ELSクアンタ vs ラファエルガンダム

宇宙空間、遮蔽物なし、中距離から同時に正対した瞬間、ELSクアンタはGN粒子の散布密度を上げて主導権を奪いに行き、ラファエルガンダムは背部のセラヴィーガンダムⅡを“切り札のもう一機”としていつでも切り離せる姿勢を保つ。

両者は同じ「劇場版 機動戦士ガンダム00」の最終局面に属するが、ELSクアンタが刹那・F・セイエイ専用のツインドライヴで機動と防御と攻撃を同一リソースで高密度に束ねるのに対し、ラファエルガンダムはガデッサ系列由来の機体構造とセラヴィーガンダムⅡの遠隔運用で“射線の設計”そのものを武器にする。

遮蔽物がない条件は、ラファエルガンダムが得意な「本体のGNビームライフルで挙動を縛り、側面へ回したセラヴィーガンダムⅡのGNバズーカで回避方向を塞ぐ」定石を強める一方、ELSクアンタのGNソードビットによるGNフィールドと量子テレポートが成立すると、その定石が土台から崩れる。

本稿は、原作設定に沿って特殊能力は状況が整った時のみ解禁し、世代差による性能差もそのまま反映したうえで、序盤戦・中盤戦・終盤戦・決着までを一騎討ちとして具体的に描く。

戦力分析

機体

ELSクアンタ

ELSクアンタは、ダブルオークアンタを基点にツインドライヴの出力余裕とGNソードVの多用途性、さらにGNソードビットの防御展開を併せ持ち、「撃つ・防ぐ・詰める」を切り替えではなく同時進行で回しやすい点が最大の強みだ。

この対戦での立ち回りは、GNソードビットを盾形態に展開してGNフィールドで一度合成火力を受け止め、粒子消費と射線の癖を把握したうえで、量子テレポートで“詰める角度”を奪い、GNソードVの斬撃レンジに持ち込む最短手順が最適解になる。

ラファエルガンダム

ラファエルガンダムは、背部のセラヴィーガンダムⅡを分離して独立運用できる構造が核で、単機でありながら二機分の射線を組み上げて相手の回避選択肢を削る“戦術装置”として完成している。

この対戦での立ち回りは、ラファエルガンダムのGNビームライフルで相手の姿勢制御を揺さぶりつつ、脳量子波で操作するセラヴィーガンダムⅡを外周へ回してL字を形成し、GNバズーカ二門で回避方向の先に“撃てる空間”を置き続け、量子テレポートを切らせるか、GNフィールドの維持コストを上げて綻びを作ることに集約される。

パイロット

刹那・F・セイエイ

刹那・F・セイエイは純粋種のイノベイターとして覚醒し、戦闘における反応速度や空間把握が“相手の強みを出させない短手数”へ寄りやすく、読み合いを長引かせずに局面を切断して畳む判断が際立つ。

この対戦での立ち回りは、ラファエルガンダムの射線設計を「GNフィールドで一回ゼロ化して情報を取り、量子テレポートで角度を飛ばし、GNソードVで要所を刈る」という最短の三段に還元し、相手に消耗戦のリズムを握らせないことになる。

ティエリア・アーデ

ティエリア・アーデは状況把握と最適化が武器で、ラファエルガンダムとセラヴィーガンダムⅡの二系統を“同時に動かして同時に当てる”射線制御において、冷静な計算と割り切りがそのまま戦果へ直結する。

この対戦での立ち回りは、無人機であるセラヴィーガンダムⅡを危険域へ踏み込ませる大胆さで相手の進路を押し戻し、GNバズーカとGNビームライフルの射線を同じ回避先へ収束させて量子テレポートのタイミングを縛り、ワープ後の着地点へ“先置きの面制圧”を重ねる一点に勝ち筋を寄せる。

ELSクアンタ vs ラファエルガンダム|一騎討ちシミュレーション

序盤戦

中距離で光点が重なった瞬間、ラファエルガンダムはGNビームライフルを刻んで相手の初動を測り、同時にセラヴィーガンダムⅡを分離して側面へ滑らせ、二方向射撃で逃げ道の幅を削りにかかる。

ELSクアンタは回避で流れず、GNソードビットを盾形態へ展開して平面状のGNフィールドを形成し、ラファエルガンダムのビームとセラヴィーガンダムⅡのGNバズーカの同時射線を同一面で受け止め、粒子消費と弾幕密度を一度に見切ってから前進角を定める。

ラファエルガンダムは“受けられる”と判断した時点で撃ち方を変え、セラヴィーガンダムⅡのGNバズーカを照射気味に散らしてGNフィールド面の縁を焼き、フィールド維持の負担を上げてから本体の射線で刺す狙いに移行する。

中盤戦

ELSクアンタはGNフィールドを張り続ける盾ではなく角度を作る壁として扱い、フィールド面の裏に身を置いたままGNソードVをライフルモードへ切り替え、ラファエルガンダムの姿勢制御スラスターへ粒子弾を刻んで旋回性能を落としにいく。

ラファエルガンダムは後退で逃げず、セラヴィーガンダムⅡをさらに外周へ回してL字を深く取り、GNバズーカ二門の射線を回避角の先に置きながら、本体はGNビームライフルで牽制して量子テレポートの発動タイミングを誘う。

ここでティエリア・アーデは「僕は人間だ!」と言い切り、無人のセラヴィーガンダムⅡをあえて危険な正面寄りへ踏み込ませ、ELSクアンタの進路を“撃てる空間”へ押し戻して詰めの布石を打つ。

終盤戦

ELSクアンタは誘いを理解したうえで、GNソードビットを円環状に再配置して防御面を一段厚くし、セラヴィーガンダムⅡのGNバズーカ二点同時着弾を丸ごと受け止めてから、フィールドの縁を踏み切り台にするように一気に間合いを詰める。

ラファエルガンダムはGNフィールドの展開で時間を稼ぎたいが、攻防を同時に高密度で回すには粒子収支が逼迫しやすく、火力を優先すれば防御が薄くなり、防御を優先すれば射線の圧が落ちるという二択を迫られる。

刹那・F・セイエイは「俺がガンダムだ」と短く言い、量子テレポートで射線の外へ消えるように抜け、次の瞬間には背後上方へ出現してGNソードVの剣先をコクピットブロック脇へ滑り込ませる角度を作る。

決着

量子テレポート直後、ELSクアンタはGNソードビットを散開させて逃げの空間そのものを封鎖し、ラファエルガンダムが旋回で正面を作り直す前に、GNソードVのソードモードで左肩から胸部へ斜めに切り裂き、裂け目へ高濃度粒子を押し込んで駆動系の応答を一瞬で鈍らせる。

ティエリア・アーデはセラヴィーガンダムⅡを割り込ませ、GNバズーカの近距離射撃で押し返して距離を作ろうとするが、ELSクアンタはGNフィールドを“点”で合わせて爆圧を受け流し、反動で浮いたセラヴィーガンダムⅡの腕部へGNソードビットを突き立てて関節を破断し、無人機の武装ラインを先に折る。

最後は、主機が鈍ったラファエルガンダムがGNビームライフルを立て直す前に、ELSクアンタがGNソードVをライフルモードへ返してゼロ距離で粒子弾を胸部へ叩き込み、爆光が収束した時点で推進剤噴射は途切れ、セラヴィーガンダムⅡも射撃姿勢のまま漂流し、戦闘継続不能で決着する。

ELSクアンタ vs ラファエルガンダム|勝敗分析

勝敗判定

勝者はELSクアンタで、想定勝率はELSクアンタ90%、ラファエルガンダム10%だ。

勝因分析

  • ツインドライヴの出力余裕と刹那・F・セイエイ専用設計が、射線戦の“前提”を短手数で壊す。
  • GNソードビットのGNフィールドが、セラヴィーガンダムⅡのGNバズーカとラファエルガンダムの射撃を一度まとめて無効化しやすい。
  • 量子テレポートが距離ではなく角度を奪うため、ラファエルガンダムのL字戦術が成立する前に崩れる。
  • ラファエルガンダムは攻防を同時に高密度で回しにくく、長引くほど粒子収支の読み合いで不利が出やすい。
  • セラヴィーガンダムⅡが無人機である利点はあるが、ELSクアンタの“無効化→詰め”の手順に対して決定打になりにくい。

ELSクアンタ vs ラファエルガンダム|異なる条件の場合

宇宙戦・近距離開始

近距離開始では、ラファエルガンダムがセラヴィーガンダムⅡを分離する“間”そのものが危険になりやすく、分離せずにGNビームライフルとGNフィールドで受ける方向へ寄るが、ELSクアンタのGNソードVが開幕から白兵レンジに入れるため受け切りが難しくなる。

仮に分離できても、近距離でのGNバズーカは爆圧が自機や僚機の姿勢制御を乱しやすく、射線が密集するほど“味方の射線が味方の回避を縛る欠点”が表に出て、相手の詰めを止めるより自分の空間を狭めやすい。

結論として勝敗はさらにELSクアンタ寄りで、想定勝率はELSクアンタ98%、ラファエルガンダム2%になり、ラファエルガンダム側の勝ち筋は開幕でGNフィールドを正確に合わせて一瞬の硬直を作り、セラヴィーガンダムⅡのGNバズーカ連続命中で機動を奪う超短手数に限られる。

宇宙戦・遠距離開始

遠距離開始では、ラファエルガンダムが最も得意な射線設計を最大距離から始められ、セラヴィーガンダムⅡを先に動かしてL字を作り、本体のGNビームライフルで牽制しながら赤ロック外縁を維持する展開を狙える。

ただしELSクアンタは、GNソードビットのGNフィールドで“まずい被弾”を一回消し、さらに量子テレポートで距離そのものを詰めてしまえるため、遠距離が安全地帯として機能し続ける時間が短くなりやすい。

結論として勝率はやや接近して想定勝率はELSクアンタ80%、ラファエルガンダム20%になり、ラファエルガンダム側は量子テレポートを切らせた直後の着地点へ、GNバズーカの照射を先置きして重ねる一点読みが刺されば勝ち筋が見える。

地上戦

地上戦では、慣性制御と推進制御の誤差が被弾へ直結し、遮蔽物なしでも“地面という基準”があるぶん、ラファエルガンダムはセラヴィーガンダムⅡのGNバズーカで空間を区切る精度を上げやすい。

一方でELSクアンタは地上でもGNソードビットのGNフィールド運用と量子テレポートの価値が落ちにくく、地表近くのワープは視認遅延と上下角の錯覚を誘発して「見えた時にはもう背後」という状況を作りやすい。

結論として地上戦でもELSクアンタ優位は概ね維持され、想定勝率はELSクアンタ85%、ラファエルガンダム15%になり、ラファエルガンダム側の現実的な勝ち筋はGNバズーカで脚部・腰部の姿勢制御を焼き切って白兵前に機動を奪う展開になる。

ELSクアンタ vs ラファエルガンダムに関するQ&A

Q1. ラファエルガンダムはなぜ「一機二役」の戦い方ができるのか

ラファエルガンダムは背部にセラヴィーガンダムⅡを搭載し、必要に応じて分離して独立行動させられる構造を持つため、単機でも二方向の射線を同時に組み上げられる。

分離後のセラヴィーガンダムⅡは脳量子波による遠隔操作で動かせる前提があるため、危険域へ踏み込ませてでも射線を作る、回避先へ先置きする、といった“損耗許容の攻め”を選びやすい。

この強みは遮蔽物なしの宇宙戦で特に効くが、相手がGNフィールドで合成火力を一度無効化でき、さらに量子テレポートで射線の角度そのものを飛ばせる場合、射線設計の優位が短時間で失われる点が課題になる。

Q2. セラヴィーガンダムⅡの主兵装は何で、どう強いのか

セラヴィーガンダムⅡの主兵装は両手のGNバズーカで、二門同時運用によって面制圧の密度を上げ、相手の回避方向を“選ばせない”状況を作れる点が強い。

GNバズーカは一発の圧が高く、命中そのものよりも、回避の先を焼いて姿勢制御を乱す、GNフィールド面の縁を焦がして維持コストを上げる、といった“空間の加工”に向く。

ただし照射や爆圧を多用すると味方側の空間も狭まりやすく、相手がGNフィールドを点や面で合わせられる場合や、位置そのものを飛ばす機動が絡む場合、強みが逆に読み合いの材料へ転化しやすい。

Q3. ELSクアンタの防御の要は何か

ELSクアンタの防御の要はGNソードビットで、盾形態に展開して平面状のGNフィールドを形成し、二方向同時射撃のような合成火力を“まとめて受け止める”選択を可能にする点にある。

この方式は、ビット自体が物理的に弾を受けるのではなくフィールド面で受け流す運用になりやすく、粒子が許す範囲で防御の再現性を確保しやすい。

結果として、ラファエルガンダムのように射線設計で追い込む相手に対しても「まず一回受けて情報を取る」余裕が生まれ、その直後に量子テレポートや白兵突入へ繋げられるのが決定的な差になる。

Q4. ラファエルガンダムの持久力はどう評価するべきか

ラファエルガンダムは運用思想として攻防を同時に高密度で回すよりも、射線設計と局面制御で短時間に勝負を傾ける方向へ寄りやすく、持久は“戦術が噛み合っている間だけ確保される”性質が強い。

攻撃を強めればGNフィールドなどの防御に回す余力が減り、防御を厚くすればGNビームライフルとGNバズーカの圧が下がるため、攻防バランスを保つには相手の出方に合わせた最適化が必須になる。

したがってELSクアンタのようにGNフィールドで一度受けられ、量子テレポートで局面を飛ばせる相手には、長引かせるほど不利が出やすく、セラヴィーガンダムⅡの投入タイミングと射線の置き方が勝敗の中心になる。

Q5. 量子テレポートは戦術的に何が危険なのか

量子テレポートは回避の延長ではなく、射線設計が前提としている“角度と距離の関係”を一瞬で書き換えるため、L字や挟撃で追い込む戦術にとって最悪の相性になりやすい。

さらにワープ前後でGNフィールドを維持できる運用が成立すると、「射線で追い込んだ瞬間に受けられ、次の瞬間に背後へ出られる」という形で、追い込みが逆に被弾の起点になり得る。

対抗するには、ワープ後の着地点を読むだけでなく、ワープを切らせる状況を先に作って選択肢を吐かせ、直後にGNバズーカ照射などで空間を固定する二段構えが必要になる。

Q6. このカードでラファエルガンダムが勝つとしたら、何が最重要か

最重要は、セラヴィーガンダムⅡの射線をELSクアンタのGNフィールド面へ正面衝突させず、フィールドの縁や形成角へ当てて維持コストを引き上げ、受け止め続ける判断を鈍らせることだ。

次に、ラファエルガンダム本体のGNビームライフルは決定打として撃つより、量子テレポートを誘発する針として使い、ワープ後の着地点へGNバズーカ照射を先置きして“出た瞬間に当たる空間”を作る必要がある。

この二つが揃った時だけ、ELSクアンタが白兵に入る前に姿勢制御へダメージが蓄積し、ラファエルガンダム側が短時間で畳む勝ち筋が生まれるが、成功確率は高くない。

まとめ|ELSクアンタ vs ラファエルガンダム

  • 遮蔽物なし中距離の宇宙戦では、ラファエルガンダムはセラヴィーガンダムⅡの分離運用で二方向射線を作れる。
  • ELSクアンタはGNソードビットのGNフィールドで合成火力を一度リセットしやすい。
  • 量子テレポートは射線設計そのものを崩すため、ラファエルガンダムの強みと噛み合いが悪い。
  • ELSクアンタはGNソードVで射撃から白兵まで連続して圧をかけられる。
  • ラファエルガンダムは攻防の同時高密度運用が難しく、局面制御が崩れると不利が出やすい。
  • セラヴィーガンダムⅡのGNバズーカは面制圧に強いが、GNフィールド相手は当て方が重要になる。
  • 近距離開始では分離の間が危険になりやすく、ELSクアンタがさらに有利になる。
  • 遠距離開始ではラファエルガンダムの射線戦が活き、勝率がやや接近する。
  • 地上戦でも量子テレポートの価値は落ちにくく、ELSクアンタ優位は概ね維持される。
  • 総合の想定勝率はELSクアンタ90%、ラファエルガンダム10%になる。

こちらも要チェック!!「ティエリア・アーデ搭乗ラファエルガンダムのIF対戦一覧表」はこちら!