デュエルブリッツガンダム vs プロヴィデンスガンダム

宇宙空間、デブリなどの遮蔽物なし、中距離始動という最も“誤魔化しの効かない”条件で、デュエルブリッツガンダム(イザーク・ジュール)とプロヴィデンスガンダム(ラウ・ル・クルーゼ)が正面から噛み合う。

デュエルブリッツはデュエルガンダムを秘密裏に改修し核動力化したうえで、新型アサルトシュラウドと「グレイプニールII」「ランサーダートII」など“ブリッツ系”の刺し手を増やした万能寄りの強襲機だ。

一方のプロヴィデンスは「ドラグーンシステム」による多方向オールレンジ攻撃を核に、大型ビームライフルとビームサーベル内蔵シールドで中近距離も押し潰す“制圧と処刑”の機体だ。

遮蔽物ゼロの中距離は、奇襲も隠密も封じる代わりに、射線構築と回避精度と判断速度だけが残り、その一点で両者の格差が露わになる。

戦力分析

機体

デュエルブリッツガンダム

デュエルブリッツは核動力化で長時間の高出力運用を得た改修機で、従来デュエル系の射撃装備に加えてXM53Sピアサーロック「グレイプニールII」やXM61「ランサーダートII」を抱えた“追い込み手段の多い”構成が特徴だ。

この対戦での立ち回りは、57mm高エネルギービームライフルとMA-M1600/D2高エネルギービーム砲で相手の姿勢を崩し、AIM-627G自律誘導中距離空対空ミサイル「トーレンス」で回避行動を固定し、最終的にグレイプニールIIのクロー射出かランサーダートIIの貫徹弾でフレームか関節を“止める”一点突破に寄せるのが勝ち筋になる。

プロヴィデンスガンダム

プロヴィデンスは核動力と重武装を背景に「ドラグーンシステム」を運用し、大型ドラグーンと小型ドラグーンの組み合わせで多方向からビームを重ねること自体が戦術になっている。

この対戦での立ち回りは、MA-M221「ユーディキウム」ビームライフルとMA-V05A複合兵装防盾システムを“主砲と盾剣”として前面に置きつつ、ドラグーンの射線で相手の回避ベクトルを潰してから本体の一撃を通す、つまり「逃げ道の設計」→「処刑射」の順で詰め切る運用が最短になる。

パイロット

イザーク・ジュール

イザークは短時間に状況を飲み込み、射撃・突撃・撤退の切り替えを速く回すことで勝ちを拾う色が濃いパイロットだ。

この対戦での立ち回りは、正面の撃ち合いでプロヴィデンスのドラグーン展開を許した瞬間に詰むため、初動から旋回と加減速を細かく刻み、トーレンスとグレネードで“ドラグーンを撃たせる角度”を悪化させ、隙が出た一瞬だけグレイプニールIIで拘束してMA-M99Eビームサーベル「マグナセクティオ」まで押し込む短期決戦に寄せる必要がある。

ラウ・ル・クルーゼ

クルーゼは戦闘の組み立てそのものが冷徹に速く、相手の選択肢を削っていく指揮官型の思考で勝ち筋を固定するタイプだ。

この対戦での立ち回りは、ドラグーンを“当てる武装”ではなく“相手を動かす柵”として敷設し、回避で推進剤と姿勢制御を削ったところへユーディキウムの高出力ビーム、あるいはMA-V05Aの大型ビームサーベルで終わらせるのが最も安全で、遮蔽物なしの中距離はその最適解をほぼ妨害できない。

デュエルブリッツガンダム vs プロヴィデンスガンダム|一騎討ちシミュレーション

序盤戦

中距離で相互ロックが成立した瞬間、プロヴィデンスはドラグーンを扇状に散開させ、デュエルブリッツの機首向きと推力線を“撃つ前から”拘束しにかかる。

デュエルブリッツは57mm高エネルギービームライフルの連射と175mmグレネードの時限爆風でドラグーンの射線を乱そうとし、左肩トーレンスの誘導で本体の回避を強制して“ドラグーンの連携”を分断する構えを取る。

イザークは加速のリズムを崩しながら前に出て「事情はいろいろあるだろうが、俺がなんとかしてやる!」と踏み込み、最初の山をグレイプニールIIの間合いに持ち込もうとする。

中盤戦

ドラグーンの第一波は“直撃”よりも、上下左右からの同時ビームでデュエルブリッツの回避方向を限定し、結果として機体を不利な射線へ押し込む形で効いてくる。

デュエルブリッツは右肩のMA-M1600/D2高エネルギービーム砲を前方に展開し、ライフルと二軸のビームで面を作ってドラグーンを牽制しつつ、トーレンスで“次の回避先”を潰して主機を止めないまま横滑りで距離を詰める。

だがクルーゼはドラグーンをさらに外周へ回し、デュエルブリッツが前進で得たはずの距離を“円形の射線”で相殺し、ユーディキウムの一射でアサルトシュラウドの装甲縁を焼き剥がして運動性能を削りにくる。

終盤戦

装甲の欠けと姿勢制御の乱れが蓄積したデュエルブリッツは、ここでXM61ランサーダートIIを射出し、貫徹弾で本体の脚部かドラグーン基部のどちらかを“止め”にいく賭けへ寄る。

プロヴィデンスはその瞬間だけ射撃密度を落として回避角を作り、ランサーダートIIのラインを外したうえで、小型ドラグーンを刺すように寄せて“推力噴射の出口”を塞ぐ。

イザークは最後の手としてグレイプニールIIのクローを射出し、プロヴィデンス本体の左腕側へ噛ませて引き寄せ、マグナセクティオの斬り込み角を作ろうとするが、その角度自体が既に十字砲火に組み込まれている。

決着

クルーゼはドラグーンを前後左右に“停滞”させたまま射線の檻を締め、デュエルブリッツの回避先を二段階で潰してからユーディキウムを撃ち、まずアサルトシュラウドの肩・胸ラインを焼いて姿勢制御スラスターの噴射バランスを崩す。

機体が一瞬だけ腹を見せたところへ小型ドラグーンがコクピット周辺の装甲継ぎ目を点で叩き、続けてMA-V05Aのビーム砲が“逃げの推力”を刈り取り、デュエルブリッツは完全に減速したまま正面へ縫い止められる。

距離が潰れ切った刹那、プロヴィデンスはMA-V05Aの大型ビームサーベルを起動して一直線に踏み込み、デュエルブリッツの胸部を貫いたまま「既に遅いさ。私は結果だよ」と低く告げて機体を固定し、反撃動作に入る前の関節を熱で焼き切って決戦を終わらせる。

デュエルブリッツガンダム vs プロヴィデンスガンダム|勝敗分析

勝敗判定

勝者:プロヴィデンスガンダム(ラウ・ル・クルーゼ)で、想定勝率はプロヴィデンス85%:デュエルブリッツ15%となる。

勝因分析

  • 遮蔽物なし中距離ではドラグーンの“回避先を消す”強みが最大化し、接近プランが成立しにくい。
  • ユーディキウムとMA-V05Aで中近距離の決め手も持ち、ドラグーンを避け切っても最後に刃が残る。
  • グレイプニールIIとランサーダートIIは“当てて止める”武装だが、発射姿勢の瞬間が狩られやすい。
  • クルーゼは射線密度と間合いの調整が巧く、単純な反射神経勝負に落ちない。
  • デュエルブリッツの火力は厚いが、オールレンジを“止める決定打”に変換しづらい。

デュエルブリッツガンダム vs プロヴィデンスガンダム|異なる条件の場合

宇宙戦・近距離開始

近距離開始だとデュエルブリッツは最初からグレイプニールIIのクロー射出とマグナセクティオの抜刀圏内を狙え、ドラグーン展開の“準備時間”を奪えるぶん勝率は上がる。

ただしプロヴィデンスはMA-V05Aの大型ビームサーベルとビーム砲を抱え、ドラグーン抜きでも近距離の切り返しが強く、「一歩で届く距離」ほど確定反撃の刃が鋭くなる。

結論として勝者はなおプロヴィデンスで、想定勝率はプロヴィデンス70%:デュエルブリッツ30%まで接近するに留まる。

宇宙戦・遠距離開始

遠距離開始ではプロヴィデンスがドラグーンの散開と射線構築を完了させた状態で開戦でき、デュエルブリッツは“近づくために回避する”という最悪の仕事を強いられる。

デュエルブリッツはMA-M1600/D2とライフルの二点射で牽制し、トーレンスで回避を強制しつつ前進するしかないが、その前進経路自体をドラグーンが面で覆ってくるため、攻めがほぼ防御行動に変換される。

結論として勝者はプロヴィデンスで、想定勝率はプロヴィデンス90%:デュエルブリッツ10%となる。

地上戦

地上戦でもプロヴィデンスの主軸がドラグーンである以上、空間の上下制限はあっても“回避先を潰す”本質は変わらず、遮蔽物なしの前提ではデュエルブリッツが隠れる場所も作れない。

デュエルブリッツは地上の慣性を利用してグレイプニールIIの引き寄せから格闘へ入りやすくなるが、プロヴィデンスはユーディキウムとMA-V05Aで距離管理を崩さず、接近そのものに高い代償を課す。

結論として勝者はプロヴィデンスで、想定勝率はプロヴィデンス80%:デュエルブリッツ20%となる。

デュエルブリッツガンダム vs プロヴィデンスガンダムに関するQ&A

Q1:デュエルブリッツの“勝ち筋”はどの武装で作るのが現実的か

勝ち筋の中心はXM53Sピアサーロック「グレイプニールII」で、射撃戦でドラグーンの圧を受け続けるより、短い窓で“拘束→追撃”の確定状況を作るほうが期待値が高い。

次点はXM61「ランサーダートII」で、貫徹弾による関節・推進器狙いを通せれば追撃密度を落とせるが、発射姿勢が固定される瞬間を狙われやすいのが難点になる。

そのため「トーレンス→回避先固定→グレイプニールII」で“当てる手順”を組み、マグナセクティオでフレームへ追い込むのが最も再現性がある。

Q2:プロヴィデンスのドラグーンは何がそこまで厄介なのか

厄介さの核心は火力の総量ではなく、多方向から射線を作ることで敵機の回避運動そのものを“制御”できる点にある。

遮蔽物なしでは回避は三次元運動に依存するが、ドラグーンはその三次元空間に柵を立てるようにビームを重ね、結果として相手は「安全な方向」へ逃げ続けるだけで推進剤と姿勢制御を削られる。

そして動きが鈍った瞬間に、ユーディキウムの高出力ビームやMA-V05Aの近接で終わらせられるため、対策が“回避の上手さ”だけでは成立しない。

Q3:デュエルブリッツのアサルトシュラウドはこの相手に通用する防御になるか

アサルトシュラウドは追加装甲で被弾許容量を増やすが、ドラグーンのような多方向同時攻撃は“どこかで受ける”こと自体が不利を累積させる。

特に関節周辺や姿勢制御スラスター付近を点で焼かれると、装甲が残っていても運動性能が落ち、結果として次の被弾が増えるという連鎖に入りやすい。

したがって防御としては“延命”にはなるが、“形勢逆転の盾”にはなりにくく、装甲で耐えるより短期で距離を詰めて決める方向へ用途が寄る。

Q4:デュエルブリッツの火力はドラグーン封殺に使えるか

MA-M1600/D2高エネルギービーム砲は面制圧と牽制には優れるが、ドラグーンは散開して角度を変えるため“まとめて止める”用途には噛み合いにくい。

トーレンスは回避先を縛るには強いが、プロヴィデンス側はドラグーンで回避方向を潰す設計なので、誘導兵器で相手の回避を読むより“相手に回避させない”運用のほうが上回りやすい。

結局、これらは封殺ではなく「接近のための整地」に使い、射線が薄くなる窓にグレイプニールIIを通す発想が必要になる。

Q5:プロヴィデンスは近接に弱いのか

プロヴィデンスは遠隔戦主体に見えるが、MA-V05Aがビーム砲と大型ビームサーベルを内蔵し、近接でも“盾で受けて斬る”を自前で完結できる。

さらにドラグーンは近距離でも“背後や側面の圧”として機能し、格闘の踏み込み角を限定できるため、近づいた瞬間に逆に逃げ道を失うケースが出る。

よって近接が弱点というより「近接に入る前の準備が完了している」機体であり、近接に入れた=有利と短絡すると危険になる。

Q6:パイロット差はどこで出るか

イザークは前線での反応と闘争心で押し切る局面が強い一方、クルーゼは相手の選択肢を削っていく組み立てが極端に巧い。

遮蔽物なしの宇宙戦は、この“選択肢削り”がそのまま勝ち筋になり、ドラグーンの射線設計とユーディキウムの確定弾をつなぐ判断の速さで差が出る。

したがって差は反射神経の比較ではなく、どの瞬間にどの武装の価値を最大化するかという意思決定の精度として現れ、勝率に直結する。

まとめ|デュエルブリッツガンダム vs プロヴィデンスガンダム

  • 遮蔽物なし中距離はドラグーンの射線構築が最大化し、プロヴィデンスが最も勝ちやすい条件になる。
  • デュエルブリッツの核動力化と新型アサルトシュラウドは粘りを生むが、被弾累積の不利は消せない。
  • デュエルブリッツの鍵はXM53SグレイプニールIIとXM61ランサーダートIIの“止め”を通すことになる。
  • プロヴィデンスはドラグーンだけでなくユーディキウムとMA-V05Aで中近距離の決め手も持つ。
  • 近距離開始ならデュエルブリッツの勝率は上がるが、逆転までは難しい。
  • 遠距離開始はドラグーン展開が先行し、デュエルブリッツの接近が“防御行動”に変換されやすい。
  • 地上戦でも遮蔽物なしなら本質は変わらず、ドラグーン優位が残る。
  • イザークは短期決戦の窓を作る運用が必須で、長期化は不利になる。
  • クルーゼは“回避先を設計してから撃つ”ため、回避技術だけでは突破しにくい。
  • 総合するとプロヴィデンス有利で、デュエルブリッツの勝ちは一瞬の拘束からの決定打に収束する。