ハサウェイ・ノアは、アムロやシャアの領域にはいませんが、並のエースでもありません。本サイトの採点では、パイロット合計は50点満点中28点。操縦技量は7と高い一方で、精神の安定が4にとどまり、そこが総合点を押し下げています。
数字を並べると位置づけが見えてきます。同じ採点基準で確定している人物の中では、コウ・ウラキ(26点)より上で、バナージ・リンクス(29点)とはほぼ並びます。カミーユ・ビダン(33点)、シャア(39点)、アムロ(41点)には届きません。つまり「新型機を与えられた若き指導者」にしては技量が高く、「歴戦のエース」と呼ぶには経験と心の安定が足りない人物です。
この記事は、ハサウェイというパイロットだけを見ます。機体の強さ、指揮官や政治的指導者としての力は、本サイトの採点ルールでは含めません。『閃光のハサウェイ』は映画が続いている作品なので、これから公開される部分や結末には踏み込まず、これまでに描かれた範囲と公式の紹介文を根拠にします。
- 採点はパイロット合計28点(技量7・反応感応力6・判断力6・精神の安定4・実戦経験5)。確信度は「中」
- 強みは、Ξガンダムという新型機を実戦で使いこなす操縦技量。連邦部隊を圧倒し、ペーネロペーとも互角以上に戦ったと評価している
- 弱みは精神の安定。過去の出来事を引きずる傾向と、治療中という設定が、採点を下げている
- 同じ基準の確定値では、コウ・ウラキの上、バナージ・リンクスとほぼ同格、カミーユ・シャア・アムロの下
- 指揮官としての力量は、この採点には含めていない
ハサウェイ・ノアとは何者か
ハサウェイ・ノアは、一年戦争でアムロとともに戦ったブライト・ノアの息子です。公式サイトの紹介では、少年時代にシャアの反乱(第二次ネオ・ジオン戦争)を経験した人物とされています。
物語の時代はU.C.0105。公式サイトのあらすじによると、シャアの反乱から12年が過ぎ、地球連邦政府は腐敗が進み、民間人を強制的に宇宙へ送る「人狩り」を行っています。ハサウェイはその状況に反発する反政府運動「マフティー」のリーダー、マフティー・ナビーユ・エリンの正体です。
公式サイトによれば、ハサウェイは地球で植物観察官の研修を受けながら、連邦閣僚が出席するアデレード会議の襲撃を準備しています。この作戦の中核になるのが、最新鋭のモビルスーツであるΞ(クスィー)ガンダムで、ハサウェイ自身がパイロットを務めます。
出典:『閃光のハサウェイ』公式サイト STORY、同 CHARACTER(ハサウェイ・ノア)(確認日:2026年10月27日)
採点の内訳:5項目それぞれの根拠
本サイトの正本(採点表)では、パイロットを5項目・各10段階で採点し、合計50点満点で表します。ハサウェイの値は次のとおりです。評価の時期は「マフティー動乱」、確信度は「中」(装備や戦績は資料で確かめ、点数そのものは描写からの解釈が入る、という意味です)。
操縦技量:7
- 採点:7(基準6のジェリド・メサより上、基準9のアムロには届かない水準)
- 根拠:Ξガンダムで連邦部隊を圧倒し、ペーネロペーとも互角以上に渡り合う姿が、資料(Wikipedia・ニコニコ大百科)に基づいて整理されている
- 読み方:Ξは、公式サイトによると頭頂高26mを超える大型の第五世代機です。それを実戦で運用し、新型機どうしの戦いで引けを取らない点を評価した、ということです
反応・感応力:6
- 採点:6(基準6のフォウ・ムラサメと同じ)
- 根拠:ニュータイプの素養とセンスを持ち、クェスの苦しみを感じ取った、という描写が資料にある
- 読み方:カミーユのように宇宙の幻を見るレベルではなく、センスのある「やや敏感な人」という位置です。ニュータイプとして突出しているというより、勘のよさを持ち合わせたパイロットと言えます。ニュータイプの概念についてはニュータイプとは?意味と特徴をわかりやすく解説で整理しています
判断力:6
- 採点:6(基準6のコウ・ウラキと同じ)
- 根拠:衝動的な行動が目立ち、罠にはまる場面がある、という資料の整理を採点に反映した
- 読み方:資料の初期の整理では7としていたものを、衝動性を重く見て6に下げています。指導者としての戦略眼は、MS1機対1機の採点には含めません
精神の安定:4
- 採点:4(基準3のフォウと基準6のアムロの間。カミーユと同じ値)
- 根拠:クェスの死と、チェーン・アギを撃った出来事のトラウマ。うつの治療中、という設定
- 読み方:この4が、ハサウェイの合計を最も押し下げています。精神の安定でランバ・ラル(9)が見せる落ち着きとは対照的で、極限の戦場では不利に働くと見ています(推測を含む)
実戦経験:5
- 採点:5(基準3のバナージと基準6のカミーユの間)
- 根拠:第二次ネオ・ジオン抗争で1機を撃墜した、という資料の記述。マフティー動乱では、指導者としてMS戦に臨む
- 読み方:戦歴の「長さ」は、アムロやシャアに比べて圧倒的に短い。技量の割に経験が乏しい、というのが採点上のバランスです
5項目を足すと28点です。点数そのものは、描写からの解釈が入るため確信度は「中」とし、記事の中でも断定は避けます。
Ξガンダムを任せられた理由を考える
ハサウェイの技量を考えるうえで、乗機のΞガンダムは外せません。公式サイトの機体紹介では、Ξはアナハイム・エレクトロニクス社製の第五世代モビルスーツで、機体内蔵型のミノフスキー・フライトを備えています。姉妹機はペーネロペーで、ペーネロペーより画期的な技術が投入されているとも紹介されています。
本サイトの機体採点(正本)では、Ξガンダムは次のとおりです。機体合計は35点で、宇宙世紀の強いモビルスーツまとめでも、標準仕様の採点済み機体としてνガンダム(39点)に次ぐ位置に置いています。
- 機動力:8(ミノフスキー・フライトで大気圏内を飛行する)
- 火力:8
- 防御力:7
- 特殊システム:7
- 継戦能力:5(資料で確かめられなかったため、低めに置いている)
ここで言いたいのは、機体が優秀だから、ハサウェイが強く見えるという面がある一方、そうした機体を実戦で乗りこなしている事実は、パイロットの評価に入れてよいということです。本サイトの採点では、機体の点数はパイロットの点数に混ぜず、別々に出しています。
推測ですが、マフティーが少数で連邦に挑む以上、Ξのパイロットには、新型機に慣れる時間の少なさを補う適応力が求められたはずです。ハサウェイの技量7という採点は、その前提に立った見方でもあります。
出典:『閃光のハサウェイ』公式サイト MECHA(Ξガンダム)、同(ペーネロペー)(確認日:2026年10月27日)
ペーネロペーとの戦いが示すもの
ハサウェイの技量を測る相手として、いちばんわかりやすいのがペーネロペーです。公式サイトによると、ペーネロペーはオデュッセウスガンダムにFF(フィックスド・フライト)ユニットを装備した機体で、ケネス・スレッグ大佐がマフティー殲滅のために投入した最新鋭の試作機です。
ペーネロペーは超音速飛行が可能とされますが、公式の解説では、そのためにフライト・フォームへの変形が必要です。対するΞは、内蔵型のミノフスキー・フライトで、変形なしに飛行できる設計になっています。
この両機が戦う構図は、機体の設計思想の違いだけでなく、パイロットの力量差も映します。資料の整理では、ハサウェイはΞでペーネロペーと互角以上に戦ったとされており、これが技量7という採点の主な根拠です。ただし、この戦いの細部(誰がどう動いたか、どの時点でどちらが押したか)は、本記事では扱いません。映画を見て、ご自身の目で確かめてほしい部分です。
注意しておきたいのは、本サイトの正本にはペーネロペーのパイロットの採点がないことです。このため、ハサウェイとペーネロペーのパイロットを数字で比べる判定は、書けません。互角以上という表現は、あくまで劇中で描かれた戦いの評価であり、仮想の勝敗の判定ではありません。
なぜ「勝ちきれない」印象が残るのか
ハサウェイには、強いのに危うい、という印象がつきまといます。その理由は、採点から3つに分けて説明できます。
1. 精神の安定が、技量を発揮する前提を揺らす
精神の安定4は、数字のうえで目立つ弱点です。同じ4には、カミーユ・ビダンと、シン・アスカがいます。ただし、カミーユは感応力9、シンは技量8と、別の項目で穴を埋めています。ハサウェイは感応力6、技量7なので、埋め合わせの余地が小さいと見ています。
2. 判断力が、衝動に左右される
判断力6は、コウ・ウラキと同じ「平均よりやや上」の水準です。シャアの9と並べると、大きな差があります。作戦を立てるのと、戦場で一手を選ぶのは別の能力ですが、衝動的な行動が目立つとされる点は、1対1の戦闘でも隙になりえます。
3. 経験が、技量に追いついていない
実戦経験5は、技量7とのあいだに開きがあります。アムロが一年戦争から第二次ネオ・ジオン抗争まで長い戦歴で技量を磨いたのに対し、ハサウェイの技量は、短い期間で身についたものです。伸びしろがある、とも言えますが、極限の局面で積み重ねの差が出る可能性があります(推測)。
この3つは、ハサウェイが弱いという意味ではありません。強さのピークは高いが、常にそれを出せるとは限らない、というのが採点から読み取れる姿です。
同じ基準の確定値と並べる
本サイトでは、正本で確定している人物とだけ数字を並べます。ハサウェイの28点と、近い位置にいる人物は次のとおりです。
- ジェリド・メサ(23点):ハサウェイより5点低い。技量は6で、感応力と精神がともに4
- コウ・ウラキ(26点):2点低い。技量は同じ7だが、感応力が4
- バナージ・リンクス(29点):1点高い。感応力が8と高く、経験が3と低い
- シーブック・アノー(30点):2点高い
- シン・アスカ(32点):4点高い
- カミーユ・ビダン(33点):5点高い。感応力9が大きな差
本サイトの判定ルールでは、戦力値の差が3以内なら「互角」、4〜9なら「やや有利」、10以上なら「有利」です。この読み方をそのままパイロット合計に当てると、バナージ、シーブック、コウは互角圏、シンやカミーユは差が4〜5でやや上、アムロ(41点)とは差が13で大きく離れる、という位置になります。ただし、これは合計点の比較に限った話で、機体、戦場、距離などを置いた仮想の対戦判定ではありません。
パイロットの個別の強さは、アムロ・レイはなぜ強い?、シャア・アズナブルはなぜ強い?、カミーユ・ビダンはなぜ強い?で、同じ基準に沿って分析しています。ハサウェイとの違いを見比べると、5項目のどこで差がつくのかがよくわかります。
この記事で扱わないこと
- 映画の結末や、今後の展開:公開されている範囲と公式の紹介文だけを根拠にしています
- マフティーの指導者としての評価:本サイトの採点は、MS1機対1機のパイロット能力に限ります
- 小説版などの外伝要素:原作小説の設定が映像と異なる場合は、本編(映像)と分けて扱うべきなので、この記事では混ぜません
- ペーネロペーのパイロットとの仮想対戦:正本に採点がないため、数字による判定はしません
まとめ:ハサウェイの強さは「高い技量と不安定な心」
- ハサウェイ・ノアのパイロット合計は28点(確信度「中」)。技量7・反応感応力6・判断力6・精神の安定4・実戦経験5
- 強みは、Ξガンダムのような新型機を実戦で使いこなす操縦技量。連邦部隊と渡り合い、ペーネロペーとも互角以上と評価している
- 弱みは精神の安定(4)と、衝動に左右される判断力。経験の短さも、技量に追いついていない
- 同じ基準の確定値では、コウ・ウラキの上、バナージ・リンクスとほぼ同格、カミーユ・シャア・アムロの下
- 指揮官としての力量や、映画の結末は、この記事の対象外
次に読むなら、最高点41のアムロと比べてみるのがおすすめです。






