1979年4月7日。『機動戦士ガンダム』のテレビ放送が始まったこの日から数えて、2029年でちょうど50年になります。「ガンダム50周年プロジェクト」は、その2029年に向けてバンダイナムコグループが2026年5月15日に始動させた記念企画で、新作映像、初代のリマスター、大型イベント、記念日の制定までを含む、かなり幅広い取り組みです。
発表の場は、同日に開かれた発表会「ガンダムカンファレンス 2026 SPRING」でした。ただし、発表されたものがすべて公開時期まで決まっているわけではありません。時期がはっきりしているもの、「2029年」とだけ示されているもの、「詳細は後日」とされているものが混ざっています。
本記事は、バンダイナムコグループ ガンダムプロジェクトの公式リリース(2026年5月15日付)を主な根拠に、決まっていることとまだ決まっていないことを分けて整理します。確認日は2026年10月26日です。公式にない公開日や内容は、推測で補いません。
- 50周年プロジェクトの発表は2026年5月15日。放送開始から50年となるのは2029年
- 新作映像は『SEED FREEDOM ZERO』(劇場公開)、『ガンダムW』新規映像、実写映画版『GUNDAM(仮称)』の3本が柱
- 『機動戦士ガンダム』のリマスターは2029年の展開予定。『ガンダムW』新規映像は詳細が後日発表とされている
- イベント「GUNDAM-Con」は2027年1月9日〜11日(予定)に幕張メッセで開催。「富野由悠季展(仮)」は2029年に東京国立博物館で開催予定
- 毎年4月7日は「ガンダムの日」として日本記念日協会に認定された
50周年プロジェクトとは何か
公式リリースによれば、ガンダムシリーズは1979年4月7日の放送開始以来、90作品以上が制作されてきました。「ガンダム50周年プロジェクト」は、そのシリーズが2029年に迎える節目を記念し、作品展開、商品・サービス、イベントなどの施策を加速させるものと説明されています。
運営主体は、バンダイナムコグループの横断プロジェクトである「ガンダムプロジェクト」です。リリースには、ガンプラの累計出荷数が8億個を突破したこと、ガンダムカードゲームが6.3億枚以上発行されていることも書かれています。作品だけでなく、商品やゲームまで含めた総力戦の取り組みだとわかります。
発表と同時に、記念のプロローグムービー『少年とガンダム | 機動戦士ガンダム50周年 -Road to 50-』も初公開されました。監督はハヤカワツクロ氏、音楽はPEOPLE 1の「金字塔」です。リリースでは、テレビシリーズから受け継がれてきた時間と、それぞれの記憶や想いが重なり合うイメージで作ったと説明されています。
出典:バンダイナムコグループ ガンダムプロジェクト 2026年5月15日付リリース(PDF)(確認日:2026年10月26日)
発表された作品展開
作品面の発表は4つです。このうち公開時期まではっきりしているのは、現時点では1本だけです。
『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM ZERO』
- 位置づけ:2024年1月26日公開の映画『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』の前日譚
- スタッフ:『SEED FREEDOM』企画中に、シリーズ構成の両澤千晶氏と森田繁氏、福田己津央監督によるシナリオで描かれると公式リリースにある
- 5月15日の発表:新たな特報映像が披露され、「劇場作品」としての公開が決まった
- 公開日:5月の時点では未発表。その後に発表された公開日や、シン・アスカが主人公であることなどは、別の記事で確認日つきでまとめている
→ SEED FREEDOM ZEROとは|公式発表の内容と公開時期【確認日つき】
『新機動戦記ガンダムW』新規映像
- 決まったこと:新規映像の制作が決定
- 背景として公式に書かれていること:昨年30周年を迎え、新規PVの公開、イベント、再上映などが好評だった
- 未発表:形式(映画か配信かなど)、公開時期、スタッフ。リリースには「詳細は後日お知らせします」とある
確認日の時点で、続報を見つけることはできませんでした。形式や時期について、現時点で言えることはありません。
実写映画版『GUNDAM(仮称)』
- 制作体制:バンダイナムコフィルムワークス、Netflix、レジェンダリー・ピクチャーズの共同制作
- 監督:ジム・ミックル。5月15日のカンファレンスで、監督のメッセージ動画が初公開された
- 主演:シドニー・スウィーニーとノア・センティネオ。そのほか、忽那汐里、ジャクソン・ホワイトなど多数のキャストが公式リリースに挙げられている
- 未確認:配信日・公開時期。少なくとも筆者が確認できた範囲では、公式の日付は見つからなかった
題名の「(仮称)」は、公式リリースの表記をそのまま使っています。
『機動戦士ガンダム』リマスター
- 決まったこと:原点である『機動戦士ガンダム』を、より多くの人に見てもらうためのリマスタープロジェクトが始動
- 時期:2029年の展開を予定
- 未発表:どの媒体で、どの範囲(テレビシリーズ全話か、劇場版か)を対象にするのか
リリースにあるのは「リマスター制作決定」と「2029年の展開予定」までです。画質や音声をどう直すのかといった中身は、まだ何も示されていません。
2029年までに予定されているイベント・企画
イベント面の発表は、日程が見えているものと、「後日」とされているものがはっきり分かれます。
GUNDAM-Con(ガンダムコン)
- 日時:2027年1月9日(土)〜11日(月・祝)の予定
- 会場:幕張メッセ 国際展示場 展示ホール10・11
- 入場:有料・事前抽選の予定
- 内容:クリエイターの参加、展示・体験コーナーのほか、プラモデル、カード、ゲームなどの分野で別々に行ってきた世界大会を、同じイベントの中で開催する予定
- コンセプト:「ファンの皆さまと共に創る」。第1回以降も世界各地での実施を予定
日時と入場の条件には、リリース上で「(予定)」が付いています。参加を考えるなら、公式サイトの最新情報を必ず確認してください。
「富野由悠季展(仮)」
2029年に東京国立博物館で開催されます。1979年放送のテレビシリーズ『機動戦士ガンダム』をはじめ、富野由悠季氏が手掛けた作品の軌跡を振り返る展示会とされています。名称に「(仮)」が付いており、詳細は後日の発表です。
ガンダムランドマーク構想
世界中のファンが足を運びたくなる「ガンダムの新しい施設」を日本に作る構想です。リリースにあるのは、構想がスタートしたこと、詳細は後日お知らせするということまでです。場所や規模、時期は示されていません。
実物大ユニコーンガンダム立像のフィナーレ
2017年9月から8年11か月にわたってお台場に立っていた実物大ユニコーンガンダム立像は、2026年8月末で展示を終了すると、5月の時点で案内されました。新しいデカール装飾を施した姿での展示や、さまざまな催しが予定されていました。
なお、確認日の時点ですでに8月末を過ぎています。終了後の様子や、立像のその後の扱いについては、筆者は公式情報を確認していないため、ここでは書きません。
ガンダムお祭りプロジェクト
2024年以降、福岡の博多祇園山笠や北海道のさっぽろ雪まつりなど、地元のお祭りに出展してきた取り組みです。2026年度は「ガンダムお祭りプロジェクト」として拡大するとされています。今後の開催予定は、公式サイトで案内される形です。
記念日の制定とコラボ企画
4月7日は「ガンダムの日」
毎年4月7日が「ガンダムの日」として、一般社団法人 日本記念日協会に申請され、記念日として正式に登録認定されました。日付は、『機動戦士ガンダム』の初回放送が1979年4月7日(土)だったことにちなみます。今後、毎年この日にさまざまな施策を展開する予定とされています。
GUNDAM × hololive production
カバー株式会社との特別コラボ企画も続報が出ました。第2弾のコラボタレントと、オリジナルカラーのモビルスーツが発表されています。リリースに書かれている組み合わせは次のとおりです。
- ウイングガンダムゼロ EW:大空スバル Ver.
- ユニコーンガンダム:兎田ぺこら Ver.
- プロヴィデンスガンダム:角巻わため Ver.
- ガンダムエピオン:森カリオペ Ver.
- デスティニーガンダム:IRyS Ver.
- ガンダムアストレイ ゴールドフレーム天ミナ:轟はじめ Ver.
第1弾のコラボタレントのパイロットスーツ、ミニキャラ、エンブレムのデザインも、このときに公開されています。
公式に発表されていること・いないことの整理
ここまでの内容を、時期の確かさで並べ直します。
日付・期間が示されているもの
- GUNDAM-Con:2027年1月9日〜11日(予定)、幕張メッセ
- 『機動戦士ガンダム』リマスター:2029年の展開予定
- 「富野由悠季展(仮)」:2029年、東京国立博物館
- ガンダムの日:毎年4月7日(認定済み)
「後日発表」とされているもの
- 『ガンダムW』新規映像の詳細
- 「富野由悠季展(仮)」の詳細
- ガンダムランドマーク構想の詳細
筆者が日付を確認できていないもの
- 実写映画版『GUNDAM(仮称)』の配信日・公開時期
- 『ガンダムW』新規映像の続報
なお、カンファレンスでは、バンダイナムコフィルムワークスの関係者が、ここで発表した以外にも新しいガンダムが準備されていると語ったと報じられています。これは報道ベースの情報で、具体的な作品名や時期は出ていません。何が来るのかは、推測で書けることがありません。
作品を追いたい人は何から見るとよいか
ここからは、筆者の意見です。公式の予定ではありません。
2027年1月公開の『SEED FREEDOM ZERO』に向けて準備するなら、前作『SEED FREEDOM』と、その背景になるテレビシリーズを押さえておくのが近道です。『ガンダムW』の新規映像は、時期が出ていない以上、今のうちにテレビシリーズや劇場版を見直しておくくらいしかできません。
初代のリマスターは2029年の予定なので、慌てて見る必要はありません。ただ、リマスター前の映像を見ておくと、公開されたときに違いがわかって楽しめるかもしれません。これはあくまで想像で、画質をどう直すのかは公式にまだ出ていません。
当サイトでは、初代を題材にした記事も公開しています。作品を見返すきっかけにどうぞ。
→ ラストシューティングとは|ア・バオア・クー最後のガンダム vs ジオングを検証
→ ジェットストリームアタックとは|黒い三連星の連携はなぜ破られたのか
まとめ:50周年に向けて、決まったことと待つこと
- 「ガンダム50周年プロジェクト」は、2026年5月15日のガンダムカンファレンスで始動した。放送開始50周年は2029年
- 新作の柱は『SEED FREEDOM ZERO』(劇場公開)、『ガンダムW』新規映像、実写映画版『GUNDAM(仮称)』
- 『機動戦士ガンダム』リマスターは2029年の展開予定。中身はまだ未発表
- GUNDAM-Conは2027年1月9日〜11日(予定)に幕張メッセで開催。富野由悠季展(仮)は2029年に東京国立博物館で開催予定
- 4月7日は「ガンダムの日」として正式に認定された
- 『ガンダムW』新規映像と実写映画版の時期は、確認日の時点では公式の日付を確認できていない
続報が出たら、この記事も更新します。最新の情報は、必ずガンダム公式サイトや公式リリースで確かめてください。まずは、2027年1月に公開予定の作品について、別の記事で詳しく確認できます。
→ SEED FREEDOM ZEROとは|公式発表の内容と公開時期【確認日つき】
確認日:2026年10月26日





