ガンダム試作3号機デンドロビウム vs エルメス

宇宙空間、デブリも遮蔽物も一切ない戦域で、ガンダム試作3号機デンドロビウム(RX-78GP03)とMAN-08エルメスが中距離から同時に加速を開始する。

デンドロビウムはメガ・ビーム砲とマイクロミサイルコンテナ、爆導索、Iフィールド・ジェネレータを抱えた“移動要塞”として正面制圧を狙い、エルメスはサイコミュで12機のビットを放ち死角から戦場を折り畳む。

遮蔽物ゼロの条件は、デンドロビウムの長射程・大火力にとっては好機だが、同時に巨体ゆえの被弾面積と推力塊の“狙われやすさ”も最大化する。

一方のエルメスは本体火力よりもオールレンジ攻撃の継続性が勝負の核であり、ララァ・スンのニュータイプ感応が“弾幕の穴”そのものを消していく展開になりやすい。

戦力分析

機体

ガンダム試作3号機デンドロビウム

デンドロビウムは全長140m級のオーキスにMSユニット(ステイメン)を収容し、メガ・ビーム砲×1と大型ビーム・サーベル×2、爆導索×2、マイクロミサイルコンテナ×2、大型集束ミサイルセット×2、Iフィールド・ジェネレータ×1などをまとめて運用できる“拠点防衛級の武器庫”だ。

この対戦では、Iフィールドで正面のビーム線を減衰させつつメガ・ビーム砲の一撃で本体撃破を狙うのが最短ルートだが、ビットが散開した瞬間に“全周の同時多点被弾”へ移行するため、マイクロミサイルの面制圧と爆導索の拘束を織り交ぜてビットの収束を崩す立ち回りが必須になる。

エルメス

エルメスはララァ搭乗を前提に開発されたニュータイプ専用モビルアーマーで、サイコミュによってビットを遠隔操作し、機体本体はビット運用に特化した設計だ。

本体にもメガ粒子砲を持つが、勝ち筋の主軸は“10基または12機”とされるビット(各ビットはメガ粒子砲を備える)を分散配置し、同時照準でスラスター・ジェネレータ・露出ユニットを順に抜いていく削り合いであり、遮蔽物ゼロではこの再配置が最も通りやすい。

パイロット

コウ・ウラキ

コウは一年戦争後の連邦軍テストパイロットとして試作機群に乗り、デンドロビウムも劇中で扱っているが、ニュータイプではなく“見えているもの”は計器と目視に限られる。

この対戦では、真正面の射線管理とミサイル弾幕の置き方で勝負を作るしかなく、ビットの軌道変化を先読みできない以上「当てる」より「寄せ付けない」運用(マイクロミサイル散布→爆導索→メガ・ビーム砲で軸線固定)を徹底する必要がある。

ララァ・スン

ララァは一年戦争末期にシャアに見出され、フラナガン機関で育成されたニュータイプとしてエルメスを与えられ、サイコミュとビットを“手足”のように扱う資質を持つ。

この対戦では、デンドロビウムのIフィールド正面を避けてビットを上下左右へ散らし、推力源・Iフィールド・ジェネレータ周り・武装コンテナ基部を同時に炙ることで“巨体の向き直し”そのものを間に合わなくさせるのが最適解になる。

ガンダム試作3号機デンドロビウム vs エルメス|一騎討ちシミュレーション

序盤戦

中距離で互いの推力が立ち上がった瞬間、デンドロビウムは右舷メガ・ビーム砲の照準を最短で収束させ、同時にマイクロミサイルコンテナの散布角を“面”に広げてエルメスの機動余地を削りにいく。

エルメスは本体を大きく振らず、ララァがサイコミュでビットを一斉射出して外周リングへ散開させ、デンドロビウムの正面Iフィールド域を外すように射線を回り込ませる。

デンドロビウムの弾幕は確かに厚いが、ビットは小型で散開密度も自在なため“全部を落とす”発想は成立しにくく、序盤の焦点はメガ・ビーム砲が本体に刺さる前にビットが要所へ食い込めるかに絞られる。

中盤戦

ビットが四方へ割れた瞬間、デンドロビウムは爆導索を射出して接近軌道を束ねようとするが、ビット側は一斉停止と再加速を繰り返し、ワイヤーが“絡む瞬間”を作らせずに外周から同時照射へ移行する。

コウはIフィールド正面で受け止めつつ機体姿勢を切り返し、メガ・ビーム砲の一撃で本体撃破を狙うが、死角側のビットが武装コンテナの付け根と外部露出ユニットへ焼き込みを始め、デンドロビウムの“向き直す時間”が奪われていく。

追い詰められたコウの腹が決まる瞬間として「それでも僕は連邦の士官だ!」が戦闘空間に残響し、機首をねじ込むようにスラスターを絞ってメガ・ビーム砲の射線を通しにいく。

終盤戦

ビットの同時照射は“装甲を抜く”より先に推力と姿勢制御を乱し、デンドロビウムの巨体が微小なヨーイングを起こした瞬間にメガ・ビーム砲の照準がわずかに流れる。

デンドロビウムはマイクロミサイルの再散布で空間を埋め、当たり所次第でビットを叩き落とす可能性は作るが、ララァは散布密度の薄い“安全回廊”を直感的に抜いてビットを再配置し、攻撃の位相を止めない。

最終局面では、ビットがIフィールドの外縁をなぞりながら“防御の端”を炙り、同時に別角度のビットがジェネレータ周りへ照射を重ねてIフィールド運用そのものを苦しくしていく。

決着

Iフィールドが正面で粘る間も、背面側のビットが武装コンテナ基部へ連続照射を浴びせて固定部の剛性を落とし、次いで推力集中部へ“焼き切り”を通してデンドロビウムの姿勢制御を破綻させる。

姿勢が崩れた瞬間、メガ・ビーム砲は完全に外れ、逆にビットがオーキス中央ブロックへ収束して複数角度から同時貫通を作り、内部の誘爆とケーブル断線が連鎖して“兵装運用の指”が次々に落ちていく。

コウが機体を立て直す前にララァの感応が最後の射線を揃え、「ごめんなさい。避けられると思ったんだけど」を置き土産にビットの斉射がコクピット区画へ到達し、デンドロビウムは推力を失って回転しながら戦闘不能へ沈む。

ガンダム試作3号機デンドロビウム vs エルメス|勝敗分析

勝敗判定

勝者はエルメスで、想定勝率はエルメス65%:デンドロビウム35%だ。

勝因分析

  • ビットのオールレンジ攻撃が遮蔽物ゼロ空間で最も機能し、デンドロビウムの向き直しコストを上回った。
  • Iフィールドは正面防御に強い一方、全周同時多点の“角度差”を完全には消せず、外縁から崩されやすい。
  • デンドロビウムは巨体ゆえ被弾面積が大きく、推力・固定基部・露出ユニットなど“狙う場所”が多い。
  • コウはニュータイプではないため、ビットの再配置と射線収束の“瞬間”を読み切りにくい。
  • エルメス側は本体が大きく動かずともビットで攻撃位相を継続でき、弾幕の失速が起きにくい。

ガンダム試作3号機デンドロビウム vs エルメス|異なる条件の場合

宇宙戦・近距離開始

近距離開始だと、エルメスはビット展開の“散開距離”を確保しづらく、本体も接近戦を前提にしていないため初動の安全余裕が減る。

デンドロビウムは大型ビーム・サーベルとクローアームの圧を押し付けやすく、爆導索の拘束も“絡める距離”が近いぶん成立しやすいので、短時間決戦なら勝ち筋が太くなる。

それでもララァの反応速度とビットの即応が残るため五分には届かず、勝敗予想はエルメス55%:デンドロビウム45%へ寄る程度に留まる。

宇宙戦・遠距離開始

遠距離開始だとデンドロビウムはメガ・ビーム砲の優位を押し付けやすいが、命中までの時間が伸びるほどエルメス側のビット再配置と回避の余地も増える。

ビットは散開して“当たりにくい形”を作りながら接敵できるので、デンドロビウムのミサイル面制圧を抜けた個体が要所へ先着しやすく、削り合いの流れはむしろ強化される。

よって勝敗予想はエルメス70%:デンドロビウム30%で、デンドロビウム側の勝ちは“初弾級のメガ・ビーム砲直撃”にほぼ集約される。

地上戦

両機とも本来は宇宙用で、デンドロビウムは機体形状と推力運用の前提が宇宙戦に寄り、エルメスも宇宙用モビルアーマーとして語られるため、この条件は原作設定上かなり無理が出る。

それでも強引に地上で成立させるなら、重力下ではビットの機動と再配置が宇宙ほど自由にならず、デンドロビウムの“面制圧火力”が地形の無い平地で刺さりやすくなる。

一方でデンドロビウムも巨体ゆえ姿勢維持と推力管理が厳しく、結論としてはエルメス55%:デンドロビウム45%程度の拮抗まで寄るが、前提が不安定なため確度は下がる。

ガンダム試作3号機デンドロビウム vs エルメスに関するQ&A

Q1:デンドロビウムのIフィールドはビットのビームも完全に防げるか

Iフィールドはビームを減衰・無力化する防御装置として整理されるが、デンドロビウムでは左舷側のジェネレータ運用で成立する性格が強く“全周を常時完全防御”とは言い切りにくい。

さらにビットは多方向から同時に角度を付けて撃てるため、Iフィールドの有効域そのものを外す射線や外縁をかすめる射線が作られやすく、結果として防御は“時間を稼ぐ”寄りになる。

したがって本対戦では、Iフィールドは決定打を遅らせるが勝敗を覆すほどの絶対壁にはなりにくく、攻撃側が照射角と収束を管理すると突破口が生まれる。

Q2:デンドロビウムのマイクロミサイルはビット対策として有効か

マイクロミサイルコンテナは多数搭載とされ、空間を“面”で埋める運用が可能なため、ビットの侵入経路を限定する用途では有効に働く。

ただしビットは小型で散開可能な上、複数同時運用で“どれかが通れば良い”戦い方を取れるため、ミサイルだけで全ビットを排除するのは現実的でない。

よって有効性の本質は撃墜数ではなく、ビットの収束タイミングを遅らせてメガ・ビーム砲の照準時間を稼ぐ点にあり、ここを外すと弾幕は徐々に穴を抜かれる。

Q3:エルメス本体のメガ粒子砲はどの程度決定打になるか

エルメス本体にもメガ粒子砲(2門とされる)があり、接近を許した際の迎撃などで使われるが、基本設計はビット運用へ寄っている。

デンドロビウム相手だと本体砲だけで装甲を一気に割るより、ビットで推力と姿勢を崩して“止まった巨体”へ重ねる方が合理的で、決定打はあくまでビット収束が担う場面が多い。

したがって本体砲は“仕上げの追撃”や“隙への刺し”として効くが、勝敗を決める主役はビットの同時照射であり、ララァがそこへ戦術を集中させるほど勝率が上がる。

Q4:デンドロビウム側が勝つための最短手は何か

最短手はビット展開が本格化する前に、メガ・ビーム砲の初撃でエルメス本体を捕捉して撃破する一点突破だ。

そのためにはミサイル散布で回避の“方向”を縛り、Iフィールドで正面被弾を許容しながら機体姿勢を固定して、照準に必要な時間を確保する必要がある。

ただしララァはビットで先に“照準そのものを崩す”攻撃へ移れるため、デンドロビウムの勝利は序盤の数十秒に圧縮され、そこを逃すと確率は急落する。

Q5:エルメス側が事故負けするパターンはあるか

エルメスはビット運用が核である以上、ビットの散開前後に本体が大火力直撃を受けると一気に事故負けへ転ぶ。

またビットは複数機運用で優位を作る反面、散開密度が偏った瞬間にマイクロミサイルや爆導索でまとめて損耗するリスクもあり、運用のリズムを乱されると“攻撃位相が止まる”時間が生まれる。

よって事故負けの本質は本体被弾よりもビット運用テンポの崩壊にあり、デンドロビウムが弾幕と拘束で“ビットの収束”を遅延させ続けられるほど、勝率は現実的に上がる。

まとめ|ガンダム試作3号機デンドロビウム vs エルメス

  • 遮蔽物ゼロの宇宙中距離は、デンドロビウムのメガ・ビーム砲とエルメスのビットが最も露骨に噛み合う条件だ。
  • デンドロビウムはIフィールドと弾幕で“正面を強く”できるが、全周同時多点の圧には弱点が残る。
  • エルメスは12機のビット運用が中核で、散開と再配置が成立するほど優位が増す。
  • コウは非ニュータイプのためビットの先読みが難しく、戦い方は空間制圧に寄る。
  • ララァはニュータイプ感応で“弾幕の穴”を抜け、要所へ同時照射を収束させられる。
  • 序盤の鍵はデンドロビウムがメガ・ビーム砲を当て切る前にビットが要所へ食い込むかだ。
  • 中盤以降はビットが推力・固定基部・ジェネレータ周りを削り、向き直しを奪う流れになりやすい。
  • 決着は“姿勢制御の破綻→収束斉射”で起きやすく、巨体ほどその連鎖に弱い。
  • 想定勝率はエルメス65%で、デンドロビウムの勝ちは序盤の直撃シナリオに集約される。
  • 条件を近距離へ寄せるほどデンドロビウムが、遠距離へ寄せるほどエルメスが有利になりやすい。

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