利で、勝率は上がってガンダムF91 83%:ΖΖガンダム 17%程度になる。
地上戦
地上戦は重力と地形の影響でΖΖガンダムの巨体が不利になりやすい一方、もし遮蔽物が多い環境なら頭部ハイメガキャノンの奇襲価値が上がるが、今回は障害物なしなので「逃げ場のない射線」が再びガンダムF91の得意分野になる。
ガンダムF91は地上でも小型ゆえに姿勢制御と加速の切り返しが軽く、ビームシールドで正面火力を受けながら横へ抜ける動きがしやすいので、ΖΖガンダムが“踏ん張って当てる”ほど横から関節を焼かれる。
結論はガンダムF91勝利で、勝率はガンダムF91 76%:ΖΖガンダム 24%程度になる。
ΖΖガンダム vs ガンダムF91に関するQ&A
Q1. ΖΖガンダムの頭部ハイメガキャノンが直撃したら一撃で終わらないか
頭部ハイメガキャノンは戦艦主砲級を凌駕する高出力で、直撃すればガンダムF91が致命傷を負う可能性は高い。
ただし遮蔽物なしでは発射前の姿勢固定が読まれやすく、ガンダムF91はビームシールドで“当たるはずだった線”を潰しながら射角そのものを崩しやすい。
さらに射撃後に一定時間行動不能になるリスクが大きく、外した瞬間にヴェスバーの反撃で頭部基部を焼かれて次弾が封じられるため、実戦的には「撃てたら勝ち」になり切りにくい。
Q2. ガンダムF91のヴェスバーは何が強いのか
ヴェスバーは「高速・貫通寄り」と「低速・破壊力寄り」を撃ち分けられる思想のビーム兵装として語られることが多く、狙う部位に応じて“刺す”と“砕く”を切り替えられるのが強みになる。
この対戦では推進器や武装基部のように壊せば行動を縛れる部位が多いΖΖガンダムが相手なので、ヴェスバーの一撃がそのまま「次の頭部ハイメガキャノンを撃てない状態」へ直結しやすい。
結果として、単なる火力比較ではなく“戦う権利の剥奪”として働き、巨体側の強みを発揮する前提条件を崩し続けられる点が決定的になる。
Q3. ガンダムF91のビームシールドはΖΖガンダムの火力に耐えられるのか
ビームシールドは撃ち合いで「一発を無効化して姿勢を崩す」用途ができるのが重要になる。
もちろん無制限に耐える魔法ではなく、頭部ハイメガキャノン級を正面から長時間受ける使い方は危険だが、実戦では“面を最小に出して一瞬だけ受ける”ことで、命中そのものを成立させない使い方が現実的になる。
この「受ける時間を短くする」発想が小型高機動と噛み合い、ΖΖガンダムが作る射線に対して“当たる瞬間だけ消す”動きが可能になるのが勝敗へ直結する。
Q4. MEPE(質量を持った残像)はどの程度、命中率を下げるのか
MEPEは金属剥離による強制冷却の副産物として、機動慣性方向に機体輪郭とある程度の質量を持った残像が発生し、レーダー攪乱だけでなく肉眼にも錯覚を起こしやすいと説明される。
遮蔽物なしの宇宙空間では「どこにいるか」を最後まで視認し続けることが重要なので、残像が一瞬でも照準更新を遅らせれば、その遅れが次の回避と次の射撃へ雪だるま式に波及する。
とくにΖΖガンダムは巨体で慣性と旋回半径の負担が大きく、照準更新が遅れた瞬間に“追いかけて撃つ”という行為自体が破綻しやすいため、命中率低下は体感以上に戦果へ直結する。
Q5. ΖΖガンダムのバイオセンサーは逆転要素にならないか
ΖΖガンダムはバイオセンサーを搭載しており、パイロットの精神状態が極限へ寄った局面で反応や挙動が鋭くなる可能性はある。
ただしこの条件では「一瞬の覚醒」よりも「照準更新を何十回も強制される消耗戦」が発生しやすく、そもそも射撃後行動不能やエネルギー過消費という構造的な隙が残り続ける。
逆転が起こるとすれば“必殺の一射が当たる瞬間”に収束するが、その瞬間を作るまでにガンダムF91が推進器と頭部基部を削って確率を下げていくため、総合では逆転札になり切りにくい。
Q6. 形態変化(Gフォートレスなど)は有効ではないのか
ΖΖガンダムは分離・合体と複数形態を持つ設計で、状況に応じて推力や運用を変えられるが、遮蔽物なしの中距離戦では形態変化の瞬間が“射線の固定”として相手に読まれやすい。
ガンダムF91はヴェスバーで「変形する前に壊す」狙いが成立しやすく、たとえ変形が通っても小型機の加速で外周へ回り込まれると、形態変化で得た利点(推力や射角)を活かす前に姿勢を崩される。
結果としてこの条件では、ΖΖガンダムは形態変化よりもモビルスーツ形態で火力を集中し、短時間で決める方がまだ勝ち筋が太くなるが、その短時間勝負自体をガンダムF91が許しにくい。
まとめ|ΖΖガンダム vs ガンダムF91
- 遮蔽物なし中距離宇宙戦は運動性と照準更新が支配し、小型高機動のガンダムF91が土俵を握る。
- Ζガンダムは頭部ハイメガキャノンと2連装メガビームライフルで決定力を持つが、射撃後行動不能とエネルギー負担が重い。
- ガンダムF91はビームシールドとヴェスバー、バイオ・コンピュータで「受けてから勝つ」反撃線を作れる。
- MEPEの残像効果は遮蔽物なしで価値が跳ね上がり、巨体側の追尾を破綻させやすい。
- 序盤はヴェスバーの狙撃でミサイル系統と推進器周りが削られ、ΖΖガンダムの空間制圧が細る。
- 中盤は頭部ハイメガキャノンの予備動作を射角崩しで潰され、ビームシールドが“当たりそうな弾”だけを消す。
- 終盤はMEPEの錯覚が照準更新を遅らせ、ΖΖガンダムの「当てるための手順」が崩壊する。
- 決着は頭部ハイメガキャノン空振り→行動不能の隙に、頭部基部と推進器を折られて戦闘不能へ落ちる
- 勝敗判定はガンダムF91勝利、想定勝率はガンダムF91 78%:ΖΖガンダム 22%となる。
- ΖΖガンダムの勝ち筋は「必中の頭部ハイメガキャノン」だが、成立確率をガンダムF91が徹底的に下げる。
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