Zガンダム vs Ⅱネオ・ジオング｜MS・MA一騎討ち

ZガンダムとⅡネオ・ジオングというカードは、可変MSと戦略級MAが正面からぶつかるという時点で、既に「戦い」というよりは、小型機が宇宙規模の災害に挑むような構図になっている。

戦場は一切のデブリが存在しない真空の闇であり、そこに浮かぶⅡネオ・ジオングの巨大な影と、その周囲をかすめるように旋回するZガンダムの細身のシルエットが、スケールの違いをこれでもかと見せつける。

カミーユ・ビダンはニュータイプとしての直感とZガンダムの高機動力を最大限に引き出しながら、サイコウェーブとサイコシャードという未知の現象兵器の中をすり抜けるルートを必死に探り、ゾルタン・アッカネンは歪んだ感情を燃料にⅡネオ・ジオングの出力を容赦なく引き上げて、戦場そのものを呑み込もうとする。

この一騎討ちは、MSの技量と機動でどこまで「理不尽な戦略兵器」に食い下がれるのか、そして精神とサイコフィールドの衝突がどのような結末をもたらすのかを検証する戦いになる。

戦力分析

機体

Zガンダム

ZガンダムはMS形態とウェイブライダー形態を高速で切り替えることで、三次元空間を縦横無尽に駆け抜けることを前提とした第二世代可変MSであり、その真価は「当てさせない」ことに特化した機動とレスポンスにある。

ビームライフルは出力的にはグリプス戦役時点でトップクラスであり、腰部グレネードやシールド内ミサイルを組み合わせれば、近中距離での瞬間火力も十分に高く、ビームサーベルと足裏のビームガンを生かした近接戦でも、敵の懐に入り込んだ瞬間に一気に装甲を切り裂くことができる。

ウェイブライダー形態では機体全体が楔形となり、推力を前面に集約することで突入速度が飛躍的に増大し、高速の体当たりや「かすめ斬り」のような一撃離脱が可能であり、相手の照準系にとっては「狙った瞬間には位置が変わっている」厄介な標的となる。

バイオセンサーはパイロットの感応力をトリガーに、スラスター応答やサーベル出力を一時的に強化し、極限状態ではビームの巨大化やバリアのような現象、さらには敵機のサイコミュ制御に干渉するようなオカルト的効果を発揮するが、それでも基本的には「MSの延長線上」に留まっている。

対戦相手が戦艦級や大型MAであっても、センサーの死角や推進系の弱点を突いた一撃離脱で削り取り、最後はコアブロックやコックピットを狙うというのが、Zガンダムにとって現実的な勝ちパターンになる。

Ⅱネオ・ジオング

Ⅱネオ・ジオングは、初代ネオ・ジオングのコンセプトをさらに推し進めた「人型をした要塞兵器」のような存在であり、シナンジュ・スタインを中核に据えたフレームに超巨大なユニットを被せることで、単機で艦隊・コロニー級目標の殲滅を想定した戦略兵器として完成している。

全身に配置されたメガ粒子砲や大型バーニアは、推力と火力の両面で桁違いの性能を発揮し、姿勢制御用スラスターの数と出力も尋常ではなく、その巨体に似合わないほど自由度の高い姿勢変更とスライドを行うため、単純な「的の大きさ」と「当てやすさ」がそのまま弱点になるとは限らない。

Iフィールドや装甲そのものの厚さに加えて、サイコフレーム由来の防御フィールドが層のように重なり、通常のMS用ビームライフルやバルカン、グレネードレベルでは表面を焼くことすら難しく、戦艦クラスの主砲ですら有効打を与えるには角度と集中砲火が必要になるレベルの耐久力を持つ。

最大の脅威はサイコウェーブとサイコシャードであり、前者は広域に展開されたサイコフィールドを通じて敵MSの制御系やパイロットの精神に直接ノイズを叩きつける干渉攻撃であり、後者は空間そのものに歪みを生じさせることで、ビームや実体弾、果てはMSの装甲や内部機構をも分解・自壊させる、反則級の現象兵器として機能する。

この結果、Ⅱネオ・ジオングは「撃つ」「守る」といった従来のMS戦の枠を超え、戦場という場そのものを書き換えながら相手の行動の自由を奪い、一方的な殲滅戦へと持ち込むことが可能な、戦略級MAとして完成している。

パイロット

カミーユ・ビダン

カミーユ・ビダンは高い空間認識能力と繊細な感受性を併せ持つニュータイプであり、敵意の向きや殺気、戦場全体の力の流れを直感的に読み取って、それを即座に回避や反撃のルートに変換することができるため、格上の敵や多数の敵に対しても異常な生存力を発揮してきた。

Zガンダムに乗るカミーユは、可変機構と高出力スラスターを完全に掌握し、ウェイブライダーでの高速突入からMS形態での急制動、ビームサーベルによる近接斬撃、再変形による離脱までを一連の流れとして繋ぎ、敵から見れば「照準を合わせた瞬間には別の軌道に移っている」存在となる。

精神的に追い込まれたときほどバイオセンサーとの同調が強まり、ビームの異常な出力増加やサイコフィールド的な防御現象、敵サイコミュ兵装の挙動への干渉など、常識外れの現象を引き起こすポテンシャルを持つが、その反面、感情の振れ幅が大きいため、一度ペースを乱されると判断が荒くなる危険も大きい。

Ⅱネオ・ジオングという「戦略級の異常さ」を前にした場合、カミーユはその理不尽さに強い怒りと焦りを抱き、それがバイオセンサーの出力をさらに押し上げる一方で、冷静な距離管理や撤退判断を難しくさせる要因にもなりうる。

ゾルタン・アッカネン

ゾルタン・アッカネンは、強化人間的な調整と歪んだ自己認識を併せ持つ危険なパイロットであり、純粋な操縦技量や状況判断力そのものは高いにもかかわらず、感情の爆発によって自らの行動を制御しきれない不安定さが常に付きまとう。

Ⅱネオ・ジオングを与えられたゾルタンは、その圧倒的な火力とサイコウェーブ、サイコシャードの「壊すための力」に強く依存し、自らも積極的に出力を引き上げていくため、戦場における決断は常に攻撃寄りになり、逃げる・抑えるといった選択肢をほとんど取らない。

このため、出力を抑えて堅実に戦えば十分に勝てる相手に対しても、わざわざ広域殲滅兵器を叩きつけて戦場を引っかき回し、その混乱の中で自分自身も巻き込まれかねない危うさを抱えたスタイルになりやすいが、純粋な「一騎討ち」という条件では、その過剰なまでの攻撃性が短期決戦の決定力として働く。

ニュータイプとしての資質はバナージやフロンタルほど洗練されてはいないが、Ⅱネオ・ジオングのサイコフレームとは凶暴なまでに共鳴しやすく、サイコウェーブによる精神攻撃を躊躇なく最大出力で叩き込むことができるため、繊細な感受性を持つカミーユにとっては相性最悪の相手とも言える。

Zガンダム vs Ⅱネオ・ジオング｜戦闘シミュレーション

序盤戦

戦闘開始と同時に、Zガンダムはウェイブライダー形態でⅡネオ・ジオングから大きく距離を取り、その巨体の射線とスラスター配置、メガ粒子砲の開口部を観察しながら、ビームライフルのロングレンジ射撃とグレネードによる牽制を織り交ぜて、敵の反応とフィールドのクセを探り始める。

Ⅱネオ・ジオングは「狙いを定める」というよりも、「空間ごと薙ぎ払う」ような感覚で全身のメガ粒子砲を順次解放し、広範囲にわたるビームの網を放ちながら、巨大な腕部ユニットをゆっくりと振るだけで、周囲の空間が圧力を帯びたサイコウェーブの波で満たされていく。

カミーユはニュータイプの直感とZガンダムの加速力を総動員し、ビームの網の「ほつれ」を見つけるように最小限の機動で避け続け、ウェイブライダーからMS形態へと変形してのスナイプを繰り返しながら、巨体の関節部や推進系にビームライフルを打ち込むものの、表面装甲とIフィールドはあまりに分厚く、焦げ跡程度の痕しか残せない。

ゾルタンはその程度の被弾を気にも留めず、むしろ「当たるからこそ楽しい」とでも言いたげな勢いで出力を上げ、サイコウェーブを増幅させて戦場全体に「耳鳴りのような圧」を広げ、カミーユの脳裏に断片的な幻覚と不快な残響を叩き込み、Zガンダムの操縦入力に微妙な遅れを生じさせていく。

それでも序盤のうちは、Zガンダムの高機動とカミーユの直感が辛うじてⅡネオ・ジオングの火力を外側で回り込み、巨大MAの巨大さゆえに完全な包囲網を形成しきれないギャップを突きながら、グリプス戦役で鍛えられた「大型目標の外周を削る」戦い方で、僅かずつ装甲の薄い部分を探る展開になる。

中盤戦

中盤に入ると、ゾルタンは苛立ちとも興奮ともつかない感情に背中を押され、Ⅱネオ・ジオングのサイコフレーム出力をさらに解放し、サイコシャードを本格的に起動させることで、戦場の空間そのものに歪みを生じさせる段階へと突入する。

Zガンダムのビームライフルから放たれたビームは、Ⅱネオ・ジオングに届く前に進行方向を微妙に乱され、蛇行しながら不自然な角度で散っていき、一部は何もない空間で「何かに接触した」かのように砕け散り、粒子の霧となって消えていくため、カミーユは自分の目とセンサー情報の乖離に強い違和感を覚える。

グレネードやミサイルも、爆発するはずの距離より手前で衝撃波がねじ曲がり、Ⅱネオ・ジオングの外装をかすめる前にエネルギーが散らされてしまい、実弾兵器ですら空間の歪みに飲まれて「減速させられている」ような感触を残すだけに終わる。

サイコウェーブは一層強まり、カミーユの頭を締め付けるような痛みとともに、Zガンダムの操縦系にもノイズとして侵入し、スラスター出力がコンマ数秒単位で遅延するタイミングが増え、そのたびにビームの網を抜けるための回避行動のマージンが削られていく。

ここでカミーユの怒りと焦燥がバイオセンサーを強く刺激し、Zガンダムのフレーム周囲に緑がかった光が立ち上ると、機体レスポンスは一時的にサイコウェーブの干渉を振り切るほど鋭敏になり、さっきまで避けきれなかったビームの束を、紙一重の機動でかいくぐれるようになる。

同時に、Zガンダムのビームサーベル出力も増幅され、試しにⅡネオ・ジオングのメガ粒子砲が集まる外装の一部をかすめた一撃は、装甲の表層を大きくえぐり取り、これまでほとんど傷つかなかった巨体に初めて目に見えるダメージを刻み込み、ゾルタンの怒気をさらに煽る結果になる。

ゾルタンはそれに応えるようにサイコシャードの出力を跳ね上げ、Ⅱネオ・ジオングの周囲に「赤黒い光の砂嵐」のようなフィールドを展開し、そこを通過しようとする全ての物体とエネルギーに対して、分解・自壊を促すような現象を強制し、戦場の中心を「触れただけで死ぬ」領域へと変えていく。

終盤戦

終盤に入る頃には、戦場の大半がサイコシャードの影響下に置かれ、Zガンダムが安全に動き回れる空間は急速に狭まり、カミーユはバイオセンサーの出力をフルに解放しながら、そのわずかな「薄いところ」をなぞるように高速機動を続けるしかなくなっていく。

Ⅱネオ・ジオングは多数のファンネル・ミサイルと有線ファンネルを放ち、それらは単にビームや実体弾を撃つだけでなく、サイコシャードの空間歪みに乗って異常な軌道を描き、通常の予測ではありえない角度からZガンダムの死角を突いてくるが、カミーユは感覚だけを頼りにその「来るはずの方向」を読み、ギリギリでかわし続ける。

それでも避けきれなかった何発かがZガンダムのシールドと装甲をかすめ、表面の装甲材が「溶けて剥がれる」というより、「粒状に砕けて四散する」ような異様な壊れ方を見せ、サイコシャードの分解効果が物質レベルで機体を侵食していることを示す。

カミーユはこのまま削られるだけでは終われないと判断し、残された手札であるウェイブライダーの突撃を最終手段として選択し、Ⅱネオ・ジオングのメインフレームであるシナンジュ・スタインが埋め込まれた中枢部を狙って、一度きりの全力突撃コースを組み立てる。

Zガンダムはウェイブライダー形態へ移行すると同時に、バイオセンサーの光を機首部分へ集中させるようにして加速し、サイコシャードの濃い領域を無理矢理こじ開けるような軌道で突入し、一瞬だけⅡネオ・ジオングのサイコフィールドが波紋を上げる。

サイコシャードの圧力はZガンダムの装甲とフレームを容赦なく削り取り、翼端や表層装甲の一部が粉々に砕け飛ぶが、その代償と引き換えに、ZガンダムはⅡネオ・ジオングの胸部アーマー直下まで肉薄し、その巨体の「懐」に潜り込むことに成功する。

機首が中枢部を貫く寸前、ゾルタンはサイコウェーブを瞬間的に集中させ、カミーユの意識に直接怒りと狂気の奔流を叩き込み、空間認識と平衡感覚を強制的に乱し、その一瞬のブレがウェイブライダーの突入角度をわずかに狂わせる。

結果として、Zガンダムのウェイブライダー突撃はⅡネオ・ジオングのコアを外し、装甲と外部フレームを大きく抉り取りながらも、シナンジュ・スタインのコックピットまでは届かず、ウェイブライダー形態のZガンダム自身も、衝撃とサイコシャードの分解で機体各所がバラバラになりかける。

Ⅱネオ・ジオングは致命傷こそ免れたものの、胸部と側面装甲に大きな損傷を負い、一部のメガ粒子砲が沈黙するが、その巨体とサイコフレームのコアは依然として健在であり、ゾルタンは激昂と興奮をそのまま出力に変えて、至近距離からサイコシャードとメガ粒子砲の同時解放を叩き込む。

Zガンダムは変形しきれない中途半端な形態のままサイコシャードの濃度極大領域に晒され、残っていた装甲と関節は次々に分解されていき、機体フレームは「爆散する」のではなく、「光の粉」となって四方へと散らばり、コックピットブロックだけが辛うじて原形を留めた状態で宇宙空間に投げ出される。

カミーユは意識こそ辛うじて保っているが、機体は完全に戦闘不能であり、一騎討ちとしての勝負はⅡネオ・ジオングの圧倒的勝利という形で決着する。

勝敗分析

勝敗判定

この一騎討ちは、Zガンダムがバイオセンサー覚醒とウェイブライダー突撃によってⅡネオ・ジオングの中枢へ肉薄し、目に見える損傷を与えることには成功したものの、サイコウェーブとサイコシャードの前に機体そのものを分解され、戦闘継続不能に追い込まれたため、Ⅱネオ・ジオングとゾルタン・アッカネン側の勝利と判定する。

勝因分析

最大の勝因は、Ⅱネオ・ジオングが持つ戦略級のサイコウェーブとサイコシャードが、Zガンダムの持つあらゆる攻撃手段を「届く前に意味を奪う」レベルで無効化しうるスケールの兵器であり、バイオセンサーによる一時的な出力上昇をもってしても、その差を埋め切れなかった点にある。

遠距離戦ではビームライフルやグレネードの射線が空間歪曲によって乱され、中距離戦ではファンネル・ミサイルと有線ファンネルがサイコシャードの軌道補正を受けながら異常な角度から襲いかかり、近距離戦ではサイコシャードの高濃度領域がそもそも「接近そのもの」を危険行為に変えていた。

ウェイブライダー突撃による一点突破は、Ⅱネオ・ジオングにとって唯一とも言える「コアへの物理的接触」を実現しうる手段であり、実際に装甲と外部フレームに大きな損傷を与えたが、サイコウェーブによる精神干渉が突入の最終局面でカミーユの感覚をわずかに乱し、その軌道を致命的な数メートル分だけ外させたことが決定的だった。

ゾルタンの精神的不安定さは、本来であれば出力の制御ミスや自滅のリスクとして働く要素だが、この一騎討ちのような短期決戦では、むしろサイコウェーブとサイコシャードを躊躇なく最大出力運用する方向に振り切れたため、結果として「やり過ぎなほどの火力とフィールド支配」が勝利を引き寄せた形になっている。

敗者側に勝利の可能性はあったか？

Zガンダムとカミーユに勝ち筋を見出すとすれば、Ⅱネオ・ジオングのサイコシャードが本格起動する前の段階で、バイオセンサー覚醒とウェイブライダー突撃を重ねて中枢部へ直撃させ、シナンジュ・スタインのコックピットもろとも貫いてしまう、極めて短期決戦寄りのプランしかない。

サイコウェーブがまだ「不快なノイズ」レベルに留まり、空間歪曲もビーム軌道をわずかに乱す程度の出力に抑えられている段階であれば、カミーユの集中力とニュータイプ能力次第では、Ⅱネオ・ジオングのメガ粒子砲の死角を縫って懐に飛び込み、突撃からの変形サーベル斬りでコアブロックを狙うことが理論上は不可能ではない。

しかし、ゾルタンの性格とⅡネオ・ジオングの設計思想を考えると、戦闘が始まって数合交えればすぐにサイコシャードの出力を引き上げてしまう可能性が高く、平均的な条件での再現性を考えれば、「サイコシャード前に決め切る」というプランはどうしてもレアケース寄りのシナリオにならざるを得ない。

また、バイオセンサーがⅡネオ・ジオングのサイコフレームやサイコシャードに対して、何らかの干渉を引き起こし、一定時間だけフィールドを乱すような「オカルト逆転」を起こす可能性もゼロではないが、その場合でもⅡネオ・ジオングの素の耐久と火力が残る以上、完全な撃破まで持っていけるかどうかはかなり運に左右される。

総合的に見れば、Zガンダム側の勝利は「条件がかみ合った奇跡的な一度きりの逆転」としてなら成立しうるが、通常の前提に基づくシミュレーションでは、Ⅱネオ・ジオング側の勝率が圧倒的に高いと言わざるを得ない。

まとめ | Zガンダム vs Ⅱネオ・ジオング

Zガンダム vs Ⅱネオ・ジオングの一騎討ちは、可変MSの象徴とも言えるZガンダムが、戦略級MAであるⅡネオ・ジオングという「局地戦の枠を明らかに超えた存在」に挑む構図となり、そのスケール差と兵器体系の違いが、戦闘の隅々にまで色濃く反映されるカードになった。

Zガンダムとカミーユ・ビダンは、高機動とバイオセンサー覚醒を武器に、サイコウェーブとサイコシャードに満ちた戦場の中でギリギリの回避と肉薄を繰り返し、ウェイブライダー突撃によってⅡネオ・ジオングの装甲を抉るところまでは辿り着いたが、中枢コアを貫くには至らず、最終的には空間そのものを歪める現象兵器に機体を分解されて敗北する。

Ⅱネオ・ジオングとゾルタン・アッカネンは、サイコウェーブとサイコシャードを躊躇なく最大出力で運用し続け、戦場全体を「触れたものから崩れていく」死地へと変えたことで、Zガンダムの機動力とバイオセンサーの逆転力をも上回るフィールド支配を実現し、一騎討ちとしては完勝に近い形で勝利を掴んだと言える。

結論として、このカードはMSとして極めて高性能なZガンダムですら、戦略級MAであるⅡネオ・ジオングの前では「どれだけ善戦できるか」「どれだけ肉薄できるか」を問う戦いにしかならず、純粋な勝率という観点ではⅡネオ・ジオング側に大きく分がある対決となる。