宇宙空間でデブリなどの遮蔽物が一切なく、中距離で正対してから同時に加速を開始する条件では、先に「当て続けて状況を固定する側」が主導権を握る戦いになる。
ル・シーニュ(MSS-008)はアナハイム製の試作色が濃い一方で、ガンダリウム系の機体として武装運用の素直さがあり、ツイン・ビーム・トライデントとビーム・ライフルを中心に「押し込み」を作れる。
ガンダムTR-1ヘイズル改(RX-121-1)はティターンズ・テスト・チームの実戦試験機らしく、シールド・ブースター等で瞬間的な運動性を作って刺す設計だが、遮蔽物なしだとその一手が「読まれるリスク」も増える。
ゆえに本戦は、ウェス・マーフィーがブーストで射線を歪めてXBR-M84a系ビーム・ライフルを通せるか、アスナ・エルマリートが肩部内蔵式ガトリングガンとビーム射撃で“近接に入る前の形勢”を固め切るかの勝負になる。
戦力分析
機体
ル・シーニュ
ル・シーニュはツイン・ビーム・トライデント(ビーム・サーベル系の近接主兵装)を両手運用でき、ビーム・ライフルと専用シールド肩部内蔵式ガトリングガン×2で「射撃の面」を作りつつ、最後に槍状ビームで仕留める立ち回りが最適になる。
本体出力1,980kW・推力84,000kg級という“Z期の中堅上位”の土台があり、遮蔽物なしの中距離ではガトリングで相手の姿勢制御を乱し、ビーム・ライフルで確定弾を置き、トライデントで決着の距離まで押し込むのが勝ち筋になる。
ガンダムTR-1ヘイズル改
ヘイズル改は型式番号RX-121-1の試験機で、固定武装のビーム・サーベルとXBR-M84a系ビーム・ライフル、さらに前腕ラッチに装着されるシールド・ブースターなどで「短時間だけ異常に速い」局面を作りやすい。
ジェネレーター出力は1,420kW(装備条件で加算表記もある)という枠内で、真正面からの撃ち合いは分が悪いため、ブースターで横滑りしながらロング/ショートバレル運用が想定されるビーム・ライフルを“置き撃ち”気味に通して即距離を変える立ち回りが要になる。
パイロット
アスナ・エルマリート
アスナは養成学校出身で当初は戦いを好まない側面が語られる一方、ニュータイプ素養の高さが設定上の核にあり、感知で先読みして射線の分岐点を先に取るタイプの「反応勝ち」が出やすい。
本戦の立ち回りは、初動でガトリングを散らして相手のブースト癖を測り、次にビーム・ライフルでブースター基部やシールド接合を狙い、最後にツイン・ビーム・トライデントで“逃げ道のない角度”から刺し切るのが最短ルートになる。
ウェス・マーフィー
ウェスはティターンズ・テスト・チーム(T3部隊)の中心としてヘイズルからヘイズル改へ乗り継ぐ指揮官格で、実戦試験の連続という過酷な環境で「危ない装備を使いこなす」前提の判断力が強みになる。
本戦の立ち回りは、シールド・ブースターで一度だけ射線を外へ跳ねさせてからビーム・ライフルを先着させ、当たらなければ即ブーストで距離を作り直す“試験機らしい一撃離脱”で、長期戦に入るほど不利になる構造を補う必要がある。
ル・シーニュ vs ガンダムTR-1ヘイズル改|一騎討ちシミュレーション
序盤戦
両機は中距離で正対した瞬間に同時加速し、ヘイズル改がシールド・ブースターで横へ跳ねてXBR-M84a系ビーム・ライフルの照準を先に置きにいく一方、ル・シーニュは肩部内蔵式ガトリングガンを先行散布して“跳ねた先”そのものを弾幕で塗りつぶす。
ヘイズル改のビームが一発、ル・シーニュの左肩前をかすめて熱光が装甲表面を削るが、アスナは弾道の癖を即座に拾って機体を半回転させ、ビーム・ライフルのEパック交換動作に入る前の“間”へ自機のビーム・ライフルを差し込む。
ウェスは直撃を避けて姿勢を崩しながらも再度ブーストで距離を変えるが、遮蔽物なしの空間では「次にどこへ逃げるか」がガトリングの連続線で可視化され、序盤からヘイズル改は“動けば動くほど狙点が増える”状態に追い込まれる。
中盤戦
中盤に入るとヘイズル改はブースターで上下を織り交ぜて弾幕の外へ抜けようとし、ビーム・ライフルのショートバレル的な取り回しで近い角度から連射気味に刻むが、ル・シーニュはガトリングとビーム射撃を交互に重ねて「撃つ瞬間だけ相手の機動を止める」圧を維持する。
一発のビームがヘイズル改のシールド周縁を焼き、次の瞬間にガトリングがブースター周りへ散って推力ベクトルが乱れ、ウェスは姿勢制御に集中せざるを得なくなりながら「俺のウサギちゃんを乱暴に扱うなよ?」と吐き捨てて強引に距離を詰め直す。
しかし遮蔽物がないせいで、その突進はトライデントの間合いへ自分から踏み込む形になり、アスナはビーム・ライフルを“当てにいく”のではなく“避けさせる”角度で撃って進路を限定し、ヘイズル改の回避先へツイン・ビーム・トライデントを構える準備を完了させる。
終盤戦
終盤、ヘイズル改は最後の勝ち筋としてブースター加速からの急制動で相対速度差を作り、ビーム・サーベルへ持ち替えて斬り合いに持ち込もうとするが、ル・シーニュのガトリングが腕部ラッチ周辺を舐めるように走り、サーベルを抜く“瞬間の露出”が増える。
ウェスはなおもビーム・サーベルを閃かせて接近軌道を曲げるが、アスナは半歩引いた距離でツイン・ビーム・トライデントを二段構えにし、一本目でシールド面を押し、二本目で本体へ届く“重ね刺し”の軌道を作る。
ブースターで逃げる余地はあるものの、その噴射方向はガトリング弾の密度が最も濃い帯に重なっており、ヘイズル改は「抜ければ刺さる、止まれば撃たれる」の二択に追い込まれ、機体運動の自由度そのものが奪われていく。
決着
決着局面でアスナはビーム・ライフルを一発だけ“外す”ように撃ち、ヘイズル改が反射的に右へ逃げるクセを誘発し、その回避終端へ肩部内蔵式ガトリングガンの面制圧を重ねて姿勢制御を破綻させる。
推力が乱れたヘイズル改はスピンを抑えるために瞬間的に推進を止め、無重量の静止に近い“浮き”が生まれ、その刹那にル・シーニュはツイン・ビーム・トライデントを二条の光槍として伸ばし、一本目がシールド・ブースター基部を貫通して噴射系を焼き切り、二本目が胸部装甲の奥でジェネレーター系へ熱を流し込む。
爆光が収束する中、アスナは機体を安定させながら「これでおしまいっ!」と断言し、ヘイズル改は推力喪失で回転しつつ戦闘継続不能となり、遮蔽物のない宇宙空間に残るのはル・シーニュのガトリング薬莢とビーム焼痕だけになる。
ル・シーニュ vs ガンダムTR-1ヘイズル改|勝敗分析
勝敗判定
勝者はル・シーニュで、想定勝率はル・シーニュ65%:ヘイズル改35%と見る。
勝因分析
- 遮蔽物なしの中距離ではガトリングによる“面制圧”がブースト機動の逃げ先を先に潰せる。
- ル・シーニュはビーム・ライフル→ツイン・ビーム・トライデントの決着導線が明確で、距離が縮むほど勝ち筋が太くなる。
- ヘイズル改の強みであるシールド・ブースター機動は読まれると“次の位置”が弾幕で固定されやすい。
- 出力面ではル・シーニュ(1,980kW)に対しヘイズル改(1,420kW表記)が不利で、長期の押し合いで差が出る。
- アスナはニュータイプ素養が語られるため、遮蔽物なし環境の“先読み”と相性が良い。
ル・シーニュ vs ガンダムTR-1ヘイズル改|異なる条件の場合
宇宙戦・近距離開始
近距離開始ならヘイズル改のビーム・サーベルとシールド・ブースターを絡めた初手の“刺し込み”が成立しやすく、ル・シーニュがガトリング弾幕を張る前に格闘距離へ入られる危険が増える。
ただしル・シーニュ側もツイン・ビーム・トライデントという間合いの長い近接主兵装を持つため、単純なサーベル同士の斬り合いではなく、突きと払いで“触れさせない格闘”にできるのが大きい。
結論としてはル・シーニュ55%:ヘイズル改45%まで接近し、ヘイズル改が初手で一矢を通せるかどうかがほぼ全てになる。
宇宙戦・遠距離開始
遠距離開始ではヘイズル改のビーム・ライフル運用が生き、ブースターで射線を細く揺らしながら“先置き”の狙撃を積み重ねやすくなる。
一方でル・シーニュはガトリングの有効性が距離で落ちやすいので、ビーム・ライフル主体で相手のシールド・ブースターや腕部ラッチを削り、接近に必要な推力と姿勢制御を壊してから距離を詰める運びが重要になる。
結論はル・シーニュ60%:ヘイズル改40%で、ヘイズル改が当て続ける展開を作れれば逆転もあるが、決定打の間合いは最終的にトライデント側が取りやすい。
地上戦
地上戦になるとブースターの使い方と姿勢制御が変わり、ヘイズル改は短い地形高低差を使って“見えない角度”から射線を作りやすくなるため、宇宙の遮蔽物なしよりは戦いやすい。
ただし条件が「障害物なし」なので、地上であっても結局は射線が通りやすく、ル・シーニュのガトリングによる牽制とビーム射撃の組み立てが機能しやすい点は変わらない。
結論はル・シーニュ65%:ヘイズル改35%で、地上でも“面制圧→確定弾→トライデント”の三段が揺らぎにくいぶん、総合ではル・シーニュ優位のまま推移する。
ル・シーニュ vs ガンダムTR-1ヘイズル改に関するQ&A
Q1:ル・シーニュの勝ち筋は何か
ル・シーニュの勝ち筋は、肩部内蔵式ガトリングガンで相手のブースト先を“帯”として塗り、回避行動そのものをコスト化させて射撃精度を落とすことだ。
次にビーム・ライフルでシールド・ブースターや腕部ラッチ周辺など「機動を支える結節点」を狙い、推力ベクトルの自由度を削ることで接近戦の前提を崩す。
最後はツイン・ビーム・トライデントで“逃げ終わり”を刺し、サーベルのような接触戦ではなく「触れる前に終わる距離」で決着させるのが最短だ。
Q2:ヘイズル改が勝つには何を最優先すべきか
ヘイズル改の勝ち筋は、シールド・ブースターで相対速度差を一瞬だけ作り、ビーム・ライフルを「撃ち合い」ではなく「置き撃ち」で先着させることだ。
遮蔽物なしでは回避先が読まれやすいので、単純な左右回避ではなく上下・回転・急制動を混ぜて、ル・シーニュ側のガトリング散布を“外させる周期”を作らねばならない。
そのうえで当てた後は絶対に長居せず、再度距離を取り直して二発目を同じリズムで重ね、トライデントの間合いに入る前に機能破壊へ到達する必要がある。
Q3:遮蔽物なしがこの対戦に与える影響は何か
遮蔽物なしは、射線の切り方が「地形」ではなく「機動の癖」だけになるため、弾幕を張れる側が相手の逃げ癖を学習しやすい条件だ。
ヘイズル改のようにブーストで局面を変える機体は本来、遮蔽物を使って射線を一度切ってから刺すのが強いが、何もないと“刺す前の準備動作”が見えやすくなる。
結果としてル・シーニュはガトリングとビーム射撃で「見えている機動」を狩りやすくなり、試験機の一撃離脱が成立しづらくなるのが最大の構造差になる。
Q4:世代差はどこに最も表れるか
世代差は単純な“強さ”よりも、武装の組み合わせが作る戦術幅に表れ、ル・シーニュはガトリング+ビーム+トライデントで「抑える・当てる・決める」が最初から揃っている。
ヘイズル改は試験機ゆえにシールド・ブースター等で尖った局面性能を作れる反面、その尖りは相手に読まれると返しが重く、遮蔽物なしでは“尖りの代償”が増える。
また出力表記でもル・シーニュ1,980kWに対してヘイズル改1,420kWという差があり、押し合いが長引くほど「余裕」の差が照準精度や姿勢回復に効いてくる。
Q5:パイロット要素は勝率をどれだけ動かすか
この対戦は機体差が大枠を決めるが、遮蔽物なしでは“初動の読み合い”が大きく、そこでアスナのニュータイプ素養が反応勝ちとして出る可能性がある。
一方でウェスはT3部隊の実戦試験を率いる立場として、リスクの高い装備を使い切る判断に長けるはずで、短時間勝負に持ち込めれば勝率は一気に寄る。
結論としては「短期決戦ほどヘイズル改寄り、長期戦ほどル・シーニュ寄り」にパイロット要素が効き、初動の一発が当たるかどうかで体感勝率が大きく揺れる。
まとめ|ル・シーニュ vs ガンダムTR-1ヘイズル改
- 遮蔽物なし中距離では弾幕を張れる側が有利になりやすい。
- ル・シーニュは肩部内蔵式ガトリングガンで逃げ先を潰せる。
- ル・シーニュはビーム・ライフルからツイン・ビーム・トライデントへ決着を繋げやすい。
- ヘイズル改はシールド・ブースターで短時間の局面性能を作れる。
- ただし遮蔽物なしではその機動が読まれやすい。
- 出力表記ではル・シーニュ1,980kW、ヘイズル改1,420kWで押し合いに差が出る。
- アスナはニュータイプ素養が語られ、先読みと相性が良い。
- ウェスはT3部隊の中心として実戦試験を重ねる指揮官格だ。
- 想定勝率はル・シーニュ65%:ヘイズル改35%と見る。
- 決着は“ガトリングで固定→トライデントで貫通”が最も具体的な勝ち筋になる。
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