G-セルフ(パーフェクトパック)

G-セルフ(パーフェクトパック)の対戦一覧表

対戦カード 宇宙・中距離 宇宙・近距離 宇宙・遠距離 地上
G-セルフ(パーフェクトパック) vs G-ルシファー 勝利 勝利 勝利 勝利
G-セルフ(パーフェクトパック) vs カバカーリー 勝利 勝利 勝利 勝利
G-セルフ(パーフェクトパック) vs ダハック 勝利 勝利 勝利 勝利
G-セルフ(パーフェクトパック) vs ジャスティマ 勝利 勝利 勝利 勝利
G-セルフ(パーフェクトパック) vs ユグドラシル 勝利 勝利 勝利 勝利

G-セルフの武装

G-セルフ(YG-111)はコア・ファイターを内包するコア・ブロック系の構造を持ち、バックパック換装で戦場適応を拡張する万能機という立ち位置にある。基本兵装として頭部バルカン、ビーム・サーベル、ビーム・ライフルを運用し、特にビーム・ライフルはトワサンガ由来の高収束・高威力タイプとして扱われることが多い。いずれも「高機動で接近→一撃離脱→再度の位置取り」を成立させるための、軽量・即応性寄りの組み合わせになっている。

G-セルフ(パーフェクトパック装備型)で象徴的なのがフォトン装甲シールド、通称「コピペシールド」だ。リフレクターパックの技術を応用した防御装備として、ビーム攻撃の無効化だけでなくエネルギーの変換・吸収まで踏み込むのが特徴になる。劇中の大気圏突入シーンでは、このシールド由来のフォトンエネルギーを“クッション”として扱う発想が示され、装甲・推進・防御を一体で使い切るG-セルフらしさが前面に出る。

攻防の「手数」を担うのがトラフィック・フィンとトラクター・ビームだ。トラフィック・フィンはパーフェクトパック左右に装着される独立可動ユニットで、誘導弾的な使い方に加え、トラクター・ビームの射出口としても機能する。トラクター・ビームは相手機の制御に干渉して拘束・引き寄せを狙う性格が強く、トリッキーパック系の“絡め手”を、最終決戦仕様でも失わない設計思想が見える。

そして禁じ手として語られるのがフォトン・トルピード、加えてアサルトモード時の全方位レーザーだ。フォトン・トルピードは反物質を内包する結晶体を散布し、低温での対消滅で物質を削り落としていくタイプの超破壊兵装として説明されることがある。光として放たれたエネルギーを吸収し直してフォトンエネルギーへ戻す循環まで含め、火力が“尽きにくい”設計に到達している点が凶悪だ。一方、全方位レーザーやリフレクターモードの全身ビームバリアなど、パック展開で戦闘レンジを塗り替える武装群も並び、近接・中距離・制圧のすべてを一機に圧縮する。

パーフェクトパックとは

パーフェクトパックはビーナス・グロゥブで開発された最新鋭バックパックで、内部に複数の特殊兵装を内蔵しつつ、モード変換によって「これまでG-セルフが使用したすべてのバックパックと同等の性能」を発揮できる、と説明される。つまり単なる“追加装備”ではなく、宇宙用・大気圏用・アサルト・リフレクター・高トルク・トリッキーといった換装体系を、最終的に一つのパッケージに統合した到達点だ。

この統合が効いてくるのは、戦域が地上・海上・大気圏・宇宙・月面(トワサンガ)へと雪崩れ込む『Gのレコンギスタ』後半の状況そのものだ。G-セルフはそもそもバックパックに合わせて機体カラーが変化する設定が語られており、パーフェクトパックはその“色が変わるほどの機能切替”を最大化する。外付けの推進器や武装ラックの寄せ集めではなく、フォトン装甲や展開ギミックまで含めてモードそのものを切り替える設計として成立している。

立体物・商品説明の文脈でも、パーフェクトパックは「宇宙用モード、大気圏モードをはじめ各モードが再現可能」「バックパックを展開することによりアサルトモードに変形可能」とされ、形状変化が前提のバックパックである点が強調される。さらに企画側の説明でも、アサルトモードの砲撃状態(ユニット前方移動や砲身の開き)や、リフレクターモードの水平展開など、可変ギミックそのものが“パーフェクトパックの中核”として語られる。

戦術的には、パーフェクトパックは「長距離砲撃(アサルト)」「面制圧(全方位レーザー)」「ビーム無効化・吸収(フォトン装甲シールド/リフレクター)」「拘束・奪取(トラクター・ビーム)」「格闘・瞬発力(高トルク)」を一つの出撃で切り替え可能にする、いわば“戦場の辞書”だ。その一方でフォトン・トルピードのように、運用者の倫理観や精神に直接ダメージを与える類の兵装まで抱え込む。作劇的にも性能的にも「最終決戦仕様」の名にふさわしい危うさを持つ。

ベルリ・ゼナムの思想とパイロット能力

ベルリ・ゼナムはキャピタル・タワーの守護を担うキャピタル・ガード養成学校の候補生で、天才的資質により二階級の飛び級をした人物として紹介される。物語上はアイーダ・スルガンへの一目惚れが引き金になり、メガファウナ(海賊部隊)の側に巻き込まれる形でキャピタル・アーミィと対峙する立場へ移る。さらにG-セルフは起動条件が厳しく、ベルリ、アイーダ、ラライヤ・マンディの三人しか動かせないという前提があるため、ベルリの“適合”そのものが運命のレールになる。

思想面での核は、命令や所属よりも「自分の目で見て納得したい」「過剰な戦争を止めたい」という反発と好奇心の混在だ。ベルリは戦争そのものを好まず、必要に迫られたときに戦い、可能なら撃破より無力化を選ぶタイプとして整理される。だがその理想は揺れもする。トワサンガ編では、ドレット軍のレコンギスタ作戦に反対するレジスタンスから、自分とアイーダが姉弟関係だと知らされ、それを受け入れられずにいる、という形で精神的な断層が物語上はっきり提示される。

パイロット能力は、単純な反射神経や操縦桿さばきだけでは測れない。「換装で機体特性が激変するG-セルフ」を、戦況に合わせて使い分け、しかも戦術の目的が“撃墜”から“拘束”“突破”“防衛”へ頻繁に変わる。トラフィック・フィンの射出運用、トラクター・ビームでの行動阻害、リフレクターモードでの防御展開、アサルトモードでの砲撃態勢と、判断が遅れた瞬間に自機の強みが死ぬ装備を即時に切り替える必要がある。ベルリはそうした複合運用を成立させる知性と適応で、G-セルフのポテンシャルを“操縦”ではなく“運用”として引き出す。

ベルリの成長は、キャピタル・テリトリィ内部の秩序から、アメリア、トワサンガ、ビーナス・グロゥブ、ジット団、そしてキャピタル・アーミィが絡む技術禁忌と資源(フォトン・バッテリー)へ視野が拡張していくプロセスそのものだ。クリム・ニック、マスク(ルイン・リー)、ケルベス・ヨー、ラライヤ・マンディ、ノレド・ナグといった周辺人物に引っ張られながらも、「誰かの正義の道具」になることを拒み、自分で選んだ線で戦う姿勢が繰り返し強調される。その結果として、パーフェクトパックのような圧倒的な力を得ても、それを無邪気に振り回す方向へは行きにくい。力の代償を知った上で、それでも前へ出る――そこがベルリのパイロット像の輪郭になる。