舞台は宇宙、デブリなど遮蔽物は一切なし、開始距離は中距離という「逃げ場のない射撃戦」から幕が上がる。
ジェターク社の第5世代実証機ダリルバルデは、意思拡張AIとドローン兵器で「攻防の手数」を積み上げ、距離を詰めてビームジャベリンとコンポジットアームズで折り切る機体だ。
一方のガンダム・ファラクトは、GUNDフォーマットの知覚リンクで狙撃精度を底上げしたビームアルケビュースと、ガンビット「コラキ」によるスタン性の電磁ビームで「捕縛→多方向狙撃」を成立させる射撃戦特化だ。
この条件では「先に相手の動きと視界を奪った側」が勝ちやすく、AIドローンの盾と、電磁ビームの網が、宇宙の暗闇に幾何学模様の死線を描くことになる。
戦力分析
機体
ダリルバルデ
ダリルバルデの核は、前腕の攻撃用ドローン「イーシュヴァラAタイプ/Bタイプ」と、肩の防御用ドローン「アンビカー/ダヤ・アンビカー」を意思拡張AIで同時運用し、射線を切りながら手数で押し込める点にある。
中距離開始では、ビームバルカンやコンポジットアームズ(ビームショットライフル+ガンブレイド)で牽制しつつ、アンビカーでビームアルケビュースの初弾を受け、イーシュヴァラの分離展開とペレットマイン、シャクルクロウで「詰めるための足場」を作る立ち回りが要点になる。
ガンダム・ファラクト
ファラクトは、専用ライフル「ビームアルケビュース」をGUNDフォーマットの知覚リンクで振り回す長射程狙撃と、脚部のビークフット内蔵ビーム砲、そしてバックブースター側面のガンビット「コラキ」で相手の機能を一時停止させる制圧を同時に回せるのが強みだ。
この条件では、コラキの電磁ビームを網目状に張ってダリルバルデのイーシュヴァラ進路と回避先を限定し、ブラストブースターの高機動で射角を変えながら「止める→抜く」の二段構えを徹底するのが最適解になる。
パイロット
グエル・ジェターク
グエルは、正面からの押し合いに強い気質に加えて、相手の手札を見てから自分の“やるべきこと”を決める切り替えが速く、ダリルバルデの意思拡張AIを「盾」にしてでも自分の操縦で勝負を作りにいけるタイプだ。
ただし遮蔽物ゼロの宇宙中距離では、情動に寄った突撃がそのまま狙撃の的になりやすく、アンビカーの防御角を維持しながらイーシュヴァラの“刃”で相手の照準を乱し続ける冷静さが勝敗を分ける。
エラン・ケレス
エランは、ファラクトの設計思想そのものと噛み合う「距離管理」と「一点突破」に長け、コラキで相手の動作を止めてからビームアルケビュースを通すまでの手順を、呼吸のように繰り返せる。
一方でGUNDフォーマットは負荷を孕み、追い詰められてスコアを上げる局面ほど、勝つ代わりに身体を削る決断が必要になり、そこをグエルが白兵で突いた瞬間だけ形勢が揺れる。
ダリルバルデ vs ガンダム・ファラクト|一騎討ちシミュレーション
序盤戦
中距離で向かい合った瞬間、ファラクトはブラストブースターで慣性をずらしながらビームアルケビュースを“置く”ように撃ち、同時にコラキを散開させて電磁ビームの包囲網を作り始める。
ダリルバルデはアンビカーを前に出して初弾の射線を切り、イーシュヴァラAタイプを左右に放して“盾の外側”から突っ込ませ、ビームバルカンとビームショットライフルで狙撃姿勢を崩しにいく。
グエルは被弾のリスクを理解した上で「スピード勝負じゃペイル社のモビルスーツが有利だ、どうする、スレッタ・マーキュリー」と自分に言い聞かせるように呟き、正面突撃ではなく“網を裂く角度”を探し始める。
中盤戦
ファラクトのコラキが電磁ビームを網目状に張り、ダリルバルデの回避先を限定したところへ、ビームアルケビュースが上半身のシェルユニット近傍を掠め、アンビカーが一枚ずつ削られていく。
ダリルバルデはここでペレットマインをばら撒き、見えない破片雲でコラキの展開ラインを分断しつつ、シャクルクロウでファラクトのブースター軌道を“引っかける”狙いを通し、間合いを一段だけ詰める。
エランは加速と狙撃を同時進行しながら「ガンダムを倒せるのは、ガンダムだけだ」と淡々と割り切り、ダリルバルデが踏み込む“次の一歩”に合わせてコラキのスタン照射を重ねる。
終盤戦
コラキのスタン性電磁ビームがダリルバルデの右腕系統を瞬間的に鈍らせ、イーシュヴァラの連携が一拍遅れた隙に、ビームアルケビュースが肩口を貫いて装甲片が宇宙に散る。
それでもグエルはアンビカーを“最後の盾”として前に押し出し、ガンブレイドを抜いて突貫し、ビームジャベリンをビームアンカーとビームクナイに割ってファラクトの回避先へ投げ、白兵の距離へ引きずり込もうとする。
ファラクトはビークフットの内蔵ビーム砲で接近角を潰し、コラキを二基一組で噛ませるように差し込み、ダリルバルデの推進と姿勢制御を“止める”瞬間を狙い続ける。
決着
コラキの電磁ビームが網ではなく“輪”になるよう収束し、ダリルバルデの左脚と腰部を挟み込んだ瞬間、推進の立ち上がりが死に、機体が半拍遅れてスピンしながら射線を晒す。
グエルはアンビカーを割り込ませて姿勢を戻そうとするが、スタンの残り香がイーシュヴァラの追従を鈍らせ、ガンブレイドの振り上げが届くより先に、ファラクトが一段上の射角へ跳ね上がる。
ビームアルケビュースが胸部中央を一直線に撃ち抜き、シェルユニットが緑の発光ごと途切れて慣性だけが残り、グエルは爆散の光の中で「俺は進めていないっ!」と歯噛みしながら沈黙する。
ダリルバルデ vs ガンダム・ファラクト|勝敗分析
勝敗判定
勝者はガンダム・ファラクト、想定勝率はファラクト60%:ダリルバルデ40%と見る。
遮蔽物ゼロの宇宙中距離では、コラキのスタン拘束とビームアルケビュースの狙撃が「詰める前に壊す」を成立させやすい。
勝因分析
- コラキの電磁ビームによる機能停止が、ダリルバルデのイーシュヴァラ連携を一拍ずらし続ける。
- ビームアルケビュースの狙撃が、アンビカー越しでも“盾の外側”を抜く角度を作る。
- ブラストブースター高機動で射角を変え、白兵へ入る直前に距離を再延伸できる。
- 遮蔽物がないため、ペレットマインやシャクルクロウの「見えない罠」が決定打になりにくい。
- ダリルバルデの意思拡張AIは優秀でも、停止系の拘束を受けた瞬間の操作遅延が致命傷になりやすい。
ダリルバルデ vs ガンダム・ファラクト|異なる条件の場合
宇宙戦・近距離開始
近距離開始ならダリルバルデ有利寄りで、勝敗はダリルバルデ55%:ファラクト45%まで振れる。
開始直後にアンビカーで視線を切りながらビームジャベリンを振り下ろせる距離に入りやすく、コラキの網が完成する前に「ガンブレイド+イーシュヴァラ」で手数を押し付けられるからだ。
ファラクト側はビークフットとブラストブースターで離脱しながら狙撃へ戻したいが、最初の一歩で脚や腰をシャクルクロウに掴まれると“距離管理の前提”が崩れて一気に苦しくなる。
宇宙戦・遠距離開始
遠距離開始ならファラクト有利が強まり、勝敗はファラクト70%:ダリルバルデ30%になる。
コラキの展開とビームアルケビュースの狙撃が最初から最大効率で回り、ダリルバルデがアンビカーを削られた状態で接近を強いられる展開が増える。
ダリルバルデはイーシュヴァラ分離で圧をかけられるが、遮蔽物がない遠距離では“回避先”そのものが狙撃に晒され続け、足を止めた瞬間に機体の芯を抜かれやすい。
地上戦
地上戦(障害物なし)でも基本はファラクト有利で、勝敗はファラクト65%:ダリルバルデ35%になる。
重力下でもファラクトは水平移動と跳躍で射角を変えながらコラキと狙撃を維持できるため、近接に入る前に“止めて抜く”の手順が崩れにくい。
ただし地表近くではペレットマインの破片が“面”になりやすく、ダリルバルデが破片帯で射線を乱して白兵へ押し込む勝ち筋は宇宙より増える。
ダリルバルデ vs ガンダム・ファラクトに関するQ&A
Q1:ダリルバルデはファラクトの狙撃にどう対抗するべきか
アンビカーで正面の射線を切りつつ、イーシュヴァラを左右別軸で突っ込ませて“狙撃姿勢そのもの”を崩すのが最優先になる。
その上でペレットマインを広めに撒き、コラキが網目を作る空間を割って「狙撃を撃ちにくい形」を押し付けるのが現実的だ。
最後はビームジャベリン(ビームアンカー/ビームクナイ)とガンブレイドで“触れたら終わり”の圧を作り、距離管理を強制的に破壊するしかない。
Q2:ファラクトのコラキはダリルバルデのドローン連携をどこまで崩すか
コラキは電磁ビームで照射箇所の機能を一時停止させるため、ダリルバルデの「分離ドローンの同時運用」に遅延を起こしやすい。
意思拡張AIが補助しても、姿勢制御や腕の反応が一拍止まった瞬間に、ビームジャベリンやガンブレイドの“振り始め”が遅れて主導権を失う。
結果としてダリルバルデは「盾→攻め」の切り替えが噛み合いにくくなり、アンビカーで受け続けるだけの展開に追い込まれやすい。
Q3:グエルが勝つとしたら決定打は何になるか
最大の勝ち筋は、シャクルクロウでファラクトの離脱軌道を奪い、ビームジャベリンのアンカーで“引き寄せ”を成立させて白兵へ固定する形だ。
そこでガンブレイドの近接圧とイーシュヴァラの分離斬撃を重ね、コラキの展開を間に合わせずにブースター周りを破壊できれば一気に終わる。
逆に一度でもスタンを食らって足が止まると、その瞬間がビームアルケビュースの“合図”になるため、決定打は「先に触る」以外ほぼない。
Q4:エランが勝つとしたら決定打は何になるか
コラキで脚・腰・腕のいずれかを止め、機体の“回避の癖”が死んだ瞬間にビームアルケビュースを胴体へ通すのが最短の決定打になる。
ダリルバルデはアンビカーで受けるが、遮蔽物のない空間では盾の外側や盾の回り込みが生じやすく、射角を変え続けるファラクトに対して完全防御が難しい。
要するに「捕縛→抜く」を1回通せるかがすべてで、その1回を作るための高速機動と多方向射線がファラクトの本領になる。
Q5:この対戦で“世代差”はどこに表れるか
ダリルバルデはGUNDフォーマットを採用せず、代わりに意思拡張AIとドローン兵器で次世代化しているのに対し、ファラクトはGUNDフォーマットの知覚リンクという負荷を火力と精度に変換している点が根本の差になる。
その結果、ダリルバルデは「受けて近づく」ための防御手数が豊富で、ファラクトは「近づかせない」ための制圧と狙撃が洗練され、同じ中距離開始でも勝ち筋が真逆になる。
そして遮蔽物なしという条件は、後者の“近づかせない”を強化しやすく、世代差は最終的に「射線と足を奪う技術」の優位として出る。
まとめ|ダリルバルデ vs ガンダム・ファラクト
- 宇宙・遮蔽物なし・中距離開始は、ファラクトの「捕縛→狙撃」が最も回りやすい条件だ。
- ダリルバルデはアンビカーとイーシュヴァラで“盾と刃”を同時に出せる。
- ファラクトはビームアルケビュース狙撃が主軸になる。
- コラキの電磁ビームは機能停止を起こし、ダリルバルデの連携を一拍ずらす。
- グエルの勝ち筋はシャクルクロウとビームアンカーで離脱を潰して白兵へ固定する一点だ。
- エランの勝ち筋はスタン拘束の一瞬に胴体を抜く一点だ。
- 近距離開始だけはダリルバルデが押し切る可能性が上がる。
- 遠距離開始はファラクトがさらに有利になる。
- 地上戦でも遮蔽物なしならファラクト有利は大きくは崩れない。
- 想定勝率はファラクト60%:ダリルバルデ40%と結論づける。
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