宇宙空間、デブリなど遮蔽物なし、中距離始動という「逃げ場のないリング」で、PMX-003 ジ・O(パプテマス・シロッコ)とAMA-002 ノイエ・ジール(アナベル・ガトー)が正面から激突する。
後発世代のジ・Oはバイオセンサーを核にした追従性と格闘戦の完成度で“詰め”に来る一方、ノイエ・ジールはIフィールドと偏向メガ粒子砲、有線クローアームを盾と牙にして“近づけさせない”を徹底する。
開始距離が中距離である以上、初手は「面制圧のノイエ・ジール」対「回避と強襲のジ・O」という構図になり、両者の設計思想そのものがぶつかる展開になる。
勝敗の分岐点は、ジ・Oの大型ビーム・ライフルとビーム・ソードがIフィールド越しにどこまで“急所”を作れるか、そしてガトーが有線クローアームでジ・Oの最短距離をどれだけ歪められるかに集約される。
戦力分析
機体
ジ・O
ジ・Oは武装をビーム・ライフルとビーム・ソード主体に絞り、全身スラスターと多重関節、そして隠し腕(サブ・マニピュレーター)で「相手の死角に“もう一つの斬撃点”を作る」近接最適化MSだ。
この対戦では、正面火力で押し切るよりも、偏向メガ粒子砲の射界を読んで斜め上・斜め下へ瞬間移動のように軌道を切り替え、Iフィールド・ジェネレーター基部や有線クローアーム基部といった“機能部位”に一点集中で穴を開ける立ち回りが最適になる。
大型ビーム・ライフルは中距離での牽制と「相手の反応を固定する釘」であり、決定打はビーム・ソード4基と隠し腕2基を使った多点同時の斬り込みで作るしかない。
ノイエ・ジール
ノイエ・ジールはIフィールド・ジェネレーターを複数搭載し、メガカノン砲、偏向メガ粒子砲、メガ粒子砲、各種ミサイル、そして有線クローアームで“正面域を火力で満たす”ことに特化した巨大MAだ。
この対戦での基本は、Iフィールドでビーム攻撃を受け止めつつ、偏向メガ粒子砲の散布とミサイルの時間差を重ね、ジ・Oの回避行動を「次の射界」に誘導して削る運用になる。
有線クローアームはニュータイプ能力に依存しないオールレンジ的運用が可能だが、操縦負荷が高くパイロット技能に直結するため、ガトーの“堅実に当てる”性格がそのまま強みになる。
パイロット
パプテマス・シロッコ
シロッコは相手の癖を読む速度が異常に速く、ジ・Oの高追従性と合わせて「回避しながら斬る」ではなく「回避の先に斬撃点を置く」戦い方ができる。
この一騎討ちでは、射線を外す回避よりも、偏向メガ粒子砲の“面”をギリギリで擦って速度を落とさず、隠し腕で二段目のビーム・ソードを差し込む“疑似二刀流の多点格闘”が生命線になる。
ただし、敵がIフィールド+多連装火器の塊である以上、心理的に焦れて真正面から火力交換に寄った瞬間に、数の暴力で押し潰される危険が跳ね上がる。
アナベル・ガトー
ガトーは一撃必殺の奇策よりも、射界・距離・時間差で勝ち筋を積み上げるタイプで、ノイエ・ジールの偏向メガ粒子砲とミサイル群を「確実に当たる角度」に整えていく運用と噛み合う。
この対戦では、有線クローアームを“捕縛”ではなく“軌道制御装置”として使い、ジ・Oの突進角を数度ずらして偏向メガ粒子砲の面に滑り込ませるのが最も安全で強い。
ジ・Oが近距離に入った瞬間も、サブアームと機体巨体を活かして距離を押し返し、メガ粒子砲の零距離射撃に繋げられるのがノイエ・ジール側の勝ちパターンになる。
ジ・O vs ノイエ・ジール|一騎討ちシミュレーション
序盤戦
中距離で対峙した瞬間、ノイエ・ジールは偏向メガ粒子砲の扇状射界を広げ、メガ粒子砲と小型ミサイルランチャーを混ぜた“面の掃除”でジ・Oの初速を削りに来る。
ジ・Oは大型ビーム・ライフルを単発ではなく間を詰めたリズムで撃ち、被弾狙いではなく「Iフィールドの反応と旋回の癖」を測るデータ取りに徹する。
ノイエ・ジールのIフィールドがビームを弾くのを確認した時点で、シロッコは真正面の貫通を捨て、推力ベクトルを小刻みに切り替えながら斜め上方へ“食い込む角度”を作る。
ガトーはそれを追いかけず、偏向メガ粒子砲の照準を「上」ではなく「上へ逃げたジ・Oが次に降りる場所」に先回りさせ、空間そのものを罠に変える。
中盤戦
ジ・Oは急降下で射界の薄い瞬間を抜き、隠し腕でビーム・ソードを抜刀したままノイエ・ジールの外周へ滑り込み、Iフィールドの“張り出し”を体感で測るように踏み込む。
ノイエ・ジールは有線クローアームを射出し、ジ・Oの進路上ではなく退避ルートに這わせて「戻り」を封じ、同時に大型ミサイルランチャーで回避の選択肢を消しにかかる。
ミサイルの爆煙が宇宙で散らずに膨らむ瞬間、ジ・Oのセンサーは一瞬鈍り、偏向メガ粒子砲の光条が“煙の縁”をなぞってジ・Oの装甲を焼き削る。
シロッコは機体姿勢を無理やり立て直しながら、追従性の限界を超えるようにスラスターを踏み、苛立ちを噛み殺すように「ジ・O、動け、ジ・O、なぜ動かん!?」と吐き捨てる。
ガトーはその“乱れ”を見逃さず、有線クローアームの先端をジ・Oの脚部付近へ擦らせ、完全捕縛ではなく「回避角の強制」を狙って偏向メガ粒子砲の面へ押し込む。
終盤戦
ジ・Oは被弾覚悟で一気に距離を詰め、通常腕のビーム・ソード二振りと隠し腕のビーム・ソード一振りを時間差で振り下ろし、Iフィールドの縁を“切り裂く”のではなく“押し広げる”ように斬り込む。
ノイエ・ジールの装甲は巨大で、斬撃の通り道が浅いと致命傷にならないため、シロッコは狙いを外装ではなく有線クローアーム基部や武装配置の継ぎ目へ移し、刃を一点に吸い込ませる。
だがノイエ・ジールはサブアームで間合いを押し返し、メガ粒子砲の近距離射撃を連打してジ・Oの四肢の動線を焼き切りにかかり、ジ・Oの“白兵のテンポ”を崩していく。
ジ・Oは大型ビーム・ライフルをゼロ距離で撃ち込んで衝撃で道を作ろうとするが、Iフィールドが正面の熱量を受け止めるせいで「通った手応え」が得られず、踏み込みの根拠が薄れる。
ガトーはここで勝負を急がず、有線クローアームでジ・Oの背面へ回り込み、クローの牽引で姿勢を半回転させて“腹を見せた瞬間”を作り、偏向メガ粒子砲の斉射に繋げる。
決着
偏向メガ粒子砲の光が扇状に広がり、回避しようとしたジ・Oは一歩目で回避角を奪われ、二歩目で爆散する小型ミサイルの破片がスラスター周辺を叩き、三歩目で推力バランスが崩れて“横滑り”する。
横滑りしたジ・Oの側面に、有線クローアームのクローが噛みつき、完全に固定するのではなく引きずるように力をかけ、ジ・Oの機体姿勢を「Iフィールドの正面域」へ強制的に戻す。
シロッコは隠し腕で最後のビーム・ソードを逆手に抜き、クローを切り落として突破口を作ろうとするが、クローの根元へ刃が届く前にメガ粒子砲の連射が腰部スカートをえぐり、隠し腕の可動が一瞬止まる。
止まった一瞬に、ノイエ・ジールの巨体が距離を詰め、サブアームがジ・Oの肩口を押さえ込むように掴み、続けてメガカノン砲の照準が“コックピットのある胴体中心線”に吸い寄せられる。
メガカノン砲の閃光が走り、ジ・Oの胸部装甲が内側から膨れ上がるように破断し、スラスターの噴射が途切れて姿勢制御を失ったジ・Oは回転しながら火花と破片を散らし、最後に推進剤の引火で白く弾ける。
勝者のノイエ・ジールはその爆光を背に進路を正し、ガトーは静かに勝利を噛みしめるように「ソロモンよ、私は帰ってきた!」と言い放つ。
ジ・O vs ノイエ・ジール|勝敗分析
勝敗判定
勝者はノイエ・ジールで、想定勝率はノイエ・ジール60%:ジ・O40%だ。
勝因分析
- Iフィールドがジ・Oの大型ビーム・ライフルとビーム・ソードの“即死圏”を鈍らせ、近距離勝負の決定力を落とした。
- 偏向メガ粒子砲+ミサイルの時間差が、ジ・Oの回避を「次の射界」へ誘導して継続ダメージを作った。
- 有線クローアームが捕縛そのものよりも“回避角の強制”として機能し、ジ・Oの最短距離を歪めた。
- 巨体とサブアームが押し返しに使えたことで、ジ・Oが得意な「張り付いて斬り続ける」状態を維持できなかった。
- ガトーの堅実な射界管理が、シロッコの読み勝ちによる一発逆転を許しにくい展開を作った。
ジ・O vs ノイエ・ジール|異なる条件の場合
宇宙戦・近距離開始
宇宙の近距離開始なら、ジ・Oが開幕から隠し腕のビーム・ソードを絡めた多点格闘に入れるため、勝敗はほぼ五分まで寄る。
ただしIフィールドの存在がある以上、ジ・Oは「斬れば終わり」ではなく、武装基部や可動継ぎ目を狙って機能破壊に寄せる必要があり、短時間でそれを成立させる難度は高い。
結論としてはノイエ・ジール55%:ジ・O45%で、ジ・Oが勝つなら“開幕30秒でクローアーム周りを潰す”レベルの完璧な噛みつきが要る。
宇宙戦・遠距離開始
遠距離開始なら、ノイエ・ジールの偏向メガ粒子砲とミサイル群が最大効率で回り、ジ・Oは接近するだけで被弾リスクを積み上げる展開になる。
ジ・Oの大型ビーム・ライフルは牽制として優秀でも、Iフィールドを前提にすると“止め”になりにくく、遠距離の撃ち合いが長引くほど不利が雪だるま式に増える。
結論としてはノイエ・ジール70%:ジ・O30%で、ジ・Oは回避の読み違い一回が致命傷になりやすい。
地上戦
地上戦では、ノイエ・ジールは巨体ゆえの取り回しと地表効果で射界が制限されやすく、偏向メガ粒子砲の“面制圧”も地形に吸われて死角が生まれやすい。
ジ・Oは相対的に小回りが利き、視界外からの踏み込みと隠し腕の奇襲が通りやすくなるため、Iフィールド越しでも“機能部位だけを斬る”勝ち筋が現実味を帯びる。
結論としてはジ・O55%:ノイエ・ジール45%で、ノイエ・ジールは滞空と姿勢制御を保てない瞬間ができた時点で一気に危険になる。
ジ・O vs ノイエ・ジールに関するQ&A
Q1:ジ・Oの大型ビーム・ライフルはIフィールドにどこまで通用するのか?
大型ビーム・ライフルそのものの命中精度と牽制力は高いが、Iフィールドが前提になると「当てて止める」より「当てて動かす」用途が中心になり、撃ち抜きによる即死が狙いにくい。
それでも有効なのは、Iフィールドが張られた瞬間の姿勢変化や減速を強要できる点で、ジ・Oが狙うべきは機体中心ではなくクローアーム基部や武装配置の継ぎ目といった“運用上の急所”になる。
つまり通用するかどうかは威力の問題ではなく、シロッコが「Iフィールド越しに相手の動線を固定して、次の斬撃点を作れるか」という戦術設計の問題だ。
Q2:ノイエ・ジールの有線クローアームはニュータイプ相手でも機能するのか?
有線クローアームはニュータイプ能力を必要とせずに運用できる設計思想で、操縦の負担は増えるが、相手がニュータイプかどうかより“パイロットの精度”に性能が直結する。
そのため、回避が上手いジ・O相手でも、完全捕縛を狙うのではなく「回避角の強制」「退避ルートの遮断」「姿勢の半回転」といった間接的な使い方なら成立しやすい。
結論としては、ニュータイプだから無効ではなく、むしろニュータイプの“最短距離”を崩す手段として刺さりやすい武装だ。
Q3:ジ・Oの隠し腕はこのマッチアップでどこが強いのか?
隠し腕(サブ・マニピュレーター)の強さは火力ではなく「斬撃点の追加」にあり、通常腕が牽制や姿勢制御に使われていても、別角度からビーム・ソードを差し込める。
ノイエ・ジールのように巨体で死角が多い相手には、正面のIフィールドを突破できなくても、クローアームやサブアームの根元へ“横から刃を置く”ことで機能破壊の確率が上がる。
ただし偏向メガ粒子砲の面制圧で腰部周辺が焼かれると隠し腕の可動そのものが阻害されやすく、強みが出る前に潰される危険も同時に抱える。
Q4:ノイエ・ジールは近距離に入られると脆いのか?
近距離はリスクが上がるが、脆いとは言い切れず、サブアームと巨体が“押し返し”として働くため、ジ・Oが思うほど張り付いたまま斬り続ける展開になりにくい。
さらにIフィールドがある限り、ジ・Oのビーム兵器が通りにくい時間が発生し、ノイエ・ジール側はその時間でメガ粒子砲の零距離射撃やクローの牽引で形勢を戻せる。
結論としては「近距離=即死」ではなく、「近距離に入られた瞬間にどれだけ早く押し返せるか」がノイエ・ジールの生存条件だ。
Q5:シロッコが勝つなら、具体的にどこを狙うべきか?
シロッコが勝ち筋を作るなら、Iフィールドを“貫く”発想を捨て、クローアーム基部や武装ユニットの継ぎ目、サブアーム周辺など「運用が崩れる場所」を優先して壊すべきだ。
特に有線クローアームを無力化できれば、回避角の強制が消えて接近の再現性が上がり、隠し腕の奇襲が通る確率も跳ね上がる。
逆に外装を削るだけでは巨体相手に決定打になりにくいので、狙いは常に“機能破壊”で統一するのが最短ルートだ。
Q6:ガトーが勝つために最も重要な判断は何か?
ガトーにとって最重要なのは「焦って捕まえに行かない」ことで、ジ・Oの回避と読み合いに付き合うほどシロッコの得意領域に入ってしまう。
有線クローアームは捕縛ではなく誘導として使い、偏向メガ粒子砲とミサイルの面で回避を“設計”し、ジ・Oが踏み込むタイミングだけを切り取って叩くのが堅い。
結論としては、ガトーが戦術を単純化し続けた側が勝ちやすく、複雑化した側がシロッコに食われやすい。
まとめ|ジ・O vs ノイエ・ジール
- 中距離開始・遮蔽物なしの宇宙戦はノイエ・ジールの面制圧が最大効率になる。
- ジ・OはIフィールド前提で「機能破壊」に徹しないと決定打が不足しやすい。
- ノイエ・ジールは偏向メガ粒子砲+ミサイルで回避行動そのものを誘導できる。
- 有線クローアームは捕縛より“回避角の強制”が刺さる。
- ジ・Oの勝ち筋はクローアーム周辺の早期破壊と隠し腕による多点斬撃だ。
- ノイエ・ジールの勝ち筋はIフィールド維持と射界の設計で接近戦を成立させないことだ。
- 近距離開始ならジ・Oが噛みつく確率が上がり勝率差は縮む。
- 遠距離開始ならノイエ・ジールの優位が拡大しやすい。
- 地上戦は取り回し差でジ・Oが相対的に有利になりやすい。
- 総合するとノイエ・ジール優勢だが、シロッコの一点突破が通れば逆転も起こりうる。
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