ELSクアンタ vs リボーンズガンダム

宇宙空間、遮蔽物なし、中距離開始という条件は、射撃戦の初速とオールレンジ兵器の制圧力がそのまま「主導権」になるため、開幕数十秒で勝敗の流れが決まりやすい舞台になる。

リボーンズガンダムは、リボーンズガンダム形態とリボーンズキャノン形態のモードチェンジで間合いを作り直しつつ、GNフィンファングとGNバスターライフルで中距離を「支配」できる機体であり、横移動の逃げ場がない空間ほど嫌らしさが増す存在だ。

一方のELSクアンタは、『機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer-』終盤からエピローグにかけて示唆された「ELSとの融合後の変化」により、固定されたシルエットを持たない特性と、背部の発光する翼状パーツの形成が語られており、機体としての“戦い方そのもの”が通常のモビルスーツ戦から逸脱しうる。

この一騎討ちは「純粋な火力勝負」に見えて、実際には“照準の成立”と“相互干渉の拒否”が決定打を握るため、GN粒子を介した感応・情報戦・回避機動の質が、最後には装甲厚やビーム出力以上に効いてくる。

戦力分析

機体

ELSクアンタ

ELSクアンタは『劇場版』エピローグで、クアンタムバースト時に排除した装甲がELSによって再構築され、背部に8枚の発光翼状パーツが形成され、状況に応じて機体形状が変化し固定シルエットを持たないと整理されているため、一般的な「被弾=姿勢崩壊」や「損傷=機能喪失」の常識が成立しにくい側に立つ。

この対戦での立ち回りは、序盤は“わざと”中距離で見せてリボーンズガンダムのGNフィンファング展開を誘い、次にELSクアンタ側が機体形状の変化と急制動を混ぜてロックオンの癖を読ませ、終盤に「照準が成立しない距離」へ一気に位相をずらして近接決戦へ持ち込む運用が最適解になる。

リボーンズガンダム

リボーンズガンダムは、武装としてGNバスターライフル、大型GNビームサーベル、GNシールド、大型GNフィンファング、小型GNフィンファングなどを持ち、リボーンズキャノン形態へのモードチェンジで砲撃寄りに性格を変えられる「万能型の最終回答」に近い機体だ。

この対戦での立ち回りは、開幕はリボーンズガンダム形態でGNフィンファングを散らして回避ベクトルを縛り、相手の回避に“癖”が出た瞬間にリボーンズキャノン形態へ切り替えてGNバスターライフルの一撃を押し付け、近づかれたら大型GNビームサーベルとGNシールドで迎撃して再び距離を剥がす循環が勝ち筋になる。

パイロット

刹那・F・セイエイ

刹那・F・セイエイは、戦場で「ガンダム」を絶対視した原体験を起点に、ガンダムマイスターとしての介入と喪失を積み重ねた末に“変革”へ到達していく人物であり、「俺がガンダムだ」という言葉に象徴されるように、自己同一化の強さが戦闘時の迷いの少なさに直結する。

この対戦での立ち回りは、リボンズ・アルマークが得意とする「相手を計算に落とす」領域を、刹那・F・セイエイが“計算外の踏み込み”と“間合いの破壊”で潰す構図になりやすく、特にELSクアンタという不確定性の塊を得た場合は、刹那・F・セイエイの判断速度がそのまま敵の照準成立率を下げ続ける。

リボンズ・アルマーク

リボンズ・アルマークは、自身を「人類を導く存在」と規定し、イノベイターをも踏み台にして支配を完成させようとする傲慢さが言動に表れ、「人類を導くのはイノベイターではなく、この僕、リボンズ・アルマークだよ」という言葉にその本質が凝縮される。

この対戦での立ち回りは、リボンズ・アルマークが“相手が常識的に回避する”前提で網を張るほど強くなる一方で、ELSクアンタのように形状変化と挙動の不連続を持つ相手には、早い段階で「想定モデル」を捨てて乱戦用の安全策へ切り替えられるかどうかが、生存率を左右する分岐になる。

ELSクアンタ vs リボーンズガンダム|一騎討ちシミュレーション

序盤戦

交戦距離は中距離、互いの機影は星屑もデブリもない真空の闇に浮き、リボーンズガンダムはリボーンズ・アルマークの号令でGNバスターライフルを正面に据えつつ小型GNフィンファングを左右へ散らし、いきなり回避角度そのものを奪いにかかる。

ELSクアンタは、通常のモビルスーツなら“当てにいく”タイミングで一拍遅れて機体姿勢を微妙に崩し、背部の発光翼状パーツが薄く広がるように形を変え、狙いが合った瞬間だけ機体の輪郭が変質することで、リボーンズガンダム側のロックオンを「成立しかけて、外れる」状態に落とし込む。

リボンズ・アルマークは余裕を崩さず「人類を導くのはイノベイターではなく、この僕、リボンズ・アルマークだよ」と言い放ち、GNフィンファングを“追尾”ではなく“待ち伏せ”に切り替えて、ELSクアンタが次に出す変化の癖を掴みにいく。

中盤戦

リボーンズガンダムは一度リボーンズキャノン形態へモードチェンジし、機体姿勢を砲撃向けに固定してGNバスターライフルの射線を太く通し、同時にGNフィンファングで回避先を潰して「避けても当たる」領域を作る。

ELSクアンタは正面回避を捨て、機体形状を丸めるように収束させて“当たり判定”を縮めた直後、翼状パーツを展開して急制動から急加速へ移り、ビームが通る「予測線」そのものから外へ滑り出すことで、砲撃の強みである照準の継続を断ち切る。

リボンズ・アルマークは大型GNフィンファングを前面へ寄せて盾のように配置しつつ、リボーンズガンダム形態へ戻して大型GNビームサーベルの間合いも視野に入れ、撃ち切りではなく“時間を稼いで解析する”戦い方へ方針を変える。

終盤戦

終盤に入ると、両者とも「当てれば勝ち」ではなく「当てさせない形が勝ち」に傾き、リボーンズガンダムはGNシールドと大型GNフィンファングを面で並べて防御を厚くし、そこから小型GNフィンファングを針のように差し込んで“変形の隙間”を狙う。

ELSクアンタは、ELS由来の「固定形状を持たない」性質を盾にして被弾の意味を薄めながら、逆に相手の防御陣形が“面”になるほど死角が固定される点へ踏み込み、正面からは絶対に入らず、リボーンズガンダムのシールドとファングの“継ぎ目”へ角度を合わせ続ける。

ここで刹那・F・セイエイは、攻撃の意図を「撃墜」から「主導権の奪取」へ切り替え、「敵を駆逐する!」と低く言い切って機体をさらに前へ出し、相手が“解析”のために作った時間そのものを、近接戦へ変換する圧で潰しにかかる。

決着

決着は一瞬ではなく、まずリボーンズガンダムが小型GNフィンファングを三方向から同時侵入させてコクピット周辺へ収束させ、次に大型GNビームサーベルの斬線で逃げ場を消し、最後にGNバスターライフルの照準を“中心”ではなく“回避先”へ置く三段構えで、ELSクアンタを撃墜の形へ追い込む。

しかしELSクアンタは、追い込みが完成した瞬間に機体外形を変質させて“回避先”を作り替え、翼状パーツが一枚ずつ角度を変えながら機体の回転半径を縮め、ビームが通るはずだった空間を空振りさせたうえで、距離を詰める挙動だけを連続させて大型GNフィンファングの裏へ潜り込む。

リボンズ・アルマークが大型GNビームサーベルで迎撃に振り替えた刹那、ELSクアンタは“面防御の継ぎ目”に一直線で入り、刹那・F・セイエイの突きがリボーンズガンダムの胸部へ通って推力制御が乱れ、散開していたGNフィンファングの指揮が一瞬ほど遅れたことで包囲が解け、機体が姿勢を失いながら後退するリボンズ・アルマークの視界に「自分の計算が成立しない現実」だけが残り、そのまま行動不能に追い込まれて勝負が終わる。

ELSクアンタ vs リボーンズガンダム|勝敗分析

勝敗判定

勝者はELSクアンタとする。

想定勝率はELSクアンタ:85%、リボーンズガンダム:15%とする。

勝因分析

  • ELSクアンタが固定されたシルエットを持たないことで、リボーンズガンダムの照準成立と誘導最適化を継続させにくい。
  • リボーンズガンダムの強みであるGNフィンファング包囲は“回避先の予測”が前提で、外形変化と挙動の不連続が混ざると網が薄くなる。
  • 宇宙・遮蔽物なしはオールレンジが強い一方、回避パターンが固定されるほど不利になり、ELSクアンタ側は変化でそれを拒否できる。
  • リボーンズガンダムは万能だが、万能であるほど「安全策の維持」に寄りやすく、ELSクアンタ側が近接へ圧をかけ続けると判断の遅れが致命傷になる。
  • 刹那・F・セイエイは“迷いを燃料にする”より“迷いを切り捨てる”方向で強くなりやすく、短時間決戦に持ち込むほど勝率が上がる。

ELSクアンタ vs リボーンズガンダム|異なる条件の場合

宇宙戦・近距離開始

宇宙の近距離開始は、リボーンズガンダムにとって大型GNビームサーベルとGNシールドを即時に押し付けられる好条件であり、GNフィンファングも“追い込み”ではなく“刃の追加”として使えるため、序盤の事故率は明確に上がる。

それでもELSクアンタは、機体外形の変質でサーベルの「当たりどころ」をずらし、推力の向きを短い周期で変え続けて斬線の再現性を壊せるため、近距離の有利がそのまま決定打に直結しにくく、最終的には押し合いの中で“継ぎ目”へ刺す形に落とし込みやすい。

勝敗予想はELSクアンタ勝利寄りで、想定勝率はELSクアンタ:80%、リボーンズガンダム:20%とする。

宇宙戦・遠距離開始

宇宙の遠距離開始は、リボーンズガンダムがリボーンズキャノン形態で射線を通し、GNフィンファングで“回避先”を作る時間を十分に確保できるため、純粋に「撃ち合いの設計」ができる分だけ戦いやすい。

ただしELSクアンタは、固定シルエットを持たない性質で被弾の意味を薄めつつ、遠距離で最も重要な「相手の照準が収束する時間」を、外形変化と急制動の繰り返しで削り続けられるため、遠距離での安全圏が長くは続かない。

勝敗予想はELSクアンタ勝利寄りで、想定勝率はELSクアンタ:90%、リボーンズガンダム:10%とする。

地上戦

地上戦は、慣性の制約と地形・高度差が「見えない遮蔽物」になり、リボーンズガンダムのGNフィンファング包囲が“逃げ場の制御”へ直結しやすくなるため、宇宙よりもリボーンズガンダムの詰めの形が作りやすい。

一方でELSクアンタは、機体形状が状況に応じて変化しうる整理がされているため、地上で必要な「急停止」「急旋回」「着地の衝撃吸収」を外形変化で吸収してしまえば、地上の制約を制約として受けにくい。

勝敗予想はなおELSクアンタ勝利寄りだが宇宙より拮抗し、想定勝率はELSクアンタ:85%、リボーンズガンダム:15%とする。

ELSクアンタ vs リボーンズガンダムに関するQ&A

Q1. ELSクアンタの「固定シルエットを持たない」特性は、戦闘で何が一番厄介になるのか

最大の厄介さは、相手が作る「命中の再現性」が崩れる点にあり、同じ距離・同じ角度・同じ速度でも“当たり方”が毎回わずかに変わるため、射撃もオールレンジも最適化が遅れる。

特にリボーンズガンダムのGNフィンファングは、回避先の予測と“追い込み”の順序が強さの核になるので、予測が成立しないだけで網の密度が落ち、包囲が「包囲の形」にならずに穴が開く。

結果として、リボンズ・アルマークが得意な“計算勝ち”の戦い方が機能しにくくなり、最後は近接の押し合いでミスが出た側が崩れる展開になりやすい。

Q2. リボーンズガンダムのモードチェンジは、この対戦でどう活きるのか

リボーンズガンダム形態とリボーンズキャノン形態の切り替えは、「距離の作り直し」と「役割の再定義」を同時に行える点が強く、外した直後に砲撃へ寄せたり、詰められた直後に格闘へ戻したりできる。

ELSクアンタ相手では、照準が外れやすいぶん“当てにいく姿勢の固定”がリスクになるため、外した瞬間に形態を変えて相手の次の行動を揺さぶり、攻撃のテンポを奪い返す用途が最も現実的になる。

ただしモードチェンジは「変化の瞬間」に意識が割れるので、刹那・F・セイエイがそこへ圧をかけ続けると、切り替えが“逃げの動作”として読まれやすくなる。

Q3. GNフィンファングと、ELSクアンタ側の変化はどちらが主導権を握りやすいのか

主導権を握りやすいのは、原理的にはGNフィンファングで、遮蔽物なしの宇宙では“逃げ場を作らせない”網が成立しやすく、中距離開始の時点で攻勢に入れる。

しかしELSクアンタ側に「固定シルエットを持たない」整理が入ると、網が成立しても“捕まえる対象”が一定にならず、ファングの到達点が毎回ずれて小さな隙が生まれ続けるため、主導権が固定されにくい。

結局は、リボンズ・アルマークが網を「撃墜の網」ではなく「時間を稼ぐ網」に切り替えられるかどうかが勝率差になり、切り替えが遅れるほどELSクアンタ側が近接へ持ち込みやすい。

Q4. 両者の防御面では、どこが決定的に違うのか

リボーンズガンダムの防御は、GNシールドと大型GNフィンファングを含む“面の防御”で成立しやすく、攻撃と防御を同じリソースで回しながら被弾率を下げられる。

ELSクアンタの防御は、装備の堅牢さというより「被弾の意味を薄める」方向に寄りやすく、外形変化と状況適応で“当たるはずの場所”を消してしまうので、そもそも相手の攻撃が“効く形”になりにくい。

この差は終盤ほど効き、リボーンズガンダムは守るほど継ぎ目が固定され、ELSクアンタは守るほど形が変わるため、守勢の質が逆方向に伸びていく。

Q5. 「中距離開始・遮蔽物なし」で一番勝敗を左右する要素は何か

一番は「照準が成立し続けるか」で、遮蔽物がないほど“見失う”ことが減る代わりに、回避の癖や速度変化が読み合いの中心になり、当てる側は再現性を求められる。

リボーンズガンダムはGNフィンファングとGNバスターライフルで再現性を作れる側だが、ELSクアンタは固定シルエットを持たない整理とELSの擬態性で再現性を壊せる側なので、噛み合いとしては壊す側が有利になりやすい。

したがって勝敗は「壊す側が壊し切る前に、作る側が一発で決め切れるか」に収束し、リボンズ・アルマークの最短勝ちは“中盤までに致命弾”を作ることになる。

まとめ|ELSクアンタ vs リボーンズガンダム

  • 宇宙戦・遮蔽物なし・中距離開始は、オールレンジ兵器の初動が主導権を握る条件だ。
  • リボーンズガンダムはGNバスターライフルとGNフィンファングを核に、中距離を制圧できる。
  • ELSクアンタは固定されたシルエットを持たない整理により、照準成立そのものを壊しやすい。
  • 序盤はリボーンズガンダムが網を張り、ELSクアンタが網の穴を作る攻防になる。
  • 中盤はリボーンズキャノン形態の砲撃が最大の勝ち筋になる。
  • 終盤は“面防御の継ぎ目”が固定される側が不利になりやすい。
  • 決着は近接での一瞬の遅れが、そのまま行動不能へつながる形になりやすい。
  • 想定勝率はELSクアンタ:85%、リボーンズガンダム:15%と見る。
  • 近距離開始や地上戦ではリボーンズガンダムの事故勝ちが増え、勝率差は縮む。
  • それでも最終的には、ELSクアンタの“不確定性”がリボンズ・アルマークの計算を上回りやすい。

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