宇宙空間、デブリなど遮蔽物なし、中距離開始という条件では、面制圧のクシャトリヤと一点突破のガンダムF91が「ロックと回避」の主導権を奪い合う構図になる。
クシャトリヤはフレキシブル・バインダー4基を展開し、胸部メガ粒子砲とバインダー部メガ粒子砲、さらにファンネル群で空間を“柵”のように区切って逃げ場を削っていく機体だ。
一方のF91は小型・高推力・高反応に加え、ヴェスバー(V.S.B.R.)とビーム・シールドを軸に、短時間で距離を詰めて致命点を抜くことに特化している。
結論から言えば、遮蔽物ゼロの中距離戦は「ファンネル包囲が完成する前に、F91がバインダーを剥がして懐へ入る」絵が最も再現性が高く、勝敗はF91寄りに傾く。
戦力分析
機体
クシャトリヤ
クシャトリヤは胸部メガ粒子砲×4とバインダー部メガ粒子砲×8を同時運用し、さらに各バインダーにファンネル×6(計24)を収めて全方位へ射線を伸ばせる“広域制空MS”だ。
Iフィールド・ジェネレーターをバインダー側に内蔵できるため、正面からのビーム・ライフルやヴェスバーを「受けて、押し返す」時間が作れ、面制圧の継続力が異常に高い。
本対戦での立ち回りは、開幕からバインダーを大きく開いて“射角の壁”を作り、ファンネルでF91の進路上に交差射線を置いて加速を躊躇させ、メガ粒子砲の本射で刈り取るのが最適解になる。
ガンダムF91
F91は総推力88,400kg級の高機動と小型シルエットを武器に、ビーム・ライフル/ビーム・ランチャーとヴェスバー(V.S.B.R.)の撃ち分けで一瞬の隙を穿つ機体だ。
ビーム・シールドは“盾”としての即応性が高く、ファンネルの単発・斉射を「受けて角度を変える」だけで回避線を作れるため、遮蔽物なしでも“自分で遮蔽を生成できる”のが強い。
最大の切り札は金属剥離効果MEPEで、最大稼働域に入ったF91が「質量を持った残像」を発生させ、誘導・追尾の成立そのものを崩してクシャトリヤの包囲を無効化しやすい。
本対戦での立ち回りは、初手は無理に撃ち合わず“バインダーの付け根”を狙える角度へ斜めに回り込み、ヴェスバー高速寄りでバリアを削りつつ、近接へ入る瞬間だけMEPEでロック網を破って切断戦に持ち込むことになる。
パイロット
マリーダ・クルス
マリーダは強化人間としての空間認識とサイコミュ運用が極めて高く、ファンネルを「牽制」「拘束」「止め」の3役に分けて同時に回せるため、遮蔽物なしの宇宙戦ほど腕が出る。
本対戦での立ち回りは、F91の加速軸(直線突入)を嫌って“斜め前方と背後”にファンネルを先置きし、ビーム・シールドで受けた瞬間に胸部メガ粒子砲を重ねて姿勢制御を奪う判断が勝ち筋になる。
シーブック・アノー
シーブックはF91のバイオ・コンピューターと高反応機動を前提に、「見えてから避ける」ではなく「来る前に位置を変える」回避を成立させやすいタイプで、包囲の完成前に切り込む胆力が勝敗へ直結する。
本対戦での立ち回りは、ファンネルに対して撃墜へ固執せず、ビーム・シールドで“受け流し”ながら最短でバインダーの死角へ滑り込み、ビーム・サーベルで物理的に火力源を剥がす判断が最も再現性が高い。
クシャトリヤ vs ガンダムF91|一騎討ちシミュレーション
序盤戦
中距離で相対した瞬間、クシャトリヤはフレキシブル・バインダー4基を大きく開き、胸部メガ粒子砲×4とバインダー部メガ粒子砲×8の“面の圧”でF91の進路を先に塗り潰しにかかる。
F91は正面撃ち合いを捨て、ビーム・ライフルの単発とヴェスバーの間欠射でIフィールドの反応を探りつつ、推力を活かして斜め上へ抜ける軌道で射角外へ滑る。
クシャトリヤは即座にファンネル×24をばらけさせ、F91の“次に通る空間”へ交差射線を置いてから、バインダー部メガ粒子砲の連射で逃げ道そのものを細くする。
F91はビーム・シールドを半展開し、ファンネルの刺し込みを盾面で弾いて姿勢を崩さず、ビーム・ランチャーでバインダー基部へ“熱を入れる”ように狙い撃って反撃の布石を作る。
中盤戦
クシャトリヤはIフィールドを前面に押し出し、F91の射撃を受け止めながら、ファンネルで背後からの同時着弾を狙って“盾越しの包囲”を完成させにいく。
F91はロック警報が多重化した瞬間だけ機動を切り替え、シールドで受けた反動を利用して急減速→急加速のリズムを作り、ファンネルの照準同期を外してからバインダーの内側へ潜り込む。
マリーダは包囲が崩れた手応えに息を詰め、「わがままを…許してくれますか…?」と呟くように踏み込み、サブ・アームとビーム・サーベルを温存したままメガ粒子砲の至近距離掃射で押し切ろうとする。
F91はここで初めてヴェスバーを高速寄りへ振り、Iフィールドの“受ける面”が薄い瞬間を狙ってバインダー基部へ貫通力重視の一撃を叩き込み、装甲の剥離とスラスター偏向を誘発する。
バインダーの角度がわずかに乱れた刹那、F91はビーム・サーベルへ持ち替え、バインダー付け根の関節ブロックへ斜めに切り上げを入れて“4枚羽根のうち1枚”を戦闘不能に落とす。
終盤戦
バインダーを1基失ったクシャトリヤは、残る3基でIフィールドと射角を組み直し、ファンネルを“追撃”から“接近拒否”へ切り替えてF91の懐入りを物理的に止めにいく。
しかし遮蔽物なしの宇宙空間では、ファンネルの“網”は密度を上げるほど味方のメガ粒子砲射線とも干渉しやすく、クシャトリヤは火力を最大化するほど自分で自分の射撃角を制約するジレンマに入る。
F91は機体温度と負荷が閾値を超えた局面で最大稼働へ移行し、MEPEの「質量を持った残像」でファンネルの誘導・追尾を一度“空振り”させ、真正面のバリアを避けて側面へ瞬間移動のように位置を変える。
クシャトリヤは残像へ射撃が吸われた瞬間に対応が遅れ、バインダーを畳んで防御姿勢へ戻す前に、F91がバインダー内側の死角へ滑り込んでしまう。
決着
F91はバインダーの陰から一気に上昇し、クシャトリヤの胸部メガ粒子砲の仰角が追いつかない“真上寄りの斜め前”を取り、「もっと、もっと来い!」と加速を上乗せする。
クシャトリヤはサブ・アームでビーム・サーベルを抜こうとするが、F91はその動作の“腕が伸びる一拍”を見切り、ビーム・シールドを前面へ叩きつけて動線を塞ぎながら、右手ビーム・サーベルを胸部装甲の継ぎ目へ突き立てる。
ビーム刃はサイコフレーム周辺の構造材を灼き割り、同時にF91は体勢を崩さぬまま左肩を捻ってヴェスバーを至近距離で発射し、コクピット周辺へ“貫通力重視”のビームを通して内部機器を焼き切る。
クシャトリヤは胸部メガ粒子砲のカバーが熱で白く発光し、制御が落ちた瞬間に姿勢制御も失ってバインダーが空転し、最後はF91が離脱角を取りながらビーム・ライフルの追い撃ちで爆発を確定させて戦闘が終わる。
クシャトリヤ vs ガンダムF91|勝敗分析
勝敗判定
勝者はガンダムF91で、想定勝率はF91:65%/クシャトリヤ:35%と見る。
勝因分析
- F91は小型シルエットと高推力でファンネル包囲の完成前に“内側”へ入れるため、面制圧を成立させる前提を崩しやすい。
- ビーム・シールドがファンネルの刺し込みに対して“受け流し”として機能し、被弾の連鎖を止めやすい。
- ヴェスバーは撃ち分けで局所破壊へ繋げやすく、Iフィールドの“受け面”の薄い瞬間や関節部を狙って一段ずつ機能を落とせる。
- MEPEによる「質量を持った残像」が、オールレンジ攻撃の追尾成立を一度リセットし、決定的な懐入りの窓を作る。
- クシャトリヤは火力を最大化するほど射線整理が難しくなり、遮蔽物ゼロでは“自分の弾幕で自分の自由度が落ちる”局面が生まれやすい。
クシャトリヤ vs ガンダムF91|異なる条件の場合
宇宙戦・近距離開始
近距離開始ではクシャトリヤのメガ粒子砲群が“置き弾幕”ではなく“即当て”になり、F91は開幕からビーム・シールドと姿勢制御へ負荷を背負うため勝率が下がる。
一方で近距離ほどF91のビーム・サーベル切断が早く刺さり、バインダー付け根へ一撃でも入れば雪崩式にクシャトリヤの射角が崩れるため、短期決戦へ持ち込めば依然F91が上。
総合するとF91:55%/クシャトリヤ:45%まで接近し、初動でどちらが“相手の強みの距離”を押し付けるかが全てになる。
宇宙戦・遠距離開始
遠距離開始ではクシャトリヤがファンネルを散布して“包囲の下地”を作る時間を得るため、F91は近づく前に回避・受けの工程が増えて不利を背負う。
ただしF91のヴェスバーは遠距離でも貫通力重視の撃ち分けができ、バインダーの関節・スラスター周りを狙い続ければ、包囲網そのものを“作らせない”削りが成立する。
総合するとF91:60%/クシャトリヤ:40%で、遠距離ほどクシャトリヤ有利に寄るが、F91が焦らず“壊す場所”を徹底すれば逆転までは許しにくい。
地上戦
地上戦ではクシャトリヤの巨体とバインダーが機動の自由度を失いやすく、またメガ粒子砲の安全射界も限定されるため、宇宙ほど“全方位同時”の脅威が出にくい。
F91は地上でも小型・高反応の恩恵が大きく、建造物など遮蔽が生まれる環境ではMEPEに頼らずとも射線を切って近接へ入るルートが増える。
総合するとF91:70%/クシャトリヤ:30%で、クシャトリヤはIフィールドとファンネルの運用で粘れるが、最終的にバインダーを剥がされやすい。
クシャトリヤ vs ガンダムF91に関するQ&A
Q1:クシャトリヤのファンネル×24は、F91の回避だけで本当に捌けるのか?
完全回避だけで捌く発想だと破綻しやすいが、F91はビーム・シールドで“受け流して角度を変える”工程を挟めるため、ファンネルを「当てにくい状況」へ追い込むことは十分可能で、さらに最大稼働のMEPEが成立すれば誘導・追尾の同期自体を外して包囲の密度を一度リセットできるので、長期的にはF91側が被弾の連鎖を断ちやすい。
Q2:Iフィールド・ジェネレーターがあるなら、クシャトリヤはヴェスバーを無力化できるのか?
Iフィールドは対ビームの強力な防壁だが、クシャトリヤの場合はバインダーに内蔵されるため“どの面で受けるか”がバインダー角度と姿勢制御に依存し、F91は高機動で受け面の外へ回り込んだり関節部へ局所的に熱を入れて角度を乱したりできるので、無力化というより「正面の撃ち合いを長引かせる装備」であり、機動で剥がされると一気に脆くなる。
Q3:決定打は“バインダー破壊”なのか“コクピット直撃”なのか?
最も再現性が高いのは段階的にバインダーを剥がして射角とファンネル運用を弱体化させ、最後に胸部周辺(コクピット周辺)へビーム・サーベル突き刺しやヴェスバー至近射で内部機器を焼き切る流れで、いきなりコクピット直撃を狙うより「火力源=バインダー」を落としてから致命点へ行く方が、バリアと弾幕を同時に越える難易度を下げられる。
Q4:マリーダが“近接へ踏み込む”選択は悪手なのか?
悪手ではなく、むしろF91に“距離を支配される”前に、メガ粒子砲の即当てとサブ・アームのビーム・サーベルでワンテンポ早く噛みつくのは合理的だが、F91は近接ほどビーム・サーベルの取り回しと機体の細さが活きてバインダー付け根を切り落とす速度が上がるため、踏み込みは「成功すれば勝ち、失敗すれば一気に崩れる」ハイリスク・ハイリターンになる。
Q5:MEPEは“常時使えるチート”なのか、それとも条件が重いのか?
MEPEは最大稼働域で発現する切り札で、金属剥離効果により「質量を持った残像」を生むことで誘導切りと錯乱を同時に取れる反面、常時前提で戦うものではなく、最も価値が出るのはファンネル包囲が完成しそうな瞬間や、近接へ入る一拍でロック網を断ち切りたい局面なので、F91は序盤から乱発せず“ここで勝負が決まる”一点に温存する運用が強い。
Q6:このカードでクシャトリヤが勝つ展開はどんな形か?
クシャトリヤ勝ちの王道は、バインダーを大きく開いたままIフィールドで正面を固め、ファンネルを“背後と斜め上”へ先置きしてF91の加速軸を潰し、ビーム・シールドで受けた瞬間に胸部メガ粒子砲×4とバインダー部メガ粒子砲×8を同時に重ねて姿勢制御を破壊し、そのまま追撃のファンネル斉射でコクピット周辺を焼き抜く形で、要は「懐へ入られる前に足(推力と姿勢)を折る」が唯一の太い勝ち筋になる。
まとめ|クシャトリヤ vs ガンダムF91
- 条件が宇宙戦・遮蔽物なし・中距離開始だと、主導権は「包囲完成までの時間」と「懐入り成功率」の勝負になる。
- クシャトリヤは胸部メガ粒子砲×4とバインダー部メガ粒子砲×8、ファンネル×24で空間を切り刻む機体だ。
- クシャトリヤのIフィールドは正面の撃ち合いを長引かせる力が強い。
- F91は総推力88,400kg級の加速と小型シルエットで、包囲の“内側”を取りにいける。
- ビーム・シールドがファンネルの刺し込みを受け流し、被弾の連鎖を止めやすい。
- ヴェスバーは撃ち分けで局所破壊へ繋げやすく、バインダー付け根を狙う価値が高い。
- MEPEの「質量を持った残像」が、包囲網を一度リセットして懐入りの窓を作る。
- 勝敗はF91寄りで、想定勝率はF91:65%/クシャトリヤ:35%と見る。
- 近距離開始はクシャトリヤの即当てが強まり、勝率が接近する。
- 決着の鍵は「バインダー破壊→コクピット周辺へ致命打」という段階戦術の成立だ。
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