宇宙空間、遮蔽物なし、中距離始動という条件は「回避の余地を奪う」のではなく「回避だけで勝てない」戦いを強制する。
ル・シーニュ(MSS-008)はバイオセンサーと軽量設計で最小動作回避を狙う一方、装甲の削減で被弾=致命傷になりやすい試作機だ。
ガーベラ・テトラ(AGX-04)は高推力と180度姿勢変換0.9秒という運動性で間合いそのものを支配し、ビーム・マシンガンと腕部110mm機関砲で「逃げ道」を塗りつぶす強襲機だ。
そして、学生上がりのニュータイプ主人公アスナと、泥と裏切りを生き抜いたシーマの「判断の速さ・割り切り」が、同じ宇宙でも決定的な差として現れる。
戦力分析
機体
ル・シーニュ
ル・シーニュはアスナ専用調整のバイオセンサーで反応速度と最小限回避を突き詰め、ビーム・ライフルとビーム・サーベル(ツイン・ビーム・トライデント運用)で「被弾しないまま削り切る」立ち回りが前提になる。
この対戦では遮蔽物がないためシールド内蔵スラスターで姿勢制御を補助しつつ、ビーム・ライフルの単発精度でガーベラ・テトラの推進器・武装腕を狙い撃ちして“機動を奪う”のが唯一の勝ち筋になる。
ガーベラ・テトラ
ガーベラ・テトラはスラスター総推力216,000kg(シュツルム・ブースター装着時316,000kg)と急激な加速で中距離を一息で潰し、ビーム・マシンガンと腕部110mm機関砲×4で回避の軌道を拘束して近接に持ち込める。
この対戦では「散弾的な面制圧→一瞬の詰め→ビーム・サーベル」で完結でき、特にEパック式ビーム・ライフルの再装填・間合い調整の隙を圧力で踏み潰すのが最適解になる。
パイロット
アスナ・エルマリート
アスナはMS訓練学校の生徒という出自から“戦場の汚さ”への順応が遅れがちで、バイオセンサーで反応は上げられても「先に撃つ/先に捨てる」の決断で遅れを取ると一気に崩れる。
この対戦の立ち回りは、最初からメガ・ビーム・ランチャーや肩部内蔵式ガトリングガンの換装火力で“接近を許さない壁”を作り、被弾ゼロのまま主導権を握る必要がある。
シーマ・ガラハウ
シーマは0083で連邦・ジオン双方の思惑を踏み抜いて戦う現場型で、相手の躊躇や迷いを“隙”として刈り取る嗅覚に長ける。
この対戦の立ち回りは、ビーム・マシンガンの連射で回避を誘導しつつ腕部110mm機関砲を混ぜて装甲の薄いル・シーニュの関節・スラスターに傷を入れ、逃げ切れない距離に落としてからビーム・サーベルで仕留める流れが最短になる。
ル・シーニュ vs ガーベラ・テトラ|一騎討ちシミュレーション
序盤戦
中距離で正対した瞬間、ル・シーニュはビーム・ライフルを“推進器狙い”で置き撃ちし、ガーベラ・テトラはビーム・マシンガンを扇状に散らして一発必中ではなく「回避方向の固定」を狙う。
アスナはシールドの姿勢制御スラスターで姿勢を崩さずに最小回避を重ね、同時に肩部スラスターで軸線をずらしてビーム・マシンガンの面圧を外すが、遮蔽物がないぶん“外した先”にも次弾が置かれ続ける。
シーマは回避の癖を見切ると腕部110mm機関砲を混ぜて弾速差でタイミングを狂わせ、ビーム・マシンガンの赤熱痕がル・シーニュのシールド縁と肩アーマーに小さな欠けを刻み始める。
中盤戦
アスナは「射線を切っても追われる」現実を理解して換装火力に賭け、メガ・ビーム・ランチャーの大出力で突進軌道そのものを焼き払う構えに入る。
発射直前、アスナは「ル・シーニュのシステムなら、できる!」と自分に言い聞かせ、照準を“機体中心”ではなく“加速の終点”に置く。
だがシーマはシュツルム・ブースター装着時の暴力的な推力で突進角を一段だけ変え、メガ・ビーム・ランチャーの直進射線を半歩外しつつビーム・マシンガンを連続照射してル・シーニュの左肩スラスター群を削り取る。
終盤戦
左肩スラスターの損耗でル・シーニュの姿勢制御は一瞬だけ遅れ、そこへ腕部110mm機関砲の実弾が関節カバーを叩いて“回避では消せない揺れ”を機体に残す。
アスナは距離を取り直そうとするが、ガーベラ・テトラの加速は中距離を近距離に変える速度で迫り、ビーム・サーベルが抜かれた時点でル・シーニュのビーム・ライフルは“撃っても間に合わない距離”に追い込まれる。
ル・シーニュはツイン・ビーム・トライデントで迎撃しようとするが、シーマは一度だけ機首を下げて間合いを詰め、すれ違いざまにビーム・マシンガンをゼロ距離で浴びせて右腕の保持機構に熱を入れる。
決着
右腕の保持が甘くなった瞬間、ツイン・ビーム・トライデントの軌道はわずかに外れ、ガーベラ・テトラのビーム・サーベルが“刃ではなく根元”でル・シーニュのシールドを叩き上げて視界を奪う。
次の0.9秒、シーマは姿勢変換の速さで機体を反転させて背後を取り、腕部110mm機関砲を四連で叩き込んでル・シーニュのバックパック基部と左脚付け根を同時に破砕して“推力と姿勢制御”を殺す。
最後にシーマは「これからは楽をさせてあげるよ」と嗤い、ビーム・サーベルをコクピット直前の胴体中央に深く差し込み、推進剤の白い噴霧が星屑のように散る中でル・シーニュは推力を失って沈黙する。
ル・シーニュ vs ガーベラ・テトラ|勝敗分析
勝敗判定
勝者はガーベラ・テトラ(シーマ・ガラハウ)で、想定勝率はガーベラ・テトラ70%:ル・シーニュ30%と見る。
勝因分析
- ガーベラ・テトラの推力(216,000kg/装着時316,000kg)で中距離の主導権を奪える。
- ビーム・マシンガン+腕部110mm機関砲×4で回避方向を固定して“いつか当てる”展開を作れる。
- ル・シーニュは軽量・装甲最小限という性格上、被弾の期待値がそのまま敗北期待値に直結する。
- シーマの実戦的な割り切りが、学生気質のアスナの判断遅れを隙に変える。
- 近接に入った瞬間、ガーベラ・テトラの格闘移行(シュツルム・ブースター含む)で一気に詰めが利く。
ル・シーニュ vs ガーベラ・テトラ|異なる条件の場合
宇宙戦・近距離開始
近距離開始だとル・シーニュはビーム・ライフルの照準時間を確保できず、最初の一合でツイン・ビーム・トライデントに頼らざるを得なくなる。
ガーベラ・テトラは初手から腕部110mm機関砲で関節を叩いてからビーム・サーベルに繋げられ、回避の上手さより“被弾の有無”が即座に勝敗へ収束する。
よって勝敗はガーベラ・テトラ有利がさらに強まり、想定勝率はガーベラ・テトラ80%:ル・シーニュ20%になる。
宇宙戦・遠距離開始
遠距離開始だとル・シーニュはビーム・ライフルの単発精度で推進器や武装腕を狙いやすく、先に“片側スラスター損耗”を取れれば一気に勝ち筋が太くなる。
ただしガーベラ・テトラの推力が遠距離を無理やり短縮し、ビーム・マシンガンの連射で射線を濁らせるため、狙撃勝負が長引くほどル・シーニュ側の集中力とEパック運用が苦しくなる。
結果として五分には戻らず、それでもル・シーニュが最も勝ちやすい条件で、想定勝率はガーベラ・テトラ60%:ル・シーニュ40%まで接近する。
地上戦
地上戦だとル・シーニュの“最小動作回避”は地形と重力でパターン化しやすく、遮蔽物なし条件では回避の逃げ場が空間より少なくなる。
ガーベラ・テトラは本来宇宙向きの推力設計だが、直線的な加速と腕部110mm機関砲の実弾が地上ではより刺さり、脚部・膝関節へのダメージがそのまま行動不能に直結する。
総合すると地上でもガーベラ・テトラ優位は揺れず、想定勝率はガーベラ・テトラ75%:ル・シーニュ25%になる。
ル・シーニュ vs ガーベラ・テトラに関するQ&A
Q1:ル・シーニュが勝つには最初に何を狙うべきか
最優先はガーベラ・テトラの推進器か姿勢制御に関わる部位で、機体そのものを落とすより“速度の優位”を消すことが目的になる。
具体的にはビーム・ライフルの単発を、機体中心ではなく「次の加速で踏むベクトル線上」に置くように撃ち、回避後の再加速タイミングに当てて片側スラスターの損耗を誘発する。
片側でも推力バランスが崩れればビーム・マシンガンの面制圧が“追い撃ち”に変わる前に主導権を握り返せるため、勝ち筋はそこから初めて現実味を帯びる。
Q2:ガーベラ・テトラ側はなぜビーム・マシンガンが有利に働くのか
遮蔽物なしの宇宙では、単発高威力よりも「回避先を塞ぐ密度」が強く、ビーム・マシンガンの連射は回避そのものを読みやすくする。
さらに腕部110mm機関砲×4という実弾を混ぜることで弾速差と命中タイミングがズレ、バイオセンサー由来の最小回避でも“ズレの積み上げ”が機体の微小な破損を生む。
その小破がスラスターや関節に入った瞬間、ガーベラ・テトラの推力が「詰め」に転化して、近接戦へ不可逆に移行できる。
Q3:ル・シーニュのバイオセンサーはこの戦いでどこまで効くのか
バイオセンサーは反応速度を上げ、最小限の動きで回避できるように機体制御に使われているため、初動の生存力は確実に上がる。
ただし遮蔽物なしでは「回避後に隠れる」という選択肢が存在せず、連射・面制圧が続く相手には回避が“連続タスク”になって精神的・機体的コストが増える。
結局、バイオセンサーは“勝つための切り札”というより“負けるまでの時間を稼ぐ装置”になりやすく、勝利には火力換装と狙い撃ちの噛み合わせが必須になる。
Q4:シュツルム・ブースターの存在は決着にどう関わるか
シュツルム・ブースター装着時の推力316,000kgは、距離を詰めるだけでなく「相手の照準を外す角度変更」を可能にして、直線射撃の価値を下げる。
ル・シーニュがメガ・ビーム・ランチャーなどで射線を通したとしても、突進角が一段変わるだけで“当たるはずの場所”がズレ、外した瞬間に距離を詰められるリスクが跳ね上がる。
そして一度近接に入ればビーム・サーベル戦になり、装甲を削ったル・シーニュは一撃死圏内に落ちるため、決着までの時間が極端に短くなる。
Q5:ル・シーニュのメガ・ビーム・ランチャーは逆転札になり得るか
メガ・ビーム・ランチャーは肩部オプションとして大出力ビーム砲を運用でき、火力面ではル・シーニュの不足を埋める方向性を持つ。
ただし“当てるまでの工程”が問題で、遮蔽物なしの宇宙で高推力機に対して照準を固定し続けるのは難しく、外した瞬間に距離を詰められるリスクが跳ね上がる。
よって逆転札として成立するのは「先に推進器へ小破を入れて相手のベクトルを読みやすくした後」に限られ、最初から頼るとむしろ敗因になりやすい。
Q6:パイロット差はどこで最も出るのか
最も出るのは「撃破より無力化を優先する判断」で、シーマは腕部110mm機関砲で関節や推進器を先に壊して相手の選択肢を奪う発想を取りやすい。
一方でアスナは訓練学校の生徒という立場から、最初の一手が“正攻法の撃破”に寄りやすく、実戦の汚い最適解へ踏み込むまでに一拍遅れやすい。
その一拍が、遮蔽物なしの宇宙では即座に被弾期待値へ変換されるため、パイロット差は「戦闘開始60秒以内」に最も濃く出る。
まとめ|ル・シーニュ vs ガーベラ・テトラ
- 条件が宇宙・遮蔽物なし・中距離始動だと、回避の巧さだけでは勝ち切れない。
- ル・シーニュはバイオセンサーで最小動作回避を狙えるが、装甲最小限ゆえ被弾が致命傷になりやすい。
- ガーベラ・テトラは推力216,000kg(装着時316,000kg)で間合い支配ができる。
- ビーム・マシンガンの面制圧が、遮蔽物なし環境で特に強い。
- 腕部110mm機関砲×4がバイオセンサー回避のタイミングを崩し、関節破壊に直結する。
- ル・シーニュの勝ち筋は「推進器・姿勢制御の狙撃」で機動優位を消すことに尽きる。
- メガ・ビーム・ランチャーは条件付きで逆転札になるが、外した瞬間が致命傷になりやすい。
- パイロット面では、実戦の割り切りと無力化優先の判断でシーマが優位に立ちやすい。
- 近距離開始はガーベラ・テトラがさらに有利で、遠距離開始はル・シーニュが最も勝ちやすい。
- 結論として、標準条件の勝者はガーベラ・テトラで、決着は「推力で詰めて関節を壊して刺す」流れに収束しやすい。
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